大阪と東京で2興行開催/華名&栗原あゆみ会見 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

大阪と東京で2興行開催/華名&栗原あゆみ会見


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  2日午後2時30分より水道橋・マガジンプラスにて華名と栗原あゆみが記者会見を開き、6月にナスキーホール・梅田、7月に新宿FACEでの自主興行の開催を発表した。


 華名「カナアユは組んだことが実は4~5回ぐらいしかなくて、いつか大きいことを2人でしようやっていう話をしてたんですけども、なかなか機会がなくて…。今年の8月に栗原が引退するって聞きまして。直接聞いたときはホントにショックでね、涙が出るんじゃないかっていうぐらい…」
 栗原「一言めは“ウソやん、寂しいやん”って言ってました(笑)」
 華名「言ったかな? 気持ちを隠して泣かんようにしようと思って…(笑)。ホンマにファンもこの気持ちをどう処理していいかわからない人がいてはると思うんですよ。なので、私の強い希望もあったんですけども、ファンのためにもカナアユで何か大きいことをしたいと。私たちの最後の仕事の1つとして、興行をやります!」
 栗原「やります!」
 華名「プレミアムなカナアユがプレミアムなまま幕を閉じる、その前に2回しかない大会を楽しんでもらえたらなと思います」


 ━━AtoZでの新人時代について。
 栗原「ちゃんこ当番で華名さんとも、ちゃんこ一緒に作りましたよね?」
 華名「作った作った。映像も残ってるよね、きっと」
 栗原「華名さんが、袋に入った味噌があとちょっとしかなくて、すくって入れるならまだしも、袋ごとガシャガシャ(笑)」
 華名「雑!(笑)私がAtoZに入ってから半年後に(栗原が)入ってきて、そのときのあいさつとかメチャメチャ覚えてて。あの、バトルスフィア…(※埼玉のプロレス会場)」
 栗原「それ、まだ言いますか? ベラベラしゃべってたんですよね?(苦笑)」
 華名「メッチャようしゃべってて…可愛い子やなと思ってたんですけど、それ以上になんかようしゃべるなっていう(笑)それから入寮して1発目の練習のとき倒れて私の部屋で休んで…」
 栗原「ちょっと言えないこともいっぱいあるんですけど…(笑)」
 (華名が栗原の頭を叩く)
 栗原「ホントに出来るならば言いたいんですけど。でも、今後カナアユでもイベントとかあるので…」
 華名「いや、言わんといてや、それは!」
 栗原「イベントに来た人にだけの…」
 華名「あかんやろ!(笑)」
 栗原「あとは華名さんがお風呂から出てくると、必ずピンクのバスローブっていう」
 華名「家から持ってきましたから」
 栗原「ここでもう1個だけ言いたいのが、やっぱり1番後輩だったんでお風呂入るのも1番最後なんですけど、1個上の先輩が華名さんだったんで自分の前が華名さんなんですけど、待てど暮らせど出てこなくて。ずーっと待っててそれでも出てこなくて、朝になってしまって。ピンクのバスローブで出てきたんですけど“どうしたんですか?”って聞いたら寝てしまったって」
 華名「8時間ぐらい(爆笑)」
 栗原「手とかがシワシワを超えて…」
 華名「メッチャしんどいやん、新人のとき。メッチャ仕事くるんですよ」
 栗原「確かにしんどかったですね」
 華名「仕事するのが私と栗原ぐらいしかおらへんくて、ほんなら寝るわ。8時間も」
 栗原「お風呂で。1~2回ぐらい目撃しましたね、ふやけすぎてる華名さんっていうのを(笑)」
 華名「リングが差し押さえになって、最後に“受け身だけ取らせてください”って泣きながら受け身を取って…」
 栗原「解体されて持っていかれて道場に何もなくなって、縄跳びとかまで持っていかれたんですよ」
 華名「すごく楽しかったですけどね、いま思えば。バーベキューしたりとか」
 栗原「自分は練習生で1年間いてデビューはしてないんですけど、そこで華名さんと出会い…それが1番大っきいですよね」
 華名「なかなかデビューが出来ないというか、プロテストすらも忘れられてたっていう(笑)」
 栗原「夏休み前に“そろそろプロテストだから”って言われて、テストの内容を必死にやってたんですけど。夏休み終わったんですけど、いつまで経っても言われないまんま秋までいきまして、冬にさしかかって…」
 華名「“冬休み終わってからやろうか”って話になって」
 栗原「そうしたら差し押さえとかもあり…」
 華名「ホントにたくさん出来事がありましたけど、デビューする前からいろいろ私たちは比べられてきたんで、今となっては女子プロレスの私が左だとしたら、栗原は右にいるっていう感じだったんで。常に左右一緒やったんかなって。行動はそんなに一緒やなかったんですけど、考えたら左右一緒やったかなって感じはしますね。片いっぽが急になくなるような感じがして、心の処理がなかなか出来ないですけど…」


