マーベラスUSAがニューヨークで始動 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

マーベラスUSAがニューヨークで始動


 元クラッシュギャルズの長与千種さんが設立した女子プロレス団体「マーベラスUSA」初のプロデュース興行「風林火山 其の壱」が9日、クイーンズのエルムハースト地区「Queensboro Elks Lodge」で開催された。


 試合前のあいさつで、長与さんが関係者や観客に大会を開催できたことへの感謝を伝え、現在、ニューヨークで道場となる物件を探しており、今後も当地で大会を開催していきたいと話すと、集まった観客から歓声が上がった。 その後はヘンゾ・グレイシーファイトアカデミーで選手、指導者として活躍する山地大輔さんらによる総合格闘技(MMA)のデモンストレーションが行われ、プロレスとはまた違った格闘技の魅力を伝えた。


 全8試合が行われた試合では、マーベラスUSA所属のレネー・ミッシェル選手、デビエンヌ選手、ペネロペ・フォード選手らの若手から、ニュージャージーを拠点とし米国で活躍する坂井澄江選手、プロレス団体WWEの企画するリアリティーショー「タフ・イナフ」のファイナリスト、パトリック・クラーク選手や、ROH所属のチーズバーガー選手など、さまざまなスタイルのレスラーたちが一試合ごとに全く違った試合を展開し、観客たちを魅了した。また、WWEの殿堂入りしているミック・フォーリー氏が登場し、リングサイドから得意技マンディブル・クローで選手を助ける場面もあり、往年のスターの登場に観客は一層の盛り上がりを見せた。


 メーンイベントではジャズピアニストの大江千里さんがリングアナとして登場し、長与さんをコール。試合は長与さんが米国人レスラー、パパドン選手とタッグを組み、渡辺高章(新日本プロレス)・彩羽匠(マーベラス)組を迎え、熱い闘いを繰り広げた。そして最後には長与さんが彩羽選手を沈めて師弟対決を制し、「長与コール」の起こる中、大会は幕を閉じた。


 試合が終わっても多くの観客は会場を後にせず、写真撮影や握手を求めて列を作り、この大会の成功を物語っていた。


 今大会でも活躍をみせたマーベラスUSA所属のミッシェル選手、デビエンヌ選手は日本での大会出場が決定。また、既に次の大会も同会場で10月4日に開催されることが決定しており、ファンからは喜びの声が上がっている。


写真&記事提供:WEEKLY Biz、マーベラス