【結果】輝優優自主興行12・2キネマ | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】輝優優自主興行12・2キネマ

輝優優自主興行『Starlight≦Regret』
◆12月2日(日)東京キネマ倶楽部(17:00)
観衆192人(満員)


▽オープニング


 輝がマイクを持ち「本日は輝優優の自主興行に来て頂き、まことにありがとうございます。今日は1日限りのジャングル・ジャックの…」。しかし中川がマイクを奪い取って「ということで、今日はジャングル・ジャック21復活の興行にお越し頂きありがとうございまーす!!」と代わりにあいさつ。1人ずつ意気込みを語った。


 松本「もうジャングル・ジャック21で試合ができるなんて…(感激)。ホントに組めるのが今日が最後なので、ジャングル・ジャックらしく最後は勝って終わりたいと思います!」


 AKINO「今日は悔いの残らないような試合をしたいと思いますので、最後までご声援よろしくお願いします!」


 アジャ「久々のジャングル・ジャックということで、テンション上げていきたいんですけど…ジャングル・ジャックの時にあの曲(※アジャ&バイソン木村の『炎の叫び』)がかかると、テンションだだ下がりで…(苦笑)。私の黒歴史なんですよ、あれ。なかったことにしたいんです。そういう嫌がらせもありつつですけど、試合が1試合だけというね。ワンマッチ興行というのはなかなかないんですけども、皆さん今日は歴史の証人になって帰ってください」


 中川「(輝からマイクを奪い取って)輝さん頑張りましょう、今日! 勝って、いい最後にしましょうね」


 輝「私、主役…!」


 中川「皆さん今日は応援よろしくお願いします!!」


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▽トークショー


 司会進行の植松寿絵さんは現役時代のメイクと髪形で、入場時にはコーナー上での水噴きパフォーマンスから輝とポーズを決める。途中からコマンドボリショイと春山香代子も参加し、笑顔で輝の思い出を語った。


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▼変則10人タッグマッチ・60分フルタイムポイントマッチ
 アジャ・コング&○輝優優&AKINO&中川ともか&松本浩代(62分54秒/エルボースマッシュ→片エビ固め/1-0)永島千佳世&カルロス天野&加藤園子&●倉垣翼&里村明衣子


※60分間フルタイムで戦い、フォール、ギブアップ、KOなどの回数を争う。60分経過時点で同点の場合はサドンデスで決着をつける特別ルール。


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[1]アジャ(0-0)里村
[2]AKINO(0-0)天野
[3]輝(0-0)加藤
[4]中川(0-0)倉垣
[5]松本(0-0)永島


 まずは1人ずつが5つの組み合わせによるシングルマッチで激突。選手たちは早くもフィニッシュホールドを繰り出すなど勝負を決めにいくが決着はつかず、25分経過のアナウンスとともに10人タッグマッチへ移行した。


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 息つくヒマもない攻防が続き、どちらも1本が取れないままトータルタイム60分が経過し0-0のままサドンデスに突入する。アジャの裏拳のアシストからエルボースマッシュを叩き込んだ輝が倉垣から3カウントを奪取し、長時間の激闘にようやく終止符が打たれた。


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▼特別試合・各3分1本勝負
 輝優優(時間切れ引き分け)中川ともか
 輝優優(時間切れ引き分け)AKINO


 選手たちがダウンしたり座り込んだりする中、中川とAKINOが輝に最後の対戦を要求。輝は「こうやって60何分か闘って…厳しいんですけど、そのアンタたちの思いを受け止めます! でも…3分(苦笑)」と了承。AKINOは「逆に3分でお願いします」と笑顔を見せ、2人がそれぞれ3分間のシングルマッチを行なった。


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▽エンディング


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 試合を終えた中川は「輝さん、このリングと言えばコレですよ」と“リング乗っ鳥”(※ジャングルに住む鳥の置物)をプレゼント。


