京子「女子プロを未来につなぎたい」/ディアナ記者会見 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

京子「女子プロを未来につなぎたい」/ディアナ記者会見


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  28日午後12時15分より川崎市体育館にてディアナが記者会見を開き、4月30日に同所で行われる旗揚げ1周年記念大会の主要カードを発表。また、これまで他団体への参戦を見合わせていたSareeeが、デビュー1周年を機に解禁させることもあわせて発表された。


『ワールド女子プロレス・ディアナ 1周年記念川崎大会』
◆4月30日(月・祝)神奈川・川崎市体育館(13:00)


▼マスク・ド・サン デビュー戦 20分1本勝負
 マスク・ド・サンvsアイガー


※サンは発言を拒否。紙に書いた意気込みを司会者に手渡し代読させる。


 サン「皆さんこんにちは。私がマスク・ド・サンだ。私はプロレスラーになるために地元・川崎の多摩川の土手を毎日走り、トレーニングを積んできた。去年の川崎市体育館でのディアナの大会もこっそり見に行った。そして、自分の上がるべきリングはディアナだと確信した。ディアナの門を叩き闇の特訓を積み、私の地元・川崎で4月30日、デビューできることになった。デビュー戦の相手はアイガーと聞いた。デビュー戦で未知なる生命体に勝てるように川崎大師でお百度参りする。これで私の勝ちは決まった。よろしく」


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 ★マスク・ド・サンのプロフィール

 身長&体重:中肉中背、血液型:カルB型、出身地:川崎市内、得意技:牛すじ固め、年齢:不明。


▼30分1本勝負
 ジャガー横田&Sareeevs堀田祐美子&石橋葵


 Sareee「4月17日でデビュー1周年になるんですけども、川崎大会という大きな大会で大先輩のジャガーさんと組ませて頂いて、堀田さん、石橋さんと試合をできることがとても嬉しいです。堀田さんには思い切りぶつかってって、石橋さんには負けないように頑張ります」


▽Sareeeが他団体参戦を解禁


 京子「旗揚げから1年経ちましたけど、沙里(Sareee)が今まで他団体に出ることはなかったんですが、いまいろんなリングをお借りして受け身もしっかり取れるようになりました。1周年(4月17日)終わったあとにSareee他団体解禁という形でどんどん出していきたいなと思ってます」


 Sareee「自分はいろんな団体で試合がしたかったので、試合もたくさんできると思うのでとても嬉しいです。これからもっと試合をたくさんして練習もして、また1年後にはすごい変わっているように成長したいです」


 ━━他団体で特に意識している団体や選手などは?
 Sareee「それは特に…まだわからないです。いろんな選手と試合をしてみたいです」


 京子「いま実際自分のとこの所属選手が少ないというのがありまして…もちろん、いろんな選手と(試合を)するってことはとてもいいことだと思うんですね。ただ、1つ自分の考えとして、やっぱり受け身が取れないレスラーはリングに上がるべきじゃないって思ってて、1年練習を積んできてもう沙里がどこの誰と当たっても壊れない体だと思ったので。ディアナとして外に出しても恥ずかしくないレスラーだって思ったので、今回は沙里がほかの団体の選手とやりたいというのもOKしました。沙里が外に出ていくってことで、たとえばアジャ・コングの裏拳とかすごい技を食らうかもしれないですけど耐えられるような体になったと思うので、解禁という形にさせてもらいました」


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』


▼メインイベント(株)サングループ提供 特別試合60分1本勝負
 井上京子&井上貴子vs豊田真奈美&下田美馬


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  京子「1周年で誰を試合をしたいかな? と思ったときにいろいろ考えました。いま我々の世代で残ってる選手で、私がずっと言ってるようにこれから女子プロを未来につないでいきたいなと思ってます。そして未来につなぐということは今のプロレス、そして前のプロレスも残していくっていう義務があると思うんです。そのときに3選手の名前を挙げさせてもらいました。オファーをさせて頂いたときに、プロレスラーはなかなか返事が…2~3日返ってこないことが多いんですけども(笑)。ホントにすぐ“よろしくお願いします”と、返事を頂きまして…」


 貴子「基本だよ?(笑)」


 京子「はい。我々は基本なんですけども…なかなか今はそういうレスラーがいないんで、ホントにこういうとこからプロレスラーはこうであるべきだと思います。1周年でホッとひと息という形ではなく、ディアナが1周年、2周年…そして10年、20年。もう1万光年ぐらい続くような感じでいますので、ホントにまだ第一歩。これから女子プロの未来をつなげるような感じでやっていきたいと思います。必ず皆さんに“すごい試合だ”っていうような感じで印象に残るベストバウトを狙うつもりでいます。そして、今の全女子レスラーにこの試合を見てもらいたいなと思ってます。胸を張っていきたいと思います。よろしくお願いします」