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 ━━華名は意識する存在?
 栗原「華名さんっていうのは自分の中ではやっぱ練習生になって1番最初の1番近い先輩で。たぶん華名さんが思ってる以上に自分は練習生のときからホントに華名さんをライバル視していたというか、先にデビューされて雑誌とかにもバンと出て、ずーっとそれをキーッ(唇を噛む仕草)って(笑)」
 華名「ホンマに!?(笑)」
 栗原「いや、ホントです」
 華名「そういう性格なのは知ってたけど、そこまできてたんや?」
 栗原「もう、ずっとホントに1番負けたくない選手だたんですよ。なんだかんだ自分も抜けて、1回Tommyさんの興行でシングルをして、そのあとに華名さんが1度引退されたりとかで、またバラバラになったんですけど。でも、あのときの試合とかも“絶対負けたくない!”っていうものすごい強い思いがあって。それは今もそうなんですけど、自分の原点というか…」


 ━━今回の大会では闘いたいか、組みたいか?
 華名「組んでるのがお客さんは見たいと思うんですよ。闘ってるのも見たいと思うんですよね?」
 栗原「そのための、2回ある興行ということで(笑)」
 華名「(爆笑)カードはあまりにも急すぎて決まってないんですけども、カナアユにとって必然性のある選手だったり、ゆかりのある選手、ふさわしい選手に出てもらおうと思ってるんで。2回しかないですけど最大限に楽しんで頂けるような興行をやっていきたいと思います。カードは決まってないです!(笑)」


 ━━2人は同じカードに入る?
 華名「それはもちろんです!」
 栗原「それは絶対に」
 華名「組むか対戦するかは、またのちのち発表します」


 ━━どのタイミングで栗原から引退を聞かされた?
 華名「何人かの選手にはたぶん言ってたと思うんですけど、“まだほかの選手には言ってないんです”っていうところで聞いてたので。そんな前のほうに言ってくれたんやって…」
 栗原「それは、でもホントに決断するのにだいぶ時間がかかってしまったので。今年に入ってからだったんで。でもやっぱり華名さんには…」
 華名「それがね、すごい嬉しかったの。そのあとに“興行やろうや”」
 栗原「すごい早かったですね」
 華名「お客さんから“いつカナアユやんねん”っていうのも来てたから。これはもうはよやらないと、引退しちゃうから…」


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(華名が制作した大会ロゴを披露)
 華名「赤と青がイメージカラーやから、どっちも。だから赤と青にしようと思ってんけど、やっぱサヨナラやから青やろなって思ったの。でも青だけにしたらメッチャ寂しかった。で、目を赤にして力強く…黄色いのも入れてみました」


 ━━コスチュームでの会見となったが。
 華名「やっぱいいよね、コスチュームで記者会見っていうのも」
 栗原「そうですね、なんか緊張しなくて。これが1番素でいれるというか、緊張しないです(笑)」


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 ━━最後に意気込みを。
 栗原「自分はこうやって引退を決めて発表して、カナアユ興行をこういうふうにやらせてもらえることもそうですし、やっぱり自分のこのプロレス人生8年間なんですけど、この中で華名さんと出会えて闘ったり組んだり出来たっていうのはホントにすごい大っきいことだし、最後もこうやって一緒に何かが出来るっていうのは、ものすごい感謝を華名さんにしてます」
 華名「ありがとうございます。私もですね、興行やろうよって言うたんですけど“いや、ちょっと”って言われるんちゃうかなっていうのはあったんですけど、快く“やりましょう”って言ってもらって、私もすごい嬉しかったですしお客さんもカナアユとしてもう1度、栗原が引退する前に見たいっていうのはみんな思ってたと思うんで。実現できるっていうのはすごく嬉しいですし、お客さんも楽しんでもらえると思うんで。2回だけなのでそれに力を注いで頑張りたいと思いますので、ぜひ来てもらいたいと思います」


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