ワインを買ったよ | 油絵を描いています、けどマンガも始めました

ワインを買ったよ

ご訪問ありがとうございます。

秋も深まり、ボジョレーとかの予約とかの広告が出ていたり、3連休だったり、
久々に何か美味しいワインとか飲みたいなーとか思いまして。

北海道は、ご存じの通り、結構あちこちで色々なワイナリーがあります。

有名なのは、帯広の池田町の十勝ワインとか、あと、おたるとか余市とか。

池田町は、町長自らが町を上げてワインづくりに取り組んで、
町の産業にしているし。

ただですね、

北海道のワインは、熟成が弱いんですよ。

いいブドウは採れるものの、なにぶん寒くてですね、
熟成は苦手としているとか何とか
北海道ワインを扱っているお店の方に聞いたことがあります。

まあだから、赤ワインは弱いですね。
熟成が弱くてもいける白の方がいいかなっ、て感じです。

白は果実味がするものが多いです。
おたるワインの“ナイアガラ”なんて、感動的な白ワインです。

ほぼ、ナイアガラぶどうジュース。
ただ、ワインなだけに、ジュース程甘くなくて、へえ~って思います。

貴腐ワインに近い感じで、でもそこまでこってりと甘くない感じの。

するする飲めるので、飲み過ぎに気を付けなくてはなりません。



でも、私は、何と言っても赤が好きなんです。

以前、女優の川島なおみさんの影響か、
ワインが流行っていた時がありましたが、

私もその辺りの時に、流行りに乗って、
ワイン会に入っていたことがありまして。

そのワイン会の主催者が、すっごくワイン好きで、ワイン通で、詳しい方で、
お陰様で、良いワインをいただけて、
結構ワインの味の見方を教えていただけましてね。

ボルドー5大シャトー飲み比べ、とか、
マルゴーとかラトゥールとかの15年~10年経過ビンテージもの、とか
そんな高級ワインをいただいたりしたことがあるわけです。

そんな中で、一番衝撃を受けたのが、“サンジュリアン”。

10年経過位のビンテージだったと思うんですが、これが驚きの味で!

ワインって、それまで、まあせいぜい、ボジョレーヌーボーとか、
居酒屋でかっこつけて頼んでみたグラスワインとか、
そういう感じだったんですけど、

ワインっておしゃれっぽいような感じだけど、
なんか、酸っぱくて、渋くて、口につきささってくるような感じがして、
その割にアルコール度数も高いし、雰囲気だけかと思っていたんですね。

ところが、そのサンジュリアン、まあなんと華やかな味!
びっくりしました。

あ、ワインってこういうものだったんだ、って目から鱗が落ちました。

サンジュリアンという土地の生み出すブドウ自体が、
そういう華やかさを持つらしいんですけど、

10年位熟成されているので、樽の木の香りとか酵母菌とかの練られている感じとか
まあ、酸味が減って口当たりが柔らかくなって、それで香りが豊潤で、華やかで、
元のブドウジュースの変化具合に、すごく驚きました。

例えば、そのワイン会では、ラトゥールのビンテージ別飲み比べ、とか、
5大シャトー別飲み比べとか、まあ、ボルドーを主体として、
右岸と左岸のブドウの差、とかなんか、結構色々いただいたんですけど、

やっぱり、どう味わって見ても私の中ではサンジュリアンでした。

例えばラトゥールとかは、同じボルドーでも、品があって落ち着いていて、
ただ、華やかさがサンジュリアン程ではないんですよね。

あの、花がパアーッと開いたような香りっていうのは、感動しました。

で、

色々ボルドーワインを飲み比べさせていただいて、
その特徴みたいなものが、何となく分かったかな、って思ったものです。

ボルドーは、基本的に、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのブドウ品種が
ブレンドされていて、樽に入れて熟成させて作るわけです。

この品種は、熟成させると、豊潤な香りの立つものに変化しやすいんですね。

カベルネ・ソーヴィニヨンはちょっと渋めで、メルローは軽い甘さがあるので、
渋くて重みのある味わいに甘さの熟成が加わっていくっていうのが、
ボルドーっぽい感じがします。

樽熟期間は3年位。その後瓶詰めして、また熟成させていき、
10年位~15年位が最高潮な時期って感じですかね。

そうなると、お値段は1本1万円~3万円位かなぁ。とほほ。

ホントね、そのワイン会に参加させていただいたのは、貴重な機会でした。

でですね、サンジュリアンをまたいただきたいとか思って、
酒屋さんとかに行ってみたのですが、まあ、1本5千円からとか、
そんなにお酒を飲める訳ではない私としては、ちょっと手が出しにくいお値段です。