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  貴子「ディアナの1周年という晴れ晴れしい舞台に出させて頂くことをありがたく思っていたんですが、京子選手の今の話を聞いて私もいま若い子を育ててるんですけども、やっぱりいま元気のない女子プロレス界…時代は絶対繰り返していくものであって、“昔は良かったよね”とかそういう話っていうのは私の中ではナシで。今からでもぜんぜんアリだと思うし、女子プロレスっていうものは絶対に残していかなきゃいけないものであるということを、この試合で証明したいなと思います。もちろん、私の若い子たちも試合を見させたいと思うし、Sareeeみたいなああいう若い子たちがどんどん大っきい舞台でメインに立つという重要さというものを学んでもらいたいなと思い、そして私たちはこのすばらしいメンバーで女子プロレスらしい女子プロレスを絶対見せていきたいと思います。ダブル井上、勝ちます! ナイス・ジャッキー(=デンジャラス・ジャッキー/京子のナイアガラと貴子のダイビングのど輪落としの合体技)、出したいと思います(笑)」


 豊田「1周年おめでとうございます。この記念すべき大会に呼んで頂いたことをすごい光栄に思ってます。この会場はすごい思い出がある会場で、京子ともいろいろすごい…ダブル井上も絶対やってるはずだよね? この川崎市体育館の2階から京子に向かって飛んだり…したようなこともあったんですが(笑)」


 貴子「再現? すかしちゃおう(笑)」


 豊田「すごいいろんな闘いをしてきた会場なんでテンションも上がるかなって感じなんで、今日下田がいないんですけど、一応スイートハーツの再結成みたいな感じで(笑)。すごい試合ができればなと思ってます。頑張ります」


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  ━━ディアナの1年間についての印象は?
 豊田「自分はフリーで団体を背負うとかそういうことは自分はできないことだから、ホントにそれはすばらしいことだと思うし…。ディアナは全女の古い、いいところを受け継いでる団体だと思うんで、自分はすごいいい団体だと思います。こうやって上がれることになったので今回は楽しみです」


 貴子「さっきも言いましたけど、若い子を育てるってホントに今回初めての経験なんですけど…ものすごい大変で、ホントに口で説明するのも大変なぐらい大変なんですけど、それをやりながら団体を支えていく。団体を育てていくっていうことを同時にやってる器っていうか、京子選手はホントすばらしいと思うし、私もそれはできない。団体のトップに立つ人間ではないので。右腕…左腕ぐらいにはなれるかもしれないけど(苦笑)。トップに立って自分もプロレスをやりながら、会社の経営もして若い子を育てていくっていうのをやってきて1周年…ホントすばらしいことだと思います」


 ━━全女子レスラーにどういうところを見せたい?
 京子「今の子の試合を見てると、あきらめてしまうことが多いので。絶対負けたくないと思いながらみんな立ち上がってきた仲間なので、そういうところを見てもらいたいっていうのと。あとは川崎市体育館とか大きいとこで試合をするっていうことがが、たぶん今のみんなはわからないと思うんですね。200人とか300人のところでやってるので、見せ方とかも全部やっぱり見てもらい。アピール1つとっても200人にアピールするのと違うし、そういうとこもすべて。試合内容もそうですけど、入場するとこからメチャかっこいいところを見てもらいたいっていうのがあります」


 ━━この4人のカードに思い入れがある?
 京子「今回1周年ってこともあるんですけど、自分のプロレスライフが25周年なんですね。そのときにやっぱりダブル井上はかかせない。時間がすごい長かったっていうのもあるので。シングルも考えたんですけどタッグなのかなと思ったときに、スポンサーさんも豊田さんをどうにか上げてもらえないかな、と。ポリシーはポリシーであるんですけど、フリーの選手を上げないと初めに言ってしまったので…」


 豊田「もう上げちゃおうよ!(笑)」


 京子「今後ディアナに入ってくれそうな選手をどんどん上げるって1番初めの記者会見で言ったので、もしかしたら豊田さんも入ってくれる可能性もあるかもしれないじゃないですか」


 貴子「入れないほうがいいと思う(豊田と京子が爆笑)」


 京子「プロレス何でもありなんですけど、自分のポリシーは1つ筋はあるんですけど、何でもありが1番おもしろいと思うので。お客さんがおもしろいと思うカードは実現していけばいいと思うので、このメインのカードはすごく自分もワクワクするカードになりました」