【結果】JWP12・2キネマ | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】JWP12・2キネマ

『ピュアウォーズ・シリーズ~JWP 20th~』
◆12月2日(日)東京キネマ倶楽部(13:00)
観衆192人


▼20分1本勝負
 ○勝愛実&川佐ナナ(10分51秒/首固め)●ラビット美兎&雫あき


 この日もラビットと勝が激しくやり合うが、勝が丸め込みで3カウントを奪取。マイクを持ったラビットは、タッグで負けが続いている勝に対し「あー悔しい!! このまま負けたままじゃイヤなんで、後楽園ホールこいよ! ベルト賭けてやってやるよ」とタイトルを賭けての一騎打ちを要求。勝は「今まで私はタッグだけど2回オマエから取ってんだよ。私がジュニアを盛り上げて行くぞー!」とこれを受諾した。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』


▼20分1本勝負
 阿部幸江&○KAZUKI(13分16秒/ダイビング・ニードロップ→片エビ固め)●ライディーン鋼&松本浩代


 松本が阿部とKAZUKIをまとめてバックドロップで投げ捨てると、鋼はKAZUKIに払い腰を連発。しかし最後はKAZUKIが水車落としからダイビング・ニードロップで鋼をフォール。試合後、WANTED!?は12・24後楽園大会でバトルロイヤルの開催を宣言した。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』


輝優優~FINAL Run at JWP vol.6 30分1本勝負
 倉垣翼(17分18秒/ラリアット→体固め)輝優優


 もともとは同期だった両者が最後のシングルマッチ。ラリアットの連打で勝利した倉垣はマイクを持つと「引退したら『宮ちゃん』って呼んでいいですか?」と言って会場を笑わせた。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』


▼キャプテンフォール・イリミネーションマッチ
 さくらえみ(C)&○米山香織&中森華子&モーリー(17分26秒/エビ固め)●中島安里紗(C)&コマンドボリショイ&春山香代子&Leon
※両チームのキャプテンがフォールまたはギブアップを取られるまで試合続行。キャプテン以外の選手がフォールまたはギブアップを取られた場合、その選手は試合権利をなくすルール。


 開始早々から8人が入り乱れ息をつかせる間もない攻防に。中島がさくらにキューティースペシャルを決めると、Leonがマッド・スプラッシュ、春山がダイビングギロチン、中島がダイビング・フットスタンプと畳みかけるが3カウントに届かない。中島が米山のバックを取ると、ボリショイのアッパーカットを挟んでだるま式ジャーマンへ。しかし丸め込んだところを切り返した米山がキャプテンの中島からフォールを奪い、最初の1本で勝負が決してしまった。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』


 マイクを持った米山は「このまま後楽園ホールまで突っ走るぞー! 私の対戦相手にはコマンドボリショイを指名する」と言い放つ。ボリショイは「ハッキリ言って今の米山香織には一切興味ないから。私は引退撤回を支持したことを…後悔してるのか、正直わかんない。オマエがどんな気持ちで今リング上がってるのかさえもわかんないよ。わかんないことだらけだから、オマエとシングルやってやるよ。その代わり私は普通の試合で終わらせないよ。オマエと最後のシングルになるかもしれない」と話した。フォールを取られた中島は号泣しながら「皆さんごめんなさい。もうこれ以上イヤな気持ちにはさせません。24日絶対ベルト取り返します!」とさくらからの王座奪取を誓った。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』


★HMKのコメント


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

 米山「私が挑戦者の中島安里紗から勝って、キャプテンフォール・イリミネーションマッチ2連勝しましたー! 後楽園ホールではボリショイさんとシングルをしたいと思ってて、ボリショイさんも去年の引退撤回から1年経って、言いたいことがあるならばリングの上でやればいいじゃん。プロレスラーならリングの上でプロレスやればいいじゃん!…っていうことです」


