こんにちは。代官山の美容室、
RITZ(リッツ)のトップスタイリストの小川です。
今日はパーマについて。
先日書いた記事の
「理想のヘアスタイルとは」
にも書きましたが、
カールアイロンを持っていないお客さんが
巻き髪スタイルを実現させるとしたら、
そこには当然パーマをかけるしかないわけで、
最近のヘアカタやファッション誌のモデルさんを見ても
多いのはやっぱりウェーブやカールのスタイル。
ストレートっぽいスタイルでもゆるく巻いてたりする場合がほとんどです。
直毛で硬毛の人が多いといわれる日本人の髪質には
ウェーブやカールをつけることで
柔らかいふんわりとした質感に変えてあげることが重要です。
ところでパーマっていっても
最近はデジパーとか、なんとかウェーブみたいな
種類が多すぎて何がいいのかさっぱり分からないっていう人も
多いのではないでしょうか?
そこで今日は美容室のメニューであるパーマの話。
まず、大ざっぱにざっくりわけるとパーマは2種類に分類されます。
(ストレートパーマや縮毛矯正もパーマの一種なんですが、その話はまた今度)
まずはコールドパーマ。
これはいわゆる通常のパーマで薬液の反応によってパーマをかける方法。
そしてもう一つはクリープパーマ
(正式な名称ではないですが、そう呼ばれることが多いのでここではクリープパーマとしときます。ほとんどの~~パーマはここに分類されると思いますが、美容室によってはオリジナルな名称をつけていたりトリートメントを複合した名称だったりします。)
クリープってなに?と思いますが、
これもまたざっくりいうと、物体(髪)に力を加え
パーマをかけやすくすること。
たとえば代表的なのが
デジタルパーマ(これも正式な名前ではありませんが)やエアウェーブ。
デジタルパーマは薬液の力だけでなく、熱の力を加えて、
よりパーマをかけやすくしています。
エアウェーブは薬液の力に温風を加えて
パーマをかけやすくします。
この二つのパーマの特徴は
熱や風の力を使うことで、
パーマのかかりやもちが飛躍的に向上している点と、
(誰が計測したかわかりませんが、1,5倍くらいのもち良さとのこと)
ぬれていても乾いていてもウェーブの出方が変わらないという点です。
パーマは基本的に強くかければかけるほどもちがよくなります。
そのため今時なゆるくてふわっとしたパーマだと
どうしてもすぐにとれてしまうのです。
デジタルパーマやエアウェーブはゆるくかけても持ちがいいためゆるくてふわっとした感じが持続しやすいです。
また髪が柔らかくてパーマがかかりにくい人にも効果的。
さらに乾かしてもパーマがゆるくならないので
スタイリングしやすいというにも特徴の一つです。
(朝のスタイリング方法にもよりますが)
ただ熱を使って乾燥させるので、
少しダメージしやすいというデメリットもあります。
(しっかりとした知識と毛髪の見極めによりダメージを減らすことは可能)
それでも持ちの悪いコールドパーマを頻繁にかけるくらいなら
ダメージはずっと少なくできると思います。
またデジタルパーマは縮毛矯正した髪に相性がいいのと、ストデジといわれるようなクセをおとしつつパーマをかける技術にも応用できます。(ただ縮毛矯正した髪には負担が大きいので毛髪を見極める目と技術が必要不可欠)
根本のボリュームは抑えて毛先に緩くパーマをかけるといったケースにも対応できる場合があるので、クセが気になるけど縮毛矯正のまっすぐすぎるのは嫌というときに最適です。
そして僕がお客さんによく勧めるのが、
ナノスチームを使ったクリープパーマ。
ナノスチームとは蒸気をナノレベルまで細かくした、
暖かい霧のようなもので、
熱や風の代わりにこのスチームを使ってパーマをかけやすくします。
ナノスチームはクリープするのに最も効率がいいといわれ、
クリープパーマに最適です。
またスチームによってパーマがかかりやすくなるので、
薬液の力に頼らず弱い薬でもパーマがかけれるため、
ダメージを軽減できるのが最大のメリット。
かかりや持ちもいいのも特徴です。
ただデジタルパーマと違い、
髪が乾くと少しパーマが緩くなるのが欠点。
髪がぬれてるときがウェーブが一番強くでるので、
朝毛先を少しだけぬらして自然乾燥するのが一番いいです。
(ムースをつけるとよりいい)
なので、朝シャンプーする人や、
髪をぬらすのが苦にならない人にはとてもオススメ。
他にもたくさんのパーマの名前がありますが、
要はなんの力を使ってクリープ(パーマをかけやすくするか)の違いです。
担当の美容師にメリット、デメリットを聞いて、
自分がいつもできるスタイリングを
美容師に話して一番最適なパーマを選んでくださいね。
初めていく美容室の場合はどんな種類のパーマを取り扱っているか確認するのもいいし、(HPに大体のっています)
重要なのは自分の髪の履歴(いつストレートパーマしたとか、カラーしたとか)を
覚えてる範囲で美容師に伝えることと、
いつもしてる髪の手入れやスタイリング方法など伝えてくださいね。
より的確なパーマをかけてあげるのが、
ダメージを抑えてスタイリングもしやすくなる近道なので
参考になれば嬉しいです。
美容の世界はどんどん新しい商材や理論がでてくるので、(実は今新しいパーマを検証中。)
より画期的な器具や理論がこれからも出てくると思います。
また新たな発見があったら記事にするので楽しいみにしててくださいね。
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