前回に引き続き、グリーンビュー丸山オートキャンプ場で撮った写真の紹介です。

最初にお断りしておきます。
難しいのを狙いすぎて、画像編集をいくら頑張っても無駄でした(x_x;)

いつものごとく、バラエティの豊かさで勝負です。
惑星状星雲/超新星残骸/2重散開星団/5重銀河 を1時~3時半の間に撮影しました。


大きい惑星状星雲(最初に見つかった惑星状星雲でもある)こぎつね座 M27
鉄アレイもしくは銀行マークに見えて大変面白いものです。
最初に眼視で形を楽しみ、その後撮影しました。
口径20cmの望遠鏡で写真に撮ると銀行マークの凹みの両脇部分が円形に光っているのもわかるようになります。

全体を縮小


中央をクロップ



次は小さい惑星状星雲、以前にも記事にしている NGC6905 ブルーフラッシュ星雲 NGC6891
いるか座にあります。青いフラッシュを焚いたような形に特徴があります。


惑星状星雲は太陽の0.5~8倍の質量の星の最後にできるといわれています。
超新星爆発を起こさず、白色矮星となって静かに冷えていきます。われわれの太陽も40億年後くらいには惑星状星雲になると考えられています。



はくちょう座にある超新星残骸 NGC6960 網状星雲(Veil Nebula) 
こっちは数万年前に大爆発を起こした星の残骸です。
条件さえよければ、肉眼でも双眼鏡でも見えるといわれていますが、この日のコンディション&私のカメラでは無理だったようです;;
親子で星見さん(リンク別窓)が大変美しい網状星雲を撮影されています。
私は初挑戦だったので気が付きませんでしたが NGC6990となっているのはタイプミスでしょう。

全体を縮小


網が見えない方のために激しく強調


部分を切り出し。この恒星は、はくちょう座52番星。下に帯びが伸びています。






こぎつね座にある散開星団 NGC6885/NGC6882 
2つとも小さい散開星団ですが2重にくっついているのが面白かったので撮りました。
距離がよくわからないので本当の2重散開星団なのか、たまたま同じ方向に見えるだけなのかわかりません。いっしょの散開星団にしてもよさそうにも見えます^^;;

全体を縮小


中央クロップ


注釈を追加





トリは有名な ステファンの五つ子(Stephan's Quintet)5重銀河。近くにNGC7331があります。
12.7等級~13.6等級の銀河でR200SSの限界等級を超えているのに無謀にも狙いました。
たまたまアストロアーツさん(リンク別窓)のところにある画像と構図やサイズが一緒ですが、品質が著しく異なります^^;;
昔アンテナ銀河の撮影には成功しているので条件がとても良ければ形まで狙えるのかも知れません。

全体を縮小、たぶん見えないので丸で囲み


部分を切り抜き、等倍


さらに丸で囲み


DeepSkyStackerでも処理してみましたが、いかんともし難く・・・



高性能の望遠鏡で撮るとこんな感じになります

Credit: Gemini Observatory Image/Travis Rector, University of Alaska Anchorage

いろいろよくばって手を出しましたが低品質、撮ったという事実を作っただけのような気もしますが、ステファンの五つ子なんかは自宅では決して撮れないのでよしとしましょう。
湿度が高くても天頂に望遠鏡を向けて頑張るとよいことがある、というのがわかったキャンプでした^^。