グーグルの機能の中に、ストリートビューというのがあります。これは個々の道路や家屋すべてを写真で映して、そして、ネット上で簡単に見ることができるというものです。便利でして、私もかつて住んだフランスのリール市のアパート前などをチェックしては13~14年前を思い出したりします。世の中、便利になったものだと感じます。


 その一方で、やはりプライバシーの問題があります。グーグルの調査員(?)が家をのぞき込みながら写真を撮っていたみたいな話があるようです。そして、今日、チェックしてみたら非常に面白い現象があることに気付きました。


 既にストリートビューの撮影が終わって、ネット上に供覧されている地域が結構偏るのです。北から行くと旭川、札幌、函館、仙台、東京・埼玉・千葉・神奈川の都市部(埼玉は秩父まで)、愛知・岐阜の都市部、京都・大阪・神戸の都市部(淡路島を含む)、長崎県一円、種子島・屋久島・奄美大島・徳之島、沖縄本島・宮古島・西表島・石垣島といった地域及びその周辺といった感じです。かなり大雑把に書いていますので、知りたい方はグーグルの地図の欄を開いて、黄色の人間のかたちをしたマークをクリックすると、青い地域が浮き出てきますので確認してください。


 この優先順位の付け方の裏に何か意図があるのかな、と訝しげになりました。なんで、我が九州では長崎が先で、しかも群島区が先で、福岡市とかはないのかな。考えようによっては、東シナ海に面している地域を優先的にストリートビューで取りこんでいると考えることもできます。そこに軍事的な意図を見ることができないわけではありません。


 なお、中東、ロシア、中国、アフリカ(除くラスパルマス)、南米には一つもありません。欧州でも非アングロサクソン系はこういうのにはセンシティビティが高いはずですが、何故かイギリスよりもスペインの方が圧倒的に作業が終わっています。


 下司の勘繰りの世界を出ませんが、何となく気味悪いんですよね、これ。