とにもかくにもまず理解 | 理論暗記の方法教えます 税理士試験合格に向けて

理論暗記の方法教えます 税理士試験合格に向けて

全理論暗記まで辿り着いた方法を書いていきます

理論暗記を始めるに当たって知っておきたい大前提です。
暗記よりもまず理解をしましょう。

この点をわからないまま暗記をしても覚えられません。
また覚えたところで使えないことも多いです。

計算問題と理論問題はまったくの別物だと思っていませんか?
計算も理論も同じ科目についての質問です。
それを日本語で書くのか数字で表現するかの違いでしかありません。


◯財務諸表論の場合
例えば利益観について考えます。

・現在の会計がどんな利益観なのか前提を置く
・その利益観からどんな結果が導かれるのか考える


利益観が定まることで資産の本質や収益の計上基準が決まります。

原初の会計であれば借金返済の原資として利益が存在します。
従って資産は処分可能性(換金性)を本質とします。

少し進むと利益は経済価値の増加により把握されます。
資産は収益性を本質とします。
この前提に立てば土地や株式の値上がり含み益は立派な収益です。

そこから先に進むと利益はキャッシュフローとの関わりが深くなります。
資産は収入力を本質とします。
研究開発費が即時費用になった理由を把握していますか?
大概の研究開発は失敗をします。
それが収入をもたらす可能性は低いので資産には該当しないのです。

最近の会計になると利益は企業価値の算定表示とも絡んできます。
金融資本が膨らみ企業売買の考え方が支配的になってきます。
電機大手が大幅な赤字決算になっているニュースは読みましたか?
大きな要因の一つは営業権に関わるものでした。


◯税法の場合
理論を覚える方法論については別の項目で詳細に説明します。
大切なのは計算式と理論が結びついていることです。
税法の条文の意味不明の文字列だと感じていませんか?

全理論暗記を達成したときのことです。
私は理論のアウトプット(口に出して読む)を毎日やっていました。
その時、頭の中では計算式も同時に展開されていました。
これくらいでないと本試験で使い物にならないことがあります。
設問の趣旨によってどれくらい詳細に書くのか判断しなくてはなりません。



覚えていたのに書けなかった、そんな経験はありませんか?
消費税で「輸出物品販売場について」と単独で聞かれれば簡単です。
しかし昨今の設問はそんな易しくはありません。
設問から何を書くのか読み取れなくてはならないのです。

だから何よりも大切なのは理解です。