中島と藤本がタイトルを懸けて昼夜2連戦/JWP&アイスリボン会見 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

中島と藤本がタイトルを懸けて昼夜2連戦/JWP&アイスリボン会見


 27日(木)14時より水道橋・ふらっとんTIMESにてJWPとアイスリボンが合同記者会見を開き、12・28後楽園ホール大会で中島安里紗と藤本つかさがそれぞれのベルトを懸け、タイトルマッチの昼夜2連戦を行なうことを発表した。これまで2人は互いに次期挑戦者として指名していたが、2つの王座は防衛条件も異なるため統一戦は行なわず、昼のアイスリボンで中島がICE×∞戦王座に挑戦、夜のJWPで藤本がJWP無差別級王座に挑戦することが決定。会見には中島と藤本が出席し、それぞれ意気込みを語った。


アイスリボン『RIBBON MANIA 2014』
◆12月28日(日)東京・後楽園ホール(12:00)

▼ICE×∞選手権試合・30分1本勝負
 (王者)藤本つかさvs中島安里紗(挑戦者)


JWP『JWP-CLIMAX 2014』
◆12月28日(日)東京・後楽園ホール(18:00)

▼JWP認定無差別級選手権試合・30分1本勝負
 (王者)中島安里紗vs藤本つかさ(挑戦者)



 藤本「まず、挑戦者として藤本つかさという名前を中島安里紗さんの口から聞いたときは素直に嬉しかったですね。たくさん女子プロレスラーがいる中で私の名前を言ってくれた、これはホントに嬉しいことでした。それを言われてからJWPさんとアイスリボンの開催日程を見たときに12月28日、昼夜で後楽園ホール大会が開催されるということで、これは何かの縁かな? 運命かな? って思ったんです。それで昼夜でお互い挑戦者、お互いが王者…すごくおもしろいと思いました。私のプロレス人生でもこういうことはたぶん2度となんじゃないかなと思ったので、それで私は挑戦を受けて、挑戦者として指名しました」


 中島「自分は藤本選手とタイトルを懸けてやりたいというのはずっと思っていて、8月の後楽園ホールで実は名前を出したかったんですけれども、そのときは阿部(幸江)さんの引退などもあって。タイトルマッチというふうには出来なかったので今回名前を出させて頂いて。やっぱりいま女子プロレス界を見渡しても団体を背負ってるって言える選手ってホントに限られてると思います。その中でも自分は尊敬できる存在であると藤本選手のことを思ってるので、今回指名させて頂いたんですけれども。向こうからも指名を頂いて、やっぱり私もJWPのベルトに挑戦してほしいっていう気持ちは譲れないし、同じように藤本選手も譲れない思いがあるということで。同じ思いを持ってるということで、とても対戦が楽しみになりました。今までJWPのチャンピオンとしてやってきて、なかなかチャレンジャーとしてリングに上がるっていう機会は少なかったので、素直にそれが楽しみに思ってます」


 ━━相手の持つベルトに対する印象は?
 藤本「JWP無差別というのは20年以上の歴史と権威があると私も聞いていますし、そのベルトに自分が挑戦っていうのは6年前(※デビュー時)の自分が知ったら、たぶんビックリすることだと思います。嬉しいですね、すごく。あとは中島安里紗という1人の人間にすごく興味を持っていて、“団体を背負っている”とか私のこと言ってくださっているんですけど、アイスリボンでは確かに座談会の仕切りとかもやってるので、そう見えるかもしれないですけど“私がやります、藤本さんは座っててください”って、もう仕事がないぐらいな感じなんですよ。団体を背負ってるってことばかりを言ってくださるのは、そんなじゃないよ? っていうのは言いたいんですけど。あとは1つ尊敬してるところがあってJWPの後楽園大会、彼女がメインイベントのときは必ず1000人以上動員が超えてるじゃないですか。アイスリボンでは1回ぐらいしか1000超えはしていないので、そういうところは見習いたいなと思います。あとはJWP以外では所属にならない、JWPでしか引退しないと言っている思いが、私と同じなんですよ。似ている部分と尊敬する部分があるので、そういう中島安里紗と闘いたいっていうのが私の中にはありました」


