このお話は社員の目線での番外編の続編となります。

その前にちょっとした雑談にお付き合いください。
今日は1歳下の妹に誘われて『トマト ラーメン』なるものを食べてきました。
九州は主流はもちろん豚骨です。
出てきたラーメンがこちら
トッピングにチーズを注文。
ラーメンというよりはスープパスタの感覚です。
あっさりしてこれが結構おいしい。
しめにはご飯を入れてリゾット風で頂きました。
宮崎はトマト鍋も盛んなんですよね。


それではお話をどうぞ
「おい、見たか・・・」
「見た」
総務課数人が額がくっ付きそうな距離で話を進める。

「居酒屋で見たときは半信半疑って感じだってけどな」
「彼女と一緒に重役直通エレベーターに乗っていたもんな」
出社時間をわずかに過ぎた道明寺フォールデングス本社ビルエントランス。
長身のすらりとした道明寺司のその横に一回り華奢な女性。
周りを取り囲むSPのダークスーツから見え隠れするのはオーダースーツの横には似合わないラフな恰好の彼女。
社会人というよりは学生ポイあどけなさを残す。

誰だという興味本位の視線はその横にいる道明寺司が柔らかい視線を彼女に向けるたびに大きくなる。
居酒屋の一件を目撃してる総務部社員以外には目を疑うような光景だ。

瞬きが多くなる社員。
瞳を見開いたまま凝視してるのは事業部の部長。
「あれ・・・代表か?」
自分の今見てるものを否定してほしい表情で事業部の部長が隣の部下につぶやいた。

まわりの驚愕の驚きを納得しながらも動揺せずに見つめてられるのは居酒屋の一件を経験してるからにほかならない総務課一同。

「あれは仲良くって言うより強引に連れられていたって言った方がいいんじゃねぇの?」
「鈴木、もしかしてお前まだあきらめてないとかあるのか?」
「俺は助かった寿命を大切にしたい」
男性社員はそうだよなってうなづきあう。

「でもさ、いいよね」
「あんな熱い眼差しで見つめられてさ」
「時々物欲しげに代表が彼女を見てるのよね」
女子社員の小さな話し声は本人たちの感情の高ぶりとともに徐々に周りの視線を集めている。

「そばにいるだけで卒倒しそうだよね」
「あんな濃厚な艶に当たられたら窒息しそう」
「私、代表の彼女とか無理だわ。遠くで見るだけでいい」
「この同じビルで同じ空気を吸えるだけで我慢する」
「代表も選ぶ権利はあると思うけど」
夢見心地を女性らをからかうような視線を鈴木が向ける。
彼女は俺がすきになるだけのことはある。
何とも言えない満足感。
自分が敵にもならないと思う偉大過ぎる相手だと意外と悔しさもわかないものだって鈴木は思ってる。

「あっ!それセクハラだからね」
賑やかな声に混じる笑い声。

「エントランスは会社の顔です」
騒がしさを非難するように聞こえた声。
「西田室長・・・」
総務課一同にピンと張りつめた空気が覆う。
スーと靴音も立てなく静かに西田室長が通り過ぎるのを身動きもせずに彼らは見送った。

「俺・・・出世は無理かも・・・」
鈴木がガクッと肩を落としてつぶやいた。

拍手コメント返礼
Gods&Death
  
今日久々にUpしました。
  シュートも突然考えつくんですよね(笑)
  
  あっ、トマトラーメンってネーミングのイメージが違うって思います。
  完璧にラーメンとは別物ですもの。
  私も食べる前は食べたくないって思ってましたが、ラーメンというよりは     
  イタリアンでした。

ソフィ様
  
ぐんけいになんじゃこら大福ありますね。
  地鶏もいろんなお店があるので味もいろいろ楽しめますよ。