今回はちょっとしたお遊びショート。

本館では西田さん日記と行きたいところなんですが、これで勘弁をお願いします♪



「ゴキゲン斜めですね」

目の前に立つ西田の右の人差し指が眼鏡の位置を直す様に動く。


「真直ぐになるわけねェだろう」

「機嫌に真直ぐはないと思いますが・・・」

真面目過ぎる顔が真面目に呟く。


「つくし様が来てらっしゃるとは思わなかったので、申し訳ありません」
「お前がそんなへまをするかよ」

デスクに肩肘ついてブスッとつぶやく。


つくしに見せた写真を俺に持ってきたのは西田お前だ!

あの写真を見たら俺の取る行動は把握してるダだろうがぁぁぁぁ。


あーーーッ

むしゃくしゃする。

あと30分時間がれば、早く起きれば?

つーか、仕事させんなッ!

休みなしで働いていたろうがぁぁぁぁ。


つくしが来てんだぞ!


俺の側にいんだぞ!


あいつが危なっかしいのはお前も知ってんだろう!


側にいても目が離せない。

目が離せないのは違う意味もあるか?

あいつのめまぐるしく変わる表情に目を離せなくなくなる可愛さがある。

しょうがねェなと抱きしめたくなる甘さ加減。

肌の弾力と柔らかさ。

西田が来なきゃ堪能できたはずだ。

西田ならたいして反応しないって思ったら、つくしの方が過剰な反応。

つくしがこっちに来てからケンカばっか。

甘い方向に行けてない。


「あっ・・・」

何かを思い出した仕草を西田が見せる。


「このお詫びは考えてたのですか・・・いらなそうですね」

ぽつりとつぶやく。


「おい、おまえの気遣いを無碍にするわけにはいかねえだろう。折角お前が考えてくれたんだからな」

西田!わざとらしく予想外的な表情を作るんじゃねェよ。



お詫びと言えば、仕事の調整。

自由な時間だろ?

期待感丸出しで西田を眺める。

今の俺はフル回転で尾っぽを振って手に持ってる肉をヨダレ垂らして見てる犬だ。


期待、裏切んなよ!


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この話は本館のお話 『パズルゲーム20』 の番外編となります。