【結果】紫雷イオ5周年興行3・4新木場 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】紫雷イオ5周年興行3・4新木場

『紫雷イオ デビュー5周年記念興行-Carino!-』
◆3月4日(日)東京・新木場1st RING(12:00)
観衆310人(超満員)


▽オープニング


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  この日でデビュー5周年を迎えた主催者のイオがあいさつ。「今日はホントに寒い中、この新木場1stRINGにお集まり頂きどうもありがとうございます! 単独の自主興行というのは初めてのことで、すごくいま緊張と戸惑いとあせってはいるんですけれども、それ以上に楽しみな気持ちが勝っているので、お客さんも心の底から楽しんでいって帰って頂ければと思っています。5年前の今日3月4日、この新木場1stRINGで私はデビューをしたんですけれども、そのときはまさか5年も…5年もやるとはホントに思っていなかったんです。高校生だった頃で。そこからメキシコに行ったり、いっぱい負けて、いっぱい痛い思いして、ケガもしたり涙も流したりして、今日このステキな会場がここにあるので、ホントにホントにお客さんも楽しんで、私も楽しんでいきたいと思います」。


▼ファンタスティック・スター~エキシビションマッチ5分1本勝負
 IOTICA(時間切れ引き分け)ゆずポンマスク


 まずはレフェリーのティグレFUKAが現役時代同様に入場。初登場となるIOTICAはコール時に獣のようなポーズを取る。アームホイップの応酬からIOTICAがロープ渡り。ゆずポンマスクはパロスペシャルでギブアップを迫る。ゆずポンマスクに肩入れするFUKAはIOTICAに二段蹴りを叩き込んでアシストするが、エビ固めの応酬でマットを何回も続けて叩くと自分の手を痛めて苦笑い。5分間の試合を終えると3人とも笑顔で手を上げた。


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▼飛翔20分1本勝負
 夏樹☆たいよう(12分59秒/変形ジャックナイフ式エビ固め)翔月なつみ


 腕の取り合いから夏樹が逆片エビ固め。翔月はモンキーフリップからコーナーへの串刺しドロップキックを突き刺すと、卍固めで絞め上げる。しかしコーナーからのニードロップをかわした夏樹はソバットや串刺しドロップキックで翔月の動きを止めると、最後は翔月の両足を抱え込みブリッジの体勢で3カウントを奪った。


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▼Teens of future30分1本勝負
 ○星輝ありさ&岩谷麻優(12分22秒/1399→片エビ固め)●須佐えり&飯田美花


 スターダム勢と初遭遇となる飯田は岩谷にドロップキックの連打からボディースラム、逆エビ固めとつなぐ。走りこんできた飯田にカウンターのフライング・ネックブリーカードロップで切り返した岩谷だが、飯田と須佐はダブルのドロップキックをを放つと飯田がミサイルキックを発射。須佐がDDTを連発して星輝を攻め込むが、岩谷がスリング・ブレイドで飯田を分断すると、岩谷のダイビング・ボディーアタックから星輝がダイビング・フットスタンプ。最後はコーナーからダイブしてのハイキックで星輝が須佐を仕留めた。


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▼紫雷イオ5周年記念スペシャルタッグマッチ
 ○紫雷イオ&ダーク・エンジェル(26分7秒/マヒカ・デ・イオ)高橋奈苗&●脇澤美穂


 試合前、OGの藤田愛さんがリングイン。イオに花束を渡し「今日は紫雷選手が5周年ということで駆けつけさせて頂いたんですが、紫雷選手が体操をされていたということで私も体操出身なんですごく興味があります。これからもぜひ、この女子プロ界を盛り上げていってほしいと思います。頑張ってください」と激励した。


