【結果】JWP5・4板橋 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】JWP5・4板橋


 3連戦2日目はステージ席が増設されるほどの超満員に。ジュニア2冠王者として無差別級王者・中島に挑んだSareeeは裏投げを完封され、最後はだるま式ジャーマンに敗退。メインはボリショイ&木村が春兎を下して新タッグチャンピオンとなった。


『GW板橋3DAYS祭り・2』
◆5月4日(日)東京・板橋グリーンホール(13:00)
観衆203人(超満員)


▼20分1本勝負
 KAZUKI&Leon&○中森華子(16分1秒/ハイキック→片エビ固め)ライディーン鋼&●藤ヶ崎矢子&林結愛
▼阿部幸江18周年記念シングルマッチ3番勝負・2、20分1本勝負
 華名(10分0秒/変形ゾンビ固め)阿部幸江
▼30分1本勝負
 春山香代子(12分23秒/ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め)勝愛実
▼GWスペシャルシングルマッチ・30分1本勝負
 中島安里紗(9分56秒/だるま式ジャーマン・スープレックス・ホールド)Sareee
▼JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ王座決定戦・時間無制限1本勝負
 ○コマンドボリショイ&木村響子(14分43秒/ピコニー・スマッシュ→片エビ固め)●ラビット美兎&つくし
 ※ボリショイ&木村が第43代JWP認定タッグ&第16代デイリースポーツ認定女子タッグ王者組となる。


★春山&勝のコメント
 ━最後のシングル戦かもしれないが。
 春山「私は最後のつもりで今日思い切り、私の勝への想いをぶつけたつもりで受け止めたつもりでもいます」
 勝「もうこの試合が決まってからホントに、この試合にどう気持ちをぶつけていくか、ずっと考えてたんですけど、やっぱり当日リングに立った気持ちでぶつかっていきたいなと思ったので。自分の気持ちを春山さんにぶつけられたか? 伝えられたか? って言われたらまだぜんぜん足りないぐらいなんですけど、今できること、できる技、気持ちでぶつかっていったつもりです」
 ━引退の理由は?
 勝「自分の中で今まで(ジュニア2冠王座の)V10という目標に向かって頑張ってきて、その目標を失ってしまって、これから先、今後のことについて考えてみたときに、私はプロレスではない普通の人生を歩みたいなって思ったので。そうやってあやふやな気持ちで続けていくのは、同じ選手の皆さんや応援してくださってるファンの方に申し訳ないなって感じてしまう部分がありまして、ケジメをつけようと決めた結果が引退ということで。その引退というゴールを決めたからには、今までの自分の学んできたことすべて、その7月の引退まで全力で走っていけたらなと思いますので、皆さんには最後まで見届けて頂けたら嬉しいです」
 ━もったいないと思っている人も多いと思うが。
 春山「そうですね。でもいろんな人生あると思うんで、長く続ける人もいれば短く終わる選手もいて。私はちゃんとこうやってケジメをつける勝は、逃げたりするよりは偉いというか。やっぱりみんな悲しいと思いますよ。すごい今、成長期でどんどん出来てるし期待も大きいと思うんですけど。あと残りの試合を悔いなくやって、お客さんにも絶好調のまま見せて、次の人生も突っ走っていったらいいんじゃないかなと。ここでなんか“もったいない、もったいない”って言ってたら、引退に向けて頑張ろうっていう勝の気持ちも複雑になっていくと思うので。けっこう悩んで悩んで決めたからね?」
 勝「はい」
 春山「あとは応援したくないという人はしなきゃいいと思うし、してあげようって思う人はしてあげるべきだと思うので。私は最後まで勝を応援するし、JWPとして看板を背負って引退していってほしいですね」


★ボリショイ&木村のコメント
 ボリショイ「もう感無量です」
 木村「私ホントに自分の中のくだらないこだわりかもしれないんですけど、今までベルトって腰に巻いたことないんですよ。いつかJWPのベルト巻く日が来たら巻こうと思って。でも、そんな日が来るかどうかわかんなかったですけど。ホントに人生捨てたものじゃないですね(笑)。嬉しい」
 ボリショイが「(涙を見せて)木村とベルトを巻けるなんて思ってなかったし、本当に今日も私をたくさんサポートしてくれて、ホントに親孝行です。これからこのベルトを元JWP、そして外の選手も欲しがるようなベルトにしていけるように。また私たちにも新たなテーマが生まれたと思うので」
 木村「プライスレスですね。なんかプロレスやっててみんないろんな目標あると思うんですけど、自分はこういう…(涙)ホントに自分らしくない。なんだろう(苦笑)。こういうなんかすごい言葉にならない幸せ感というか、こういう日のためにやってきたんだなって。こういう日のためにいろんな試練があったなって。今日1日でふっ飛びました。今年の終わりまでぜんぜん突っ走るだけのハッピーを今日頂きました。ありがとうございます」
 ボリショイ「木村も覚悟を持ってJWPを離れていって、もう会わないと思ったときもあったから。10年経ってこうやってリングで会えることも奇跡的だったけども、このベルトがある限り2人は離れないと思うんで。木村のことだから、同じ道を歩いていてもまた離れていくかもしれない。でも、いま一緒にいるこの時間、いろんな大きなことができる切符を今日手に入れたんで、これからこのタッグ…実は人知れずタッグチーム名があったんですよ。ワイルド・スナフキンっていう。今日から名乗ろうね」