血洗いの滝←クリック


11月の7日の山閉めの日、水行を終わっての帰り道、同行した行者仲間の方と、帰り道のついでに血洗いの滝に寄って見ようとなった。


前回は私一人で捜しに行ったのだが、あいにくの雨で滝までいけなかったので、その話をしたら一緒に行こうとなったのだ。


血洗いの滝は、ヤマタノオロチを退治した時の、十柄の剣をスサノオノミコトが、この滝で洗ったとされている。


以前からブログなどを見て、立派なお滝とは認識していたのだが、なかなか行くことが出来なかったのである。


前回行った時に、滝の位置から駐車場の位置を確認していたので、今回はあんがい安心していたのだ。


後山から約一時間半の道のり、午後三時すぎには到着の予定だったのだが、相棒の車のナビが・・・・血洗いの滝を示さない。検索しても出てこない。


前回は私の車で、ナビって行ったので・・大まかな位置はわかるんだけど、なんせ途中から細い山道をクネクネだったので、道に迷ってしまった。


地元の方に聞いたり、ナビの広域面で、見当をつけてウロウロしていたら、四時を過ぎた頃、仲間が言った。


「夕方四時をすぎたら、そういう場所は行かないほうが・・・ヤバイかも?」


私「そうなんか?うむ。。じゃあ今回はあきらめてかえろうか・・・」


彼がヤバイと思ってるのに、無理強いはできないし・・・


とかなんとか道を帰路方向に向かったら、看板が見えた。


「血洗いの滝→200m」  おぉ~~見つけた!


看板方向に走っていくと、見覚えのある景色。到着!!


彼を連れて徒歩5分ほどで、血洗い滝神社の鳥居をくぐった。


前回は、道の上から滝を見て、神社の拝殿の屋根を見て帰ったのだが、下に降りて目の前に拝殿を見たら。


神さびた・・・和歌の枕言葉が浮かぶくらい、荒廃した拝殿であった。


写真を見ていただけたら分かるように、天気の良い日でも、谷の底なので薄暗い景観である。


崇敬者や、氏子がお世話してるように思えないほどの荒れ方。


残念なのは、お滝の岩肌や、滝つぼがなにかで汚れている。


昔なら・・こんな山奥に住んでる人はほとんどいなかっただろうし、田んぼも畑もなかっただろうが、滝の付近にはちょっと離れた集落はあるし、たんぼもあったりで、たぶん生活排水や、農業廃水が流れてきてるのであろう。


水量の多い時期にきても、この汚れ方では清めの水にはならないように思えた。


たぶん環境省の関係のお宮や、お滝になってるみたいで、地元行政の手が届かないのか?整備や、管理が出来ていないのかなっとも思った。


ここは、我々がお滝行をさせてもらえるような場所では無くなったようである。



誠に残念だし、遺憾に思う。                   合掌