本館でUpした 『不機嫌なFACE 25』  は司と思ったらJだったというパターンでしたが、こちらではJだと思った司だったというパターンのお話をお届け♪



会場に連れ戻された俺は西田に言われたとおりに数人の重役連中と握手を交わした。


「御疲れ様です」

俺の前に差し出されたグラス。


「本当に似てますよね」

「俺たちの中に道明寺さんが混じっても違和感がない」

Jと同じグループの残り4人に取り囲まれてしまった俺。


気さくな態度を無視するほど俺もバカじゃない。

この場の雰囲気を崩さない程度の配慮はある。

俺の数メートル先で西田も睨んでる。


『代表、お願いします』

あいつの諭す様な視線は道明寺総帥の責任を縛るに十分すぎる鎖。

分かってるよッ。

苦々しく西田に向って声を出さずに唇を動かした。



入り口の扉が開いて漏れる光。

浮かび上がった華奢な身体。

きょろきょろと俺をさがす視線。

ゆっくりと会場の中に入る慎重な足取り。


オレンジ色に落としたライトの明かりは天井より足元を明るく照らす。

近付いてきたつくしは1メートル先で足を止めてもう一度くるりとあたりを見渡してる。


「どうぞ」

クループの中のSがつくしを俺の横に導くように誘った。


「あっ・・・どうも」

チラリと視線を俺に向けてちょこんと頭を下げる。


どうもって・・・

何時もの俺に対する態度じゃねェよな?

そしてあたりを気にするように落ち着かない視線。


「誰か探してるのか?」

「ええ、まあ・・・」

俺の声も右から火に簡単に抜けてよそよそしい。


「気が付いてないんだ」

「部屋が暗いと俺たちでも分かんなくなるよな」

俺を囲む4人はクスッととした小さな笑いを漏らした。


「おい、いつまで間抜けな顔をしてるんだ」

「えっ!あっ・・・J じゃ・・・ない?」

ここまで来て最後に疑問符つけるなッ。


「いったい俺と何年一緒にいるって思ってる」

「えっ?高校からだと・・・10年かな・・・」

指を追って数えてどうするッ!

知り合ってからの年数を聞きたかったわけじゃねェし。


「お前ははバカかッ」

「自分の夫も見分けがつかないのかッ!」

「5人の中に交じってるのが司だって思う方が無理があるでしょう!!」

開き直る様に俺に反論するつくし。

俺ならつくしに似た女が10人居ようが見分けられるぞ。


「どうかした?」

言い合う俺たちの間に J が穏やかな表情を浮かべて割って入ってきた。


こいつ!気に食わねェッ!



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今回出てきたセリフ

「御疲れ様です」


「本当に似てますよね」

「俺たちの中に道明寺さんが混じっても違和感がない」


「気が付いてないんだ」

「部屋が暗いと俺たちでも分かんなくなるよな」

わざと名前を載せてません(^_^;)


O君、S君、N君、A君だ~れ?

ご参加お待ちしてます。

4人の中の誰が言ったのか連想ゲーム~♪


(      ):「御疲れ様です」



(      ):「本当に似てますよね」

(      ):「俺たちの中に道明寺さんが混じっても違和感がない」


(      ):「気が付いてないんだ」

(      ):「部屋が暗いと俺たちでも分かんなくなるよな」


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