【結果】トリプルテイルズ.S興行11・2新木場 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】トリプルテイルズ.S興行11・2新木場

トリプルテイルズ.S『~Re:スタート興行~』
◆11月2日(水)東京・新木場1st RING(19:15)
観衆192人

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▽オープニング


 華名と美央が2人が自己紹介と前説。12・18広島大会からスタートするはずが華名が澤と闘いたかったために急きょ開催された経緯を説明し「トリプルテイルズ・ドットエス興行、スタート!」のかけ声で幕を明けた。


▼20分1本勝負
 桜蝋燭(9分13秒/広田が卑猥なため→レフェリーストップ)広田さくら


 ムチで叩かれるとなまめかしい声をあげてしまい、ドMであることがバレてしまった広田。犬神家(コーナー上での三点倒立)は股間にキャンドルのロウを垂らされて悶絶。桜蝋燭がロウを垂らしながらのキャンドルツイストを決めると、悲鳴を上げる広田を見てレフェリーが試合を止めた。



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▼30分1本勝負
 政宗(10分57秒/アンクルホールド)彰人


▼3WAYマッチ30分1本勝負
 忍(10分6秒/S.E.X→片エビ固め)ヨーネル・サンダース
 ※もう1人は入江茂弘


▽栗原あゆみがあいさつ


 「初代WAVEタッグチャンピオンになりました『かなあゆ』の“あゆ”のほうです!」とあいさつ。11・26新宿FACEでのデビュー6周年大会をアピールした。


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▼30分1本勝負
 澤宗紀(15分7秒/お卍固め)華名


 レフェリーは元バトラーツの島田裕二氏。澤の激しい打撃に何度もダウンを奪われる華名。華名の反撃に澤は「もっとこい! もっとやろうぜ!」と笑顔を見せる。それでも屈しない華名はグラウンドでのチキンウイング・アームロックからキックのコンビネーションへ。側頭部への回し蹴りで澤からダウンを奪うと卍固めを仕かけていく。これを耐え抜いた澤はグーパンチからの卍固めで華名をギブアップさせた。


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★試合後のマイク


 華名「澤さん…今日はホンマにありがとうございました。もう、引退するとか言わんといてくださいよ、マジで!(号泣)女王バチがあって今の活躍があるんですけど、澤さんが作り上げたかった女王バチっていうのは…こんな感じだったんですかね?(会場から拍手)今日の試合どうでしたか…?」。


 澤「泣かないで(笑)。華名さん。あのとき、女王バチ続いていたとしても、たぶん実現できなかった闘いが今できたと思います。それは俺の積み重ねてきたものもそうだし、華名さんがあのときよりもぜんぜん…なんて言うんですか、気の抜くことのできない女になったからこんな闘いが…そして何よりも! レフェリーに島田さんがいるなんて!! あのときのバトラーツでは絶対実現できないことですよ!(会場から拍手)華名さん、俺からお礼を言わせてください! いろんなバトラーツの人たちと闘うことがドラゴンボールを集