 輝「今日は輝優優の最初で最後の自主興行にご来場、まことにありがとうございました。今日対戦した同期…里村、永島、加藤、倉垣、天野!…ありがとう!(笑) 今日こうやって1度は好きな道を行きましたけど、また最後にこうやって5人一緒に組めたことが本当に嬉しいです(会場から拍手)。ありがとうございます。それと、私1つだけ気になってることがあって…まっちゃん。なんかいろいろ悩んでんのかなと思ってちょっと気になってたんだけど、自分が好きなようにしたらいいかなって思います。いま正危軍じゃん。私は抜けたらいいなって思ってます。それはまっちゃんが決めることなんで…みんなの前でどうぞ」


 松本「(泣きながら小声で)…抜けます」


 (会場から笑い)


 アジャ「普通そこ迷うとこじゃないの?(笑)」


 松本「抜けます!! ジャングル・ジャックが大好きです…」


 輝「じゃあ今日限り松本は正危軍を抜けて、自分の好きな道を歩いてってください。本当に今日はありがとうございました! 今日で私は残り1週間…引退まで1週間切りました。ぜひ12月9日の引退試合に足を運んで頂きたいなと思います。その前にWAVEとJWPでも試合ありますので、ぜひ皆さん足を運んでください。最後の輝優優を見届けてください! 本当に今日はありがとうございました!!」


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★輝のコメント


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 「60分フルタイムっていう時間で思いっきりやれる選手、自分が望んでやったカードだったんで。60分間でも勝負が決まらなかったっていうそれだけの対戦相手で、信頼するジャングル・ジャックのメンバーで…今までたぶんこういう感じのってなかったと思うんですね。フリーになって8年ぐらいう経つんですけど、最後ジャングル・ジャックでもう1回組みたいなとか思ったとき…引退を決めたときに、やり残したことはないかな? っていう思いで自主興行をすることになったんですけど、その中でジャングル・ジャック…あの5人とリングに立ちたいって。これを逃すとないなと思ったし、それに向き合う対戦相手は同期って決めてたので。ホントに厳しい闘いでした。でも私は満足で興行を終えることができました」


 ━━まだできるという思いは?
 「たぶん続けようと思ったら続けられると思うんですけど、もう私の中で区切りを決めたので、そういう思いは感じませんでした」


 ━━あなたにとってJJ21とは?
 「フリーになって植松とのタッグでやってたんですけど、OZに1人で上がるようになってユニットができたときになんて言うんですかね? 1人1人我が道を行くタイプの人だったんですけど、それが集まって団結力もすごくて、なんかすごく楽しくて居心地が良かったんですね。短い期間でも自分の中で思い入れがあって、引退ロードをやっていく中で最後にジャングル・ジャックっていう…」


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 ━━残りあと1週間だが。
 「正直、短いスパンで試合が入ってて集中力のほうがすごくて、たぶん最後JWPの試合が終わったときに…(実感が沸く)。試合がすごくたくさん増えた忙しさ、集中のほうが。ホントに最後なので何かをお客さんに残したいし、私の中でも残したいっていう思いで」


 ━━なぜ最後に尾崎との対戦を?
 「…私の中ですべてを出し切れる相手だし、前も言いましたけどホントに嫌いで…自分の秘めてるものを全部出し切れる。心底嫌いとかなかなかないし、ボコボコにして引退してやろうというのはたぶん尾崎魔弓だからそう思うし。最後はそういう相手と…」


 ━━松本の正危軍離脱について。
 「別に松本から相談を受けてたとかそういうのではなくて、私も正危軍に入っててこのままでいいのかという思いがあって(離脱という)決断を出せたと思うんですけど、松本もなんか見てて引っかかるというか、迷いがあるんじゃないかなっていうのがあったので。私はリングを去るんですけど、やっぱりジャングル・ジャックのメンバーで気になってたので、直接聞いてしまったんですけど。私はもっと自由に自分の行きたいところに行ってトップを狙ってほしいなって思いますね」