あまりこういう内容のものは好きではありませんが、気になったので主意書にしました。

【質問】
昭和五十八年一月二十九日の参議院本会議において、中曽根康弘内閣総理大臣が以下のように答弁している。

「(略)日本の場合について、アメリカとの関係、あるいはヨーロッパとの関係、自由世界との関係を調整するということが第一に重要なことでもございましたから、いままでここでいろいろ御説明申し上げましたような関係に立った発言もしておる。要するに孤立化を防ぐ、一番大事な仕事である。世界の常識の線を日本も歩んでいく必要があると。戦争前は八紘一宇ということで、日本は日本独自の地位を占めようという独善性を持った、日本だけが例外の国になり得ると思った、それが失敗のもとであった。戦後再びそういう危険性を冒していないだろうか、そういうことを申し上げたかったのでございます。(以下略)」

現政権は、「八紘一宇」という言葉について同様の認識を有しているか。

【解説】
 世の中にはどんな物事でも、それ単体で見れば美しいことであっても、歴史的文脈に置いてみたら不適切になってしまうことがあります。「八紘一宇」というのは、そういう言葉だと思います。