代表選は皆さまご承知の通りの結果で終わりました。これで菅代表の下、一丸となって走っていくことがいいと思います。私も明日は事業仕分け関係で早速視察に出ます。ともかく、この1ヶ月のゴタゴタを取り戻す必要があります。


 その中で、あえて代表選に関して苦言を呈しておきたいことがあります。それは最終盤になって行われた「国務大臣等による戸別訪問」です。私の事務所及び自宅にも、某国務大臣経験者が来られました。その時間帯には事務所も自宅も完全に不在でしたので誰も対応できず、非常に恐縮しました。私のケースでは現役の国務大臣ではありませんでしたが、他の地域では国務大臣が直接来たようです。


 その他にも、恐らく代表選絡みだと思いますが、少なくとも表向きは経済対策のペーパーの配布という目的のため、国務大臣が議員会館の私の部屋まで来られました。役所で言えば、それは係長か係員が対応すべきようなものです。


 私の言いたいことは「そんなに日本という国の国務大臣はヒマなのか」ということです。「権力の使い方」が完全に間違っていると言わざるを得ません。「国務大臣が来れば、代表選で心が動くだろう」というのは、その国務大臣が自分の持っている権力を自分で矮小化しようとしているわけです。やり方が明らかにショボいです。


 日本は大国です。その国務大臣が「自分が自宅まで行けば、新人議員の琴線に触れて票が得られるだろう」という思惑で行動することが情けなくて、情けなくて仕方がありません。それよりも、それぞれの職務で「おお、しっかり活躍している。そんな大臣が推している候補なのだから。」というふうに我々の思いを誘導してほしいものです。少なくとも、私について言えば某国務大臣経験者による来訪が意思決定にプラスの影響を及ぼしたことは一切ありませんでした。国務大臣等にああいうアホな振付をした選対役員は誰だ?、と慨嘆します。


 昨日、代表選の直前にある先輩議員と話していた際、「権力のお作法」という言葉を伺いました。その言葉がとても私にはピンと来ました。権力を持っている人間は、その使い方にお作法があり、そのお作法を誤ると権力そのものの価値を下げることになる、そんなことを感じた次第です。


 代表選の最中には書きにくかったので、あえて終わった後に書き残しておきます。