 さくら「1年間…もう1年も経ってるのに、まだそこにこだわるっていうことは問題が解決してないっていうことでしょ? 何がボリショイさんとの間にあるの?」


 米山「引退撤回の迷惑をかけた自分は恩知らずだということだと思います」


 さくら「まだそんなこと言ってるんだね(苦笑)。JWPは私は時が止まってると思います。なので、中島安里紗の挑戦は本当に時を一気に動かすいい機会だとは思うんですが、もし中島がチャンピオンになったら、今日、私がいない風景が来年のJWPになるということで。前回のイリミネーションタッグでは中島を1人残して勝ちました。今回は中島からだけ取りました。これは初めから狙ってました。楽しみだね。私と中島がバチバチ当たる前哨戦ではない前哨戦を今日のテーマにしました」


 中森「前哨戦っていう名前からして自分はちょっとイラッとしてたんですけど、ボリショイとかってすごいしつこいなと思って。もう1年経ってるのに。私だったらすぐ忘れちゃうんですけど。でもHMKが2勝してホントは自分とかが取りにいかなきゃいけないんですけど、今日はすごい悔しい。ですけど、これからもっともっと自分が狙っていきたいです」


 モーリー「今日は元・王者の春山香代子と絡みが多かったんですけど、春山香代子、元気ないんじゃないですか? このままだったら自分、春山香代子倒していっちゃいますよ?」


 さくら「まだカード決まってないの? 遅いよ! 今日が後楽園ホール前、最後の大会だよね? ホントにJWPは時が止まってる。進みがすごく遅い。これはホントに女子プロ界にとっても良くないことだと思いますので、来年もチャンピオンのままJWPをもっともっと動かしていきたいなと思ってます。これはたぶんなんですけども、JWPファンじゃないお客さんの同意を得られると思っています」


★ボリショイ&中島のコメント


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

 中島「本当に申し訳ない気持ちが強いです。JWPを応援してくださってる方々から、やっぱりさくらえみに対してのすごい不快感とか直接耳にしてるし、正直そんなにイヤな思いをさせるんだったら闘う必要もないじゃないかっていう人もいるけど、でもやっぱりきっちり試合で勝たないとこの気持ちはすっきりしないと思うので…。負けてしまって自分自身も悔しいしホントに申し訳ない。24日必ず、絶対にベルトは自分が取り返します」


 ━━さくらと当たってみて。
 中島「自分の中のさくらえみっていうのは、自分の中でのさくらえみでしかなくて。実際どんな選手なのかとか、正直よくわからないです。後楽園ホールではすべてが見れると思うので、私も私のすべてでぶつかります」


 ━━HMKに連敗となったが。
 ボリショイ「中島と同じなんですけど、自分たちも悔しいし、それ以上に応援してくれてるお客さんも悔しいと思うし…。1日でも早く不愉快な思いをさせていることをすっきりさせたいなと思うし」


 ━━米山との試合について。
 ボリショイ「いち選手としてぜんぜん興味ないんですね。私はJWPの選手代表であり米山の引退撤回を1番そばで支持した責任がすごく自分にあると思うので、今の米山が正直“なんで引退しなかったんだろう?”っていう疑問はないと言ったらウソになるし。コマンドボリショイとしては興味ないかもしれないけど、JWPの責任者として米山を引退撤回を支持したJWPの代表としてきっちり責任は取らなきゃいけないのかなって、ずっと思ってたので…。ただの試合にしないっていうのはデスマッチ、とか負けたらどっちかが引退とか、そういうのは好きじゃないので。本当にJWPは試合で魅せてきた団体だし、お客さんに純粋に試合にのめり込んでもらいたいし。言葉で簡単に言えるようなことはやすやすと賭けたりしないけど、本当に最後のシングルになるんじゃないかっていうぐらいの気持ちでいきたいと思ってます。すごいさくらと似てきてるんですけど、なんか人の気持ちを茶化すような態度がすっごいムカつくんですよ。どういう育ち方したらあんなふうになったのかな? JWPで一緒にやってきて、団体がつぶれそうになって少しずつJWPを立て直してきて…JWPで頑張りたいですって言ってくれた米山はもういないし、いま米山にそんなこと望んでもダメなんだなっていうことがこの1年でよくわかったので。今までJWPを応援してきてくれた人たちの悲しい気持ちとかも、みんな試合を通じてすっきりしてもらえればと思います」