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 奈苗と脇澤はツープラトンのブレーンバスターを決めると、キャメルクラッチからミホカヨポーズ。さらに脇澤が足4の字固め、奈苗もグラウンドでのフェースロックからカナディアン・バックブリーカーで担ぎ上げるとコーナーに叩きつけてのスプラッシュで圧殺。追い込まれたイオは2人まとめてドロップキックで吹っ飛ばすと、代わったエンジェルが脇澤にドロップキックからラリアット。さらにセクシーポーズで挑発するエンジェルに対し、脇澤は顔面にツバを吹きかけてやり返す。イオの619を奈苗がドロップキックで阻止して場外に落とすと、脇澤がプランチャでダイブ。奈苗もトペで続くがこれをかわして同士討ちにさせるとエンジェルがプランチャ、イオがコーナー最上段からのラ・ケブラーダで舞う。リングに戻った脇澤にイオがライダーキック。脇澤もジャーマンからフィッシャーマンバスターを炸裂させるがカウントは2。イオはダブルアーム式フェースバスターから側頭部に回し蹴りを叩き込むと、最後はラ・マヒストラルの体勢からブリッジで押さえ込んで脇澤に勝利。5周年記念大会のラストを自らの手で飾った。


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▽エンディング


 マイクを持ったイオは「体中が痛くて…これが5年間続けてきたプロレスの痛みなんだなって今日実感してます。5年前の今日デビューしたけどこんなに続けられるとは思ってなくて、デビュー戦はヒドイもので…そこからしばらくぜんぜんダメダメで…でもホントに辞めなくて良かったって、今はすごく思います」とあいさつ。続いて「こんな仲間がいてすごく嬉しいです。そんな中で1つ、私のほうから今日発表があります! 私、紫雷イオは今日2012年3月4日から、スターダムの所属になることになりました!」とスターダムへの入団を発表。風香がスターダムのジャージをイオの肩にかけて記念撮影。その後胴上げで歓迎を受けると、イオは感極まった表情で涙を見せた。


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★イオのコメント


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  「意識がもう…頭がちょっとすごいことになってます(苦笑)。今日はホントにたくさんの人に応援してもらって嬉しく思います。もうすごかった。奈苗さんの攻めも脇澤さんの攻めも、やっぱり全女とかってすごい時代を生き抜いてきた人なので、やっぱり私にはない芯の強さがすごくあって。私はなかなか経験することのない痛みなので、一瞬どころか何度も心が折れかけてしまったんですけれども、やっぱりスターダムに入るって希望があったので、そこは何とか乗り越えることができました。サラ(ダーク・エンジェル)もすごく助けてくれて、やっぱりすごく華やかでルチャの風が吹いてて、マネできないムーブがたくさんあって尊敬してます。TNAでもCMLLでもトップ中のトップで、奈苗選手は赤いベルトを持っていて、脇澤さんは今は復帰したてですけど現役時代は一世を風靡するぐらいの人気があったと聞いているので、トップ中のトップを集めてメインを飾りたいなって。そこで自分がどれだけ5周年を飾るにあたって対抗できるか? を試したかったっていうのがあって。リスペクトの心で皆さんに試合をして頂きました。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  (スターダム入団について)スターダムに初めて出て、お客さんのあの反応を見た瞬間からやっぱり心の一部にはありました。あれだけ歓迎されたって自分で言うのはおかしいかもしれないけど、水を得た魚のように気持ちが高ぶったので。今の今まで試合を重ねるごとに積もらせていって、今日発表っていう形になりました。決めたのは5周年興行をやるって決めた後ですね。(今日発表して)ダブルの晴れの舞台にしたいなって。珍しいじゃないですか、デビューしたときからフリーでずっとくるっていう。今まで団体所属っていうのが経験したことがないので、新生・紫雷イオを見てもらえると思います。団体にいたらメキシコに長期で遠征に行こうとか、ちょくちょく海外に行ったりとか実現できなかったと思うので、それはそれですごく私にとってはプラスだったと思います、もちろん厳しいこともありましたけど。所属になったってことでお客さんの気持ちの入れ方もきっと違うと思いますし、それによって私の心強さも変わってくるので(3・25大阪大会で)ハイスピードを獲るモチベーションが上がりました。私の腰に巻かれます。所属になったからといって何かに守られてるっていう気持ちではなくて、周りはホントに未来のスターなので、その中で自分が1番スターだっていうところを見せれるように切磋琢磨して、自分がトップになるように気を緩めずに成長していきたいと思います」