最近選ぶ映画にもハズレがないです。

「よく見つけるね?」と言われますが、見つけようとしてはいません。

インスピレーションで出会うというか引き合います。

その中でもこの映画は面白くオススメでしたので、シェアします。


監督がTom Hanks主演の『ビック』と同じ監督だということで、観てみたいな~と思ったのですが、普通の高校生の兄妹二人が50年代の白黒テレビの番組の中に入ってしまうというやっぱりファンタジー映画。

その世界では、白黒ドラマの100%品行方正な世界。

白黒のドラマなので写っているすべてのものが白黒。

そして色々と規則正しく並行線の決まった世界。

そこに現代を生きる彼らがそこに入って、新しい意識を伝えていくことで、それまで縛られていた「こうあるべき」規則や概念を超えて、

「本当の自分がどう感じているのか、またどういう世界を生きていきたいのか」


を見つめていくような流れになる。

そして次第に自分の本当の気持ちに気がつき、意識が芽生えたら外側へ向かって表現していくようになります。

そして少しづつ世界が変わって行くにつれて、白黒だった世界が次第に色付いていきます。

取り上げられている主なテーマが見えるのは、

性のことや叡智が書かれている本やインスピレーションによる現代芸術など。

この映画の作りは、まるで夢から覚めて目覚めた時に見える色鮮やかな景色のように、まさに自分の内側が外側の世界を瞬時に変えていくことを教えてくれています。

りんごを食べるシーンも途中であり、アダムとイブの禁断の果実を食べるストーリーを過ぎらせるヒントもあります。

そして主人公の彼の成長が観え、最後の方に放つ言葉がとても真理で素晴らしく愛に満ちています。

物事には善も悪もなく、それ自体にはなんの意味もなく、ただある出来事。

そして私たちには自由意思があり、選ぶ権利があって、そこにないものは創造することができる。

50年代の本には真っ白で何も書かれておらず、目覚めてから今のところまで記されていきます。

シナリオは自分で書いていくんだよ~

というような、そんな霊的なメッセージがふんだんに盛り込まれた映画でした。

これが90年代に制作されていることが嬉しかったです。

またゆっくり観てみたい映画の一本でした。