 中島「やっぱりJWPのベルトっていうのは20年以上の歴史があって、ただ歴史っていうのは簡単には超えられないというか、どんなことをやってても20年、何をやっても20年なので。簡単に超えることは難しいと思うんですけど、そういう部分ではない感動が詰まっているベルトっていうのがアイスリボンのベルトだと思っています。歴史を全部見てきたわけではないので、堂々とは言えないですけど、私が知る限りでは夢と感動が詰まってるなっていうふうに思うので、すごく魅力があるのかなと思っています」


 ━━相手のベルトを獲った後のビジョンは?
 藤本「まずアイスリボンの私が獲るっていうのに関して、あまりよく思わない人もいると思うんですよ。それは私にとってすごい自分を追い詰めるというか、今までになかった…アイスリボンにおいてのコンプレックスを突破できるものがあると思うんです。私はハイペースで防衛戦をしていきたいなと思います。短期間でたくさんいろんな選手とやって…Leonさん、春山さん、ボリショイさん。私よりはるかにキャリアのある先輩方とたくさん防衛戦をしていきたいなと思っています。あとは中島さんが“阿部さんが引退したらJWPに女子力がなくなる”って書いてたことがあったんですよ。だったら私が女子力をJWPの選手に…教えるという言い方だと上からなんですが、何かアドバイスが出来たらなって思いました。なので今日はちょっと女性らしい恰好をして記者会見に挑みました(笑)」


 中島「アイスリボンにはまだまだ私が対戦したことがない選手もいっぱいいますし、若い選手が多いと思うので、そういう選手と対戦していきたいなって思っていて、私はどちらかというと先輩っていう立場が苦手なんです、実は。ベルトを持っているんですけれども、後輩を育てるとかそういうのがすごく苦手なので。そういう場に否が応にも立たなければいけなくなると思うので、新たな自分を発見していけるかなと思いますし、アイスリボンは道場マッチを平日とかもすごくたくさんやっているので、私がアイスリボンのチャンピオンになったらそこにすべて出場して、座談会の司会もやって新境地を開いていきたいと思っています(笑)」


 ━━互いのベルトが入れ替わる可能性もあるが?
 藤本「負けることを考えるのはおかしいんですけど(昼夜の勝敗によって)いろんな結果が出るんだなと思って、逆に私は楽しみだなと思います。さっき中島さんがICEのチャンピオンになったら座談会の仕切りをやる…なんかちょっとおもしろいなと思ってしまった自分もいましたし、でもさすがにチャンピオンを譲るとかはまったくないので。でも結果が楽しみですね」


 中島「私ももちろん負けるつもりもないし勝つつもりでいますけども、今までもずっと言ってきたんですけど自分の対戦相手、チャレンジャーに求めるものっていうのは、その後のJWPを任せられる人…っていうふうに思っています。それはLeonさん、中森さんにベルトを懸けたときも同じような思いがあって。JWPを任せられないような人をチャレンジャーには、私は指名しないので。藤本選手はそういう選手だと思っているので、もちろん勝つつもりでいますけど、何があっても不安はないです」


 ━━対戦相手について特にインパクトのあった出来事、試合などは?
 藤本「1度お休みをされてたじゃないですか? 長期ですよね?(3年と聞いて)それを今は忘れてるんですよ、みんな。私も含めお客さんも含め選手も含め、みんなそれを忘れてるんですよ。それがもうすごいと思います。それぐらい復帰してから突っ走ってきたっていうところが私はすごいなと思うので。この試合がどうだったとかいうよりも、中島安里紗の存在がすごいなと私は思いました」


 中島「私もあまり同じ会場になることがないので、そんなに試合を見たことがないんですけども、やっぱり藤本つかさの存在感っていうのはすごいと思うんですね。“アイスリボン・藤本つかさ”っていうイメージがすごく強くて、志田光がアイスリボン辞めたときに普通だったら“藤本つかさ、大丈夫かな”ってみんなちょっと心配になると思うんですけど、一切そういうのがなかったし。“大丈夫だろ、藤本つかさがいるんだから”っていうふうにみんなが思えるような、そういう存在だなと思って。たとえば今JWPでボリショイさんが辞めますってなったときに、たぶんみんなすごいJWPのことを心配すると思うんですよ。そういう部分で私が持っていないものを持ってるというか、リーダーとしてふさわしい人間なのかなと思ってます」

 藤本「なんか褒め合いみたいな記者会見ですね。気持ち悪いですねホント(笑)。でもこれが闘うと変わるんでしょうね」