 私って実は、そんなにお酒が強くないんだなーっていうのも、
そのワイン会に入って分かりました。

時々、ごくたまーに、2,3口ちょっとだけ飲みたいなって思う感じです。

というわけで、ワインは樽熟された3年以上なものでないと、酢のようで
あんまり美味しくはないんだ、っていうのが分かったのですが、

そういう視点から見ての北海道ワイン。

北海道の赤ワインは熟成が苦手だそうなので、そうなると、要するに
酸味の強いお味ということになります。

北海道には熟成されたビンテージものの赤ワインって、あんまりないそうです。
売っているワインを見ると、2012年とか、2013年とか、
2年以内くらいのビンテージなんですよね。

こういう2年くらいのビンテージっていうのは、樽にいれて熟成させていない、
例えばボジョレーのような、フレッシュな作りかたをしているそうです。

樽熟させていないと、家でどれだけ寝かせていても、劣化するだけで
熟成しないそうなんですよね。

だからこその白ワインであり、だからこそ北海道の赤ワインを紹介しにくい
っていうのがあります。

さて、ようやく本題です。

こう、秋が深まってきて、3連休だったりすると、
2,3口の上等なワインが飲みたいなと思ったりするわけです。

北海道にはセイコーマートという、ありがたいコンビニがあるのですが、

本州の人にはなじみがないと思います。
私もこちらに来て、初めて知りました。

品ぞろえがなかなか気が効いていたりします。
セイコーマートの商品だったら安心、っていう感覚があったりします。

ワインなんかもその一つなんです。

で、私も2,3口飲みたいワインのために、ちょっと物色してみた訳です。

そしたら!

フランスボルドーワイン2010年っていうのがあるじゃないですか!

ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。
シャトー系で樽熟入っているだろうし、4年経っているから、
大分良い感じで熟成されているはず。

3年だとちょっと早い感じがするんですよね。

しかもお値段799円! 破格!

これは、相当良い感じだな、という予感。
よっぽどそのシャトーが酷くなければ。なにせ、お安いですからね。

でもボルドーのシャトーだったら、
プライドがあるからそんな酷いのはないでしょう、と。

で、開けてみたのですが。




ま ち が い あ り ま せ ん で し た。




ちょっと驚きのクオリティーでした。
しっかり、ボルドーワインでした。

樽熟の深い香りもただよい、4年の歳月を感じる錬成感、
カベルネ・ソーヴィニヨンの深いコクとメルローの熟れつつあるわずかな甘味、
空気に当てると開いていく感じ。

フレッシュな作りでは感じられない、深い滋味。

久しぶりに、ボルドーワインを堪能できたなぁ・・・と、
驚きと共に、しみじみと感慨にふけりました。

これきっと、あと3年もしたら、また深まっているだろうなぁ。

フランスのボルドーワイン、シャトー・オー・ベサック、2010年で、
セイコーマートが輸入しているみたいですね。

さすがセイコマ。
ちょっと驚きの、良い感じのボルドーワインでした。

値段がお安いのでその割には、っていう補正が入ってしまったと思うのですが、
きっと、昔いただいた、ラトゥールはもっと美味しかったんだと思いますが、
サンジュリアンのような、華やかさはさすがに無いのですが、

もし、所謂“ボルドーワイン”を飲んでみたいと思うのなら、お勧めです。
すごく、雰囲気が出ています。

以前、ホットワインを紹介しましたが、様々なスパイスが混じったような、
そういう感じの味なんです。

ただ、私、あんまり飲めないもので、すごく余りました。
でも、すごく感動的だったので、グラス1杯は飲んでしまいました。
(いつもはホンの2、3口なんですけど。)

北海道のワインは、特に赤は、やっぱりフランスボルドーには現時点では
ちょっと遠いかなぁ・・・と、もう少し職人さんの研究を待ちたいところですが、

セイコーマートセレクトのワインクオリティは、すごいなぁと思ったりしました。

お陰様で、深まる秋の夜長、じっくりと赤ワインを堪能できたのですが、
こう、余っちゃうのがもったいないんですよね・・・。
本当は、開けたらすぐ飲まないとダメなんでしょうけど。



でもまあきっと、いいお料理ができることでしょうし、ホットワインとかにしても
またちょっと良い感じになったりすんじゃないかな~。




   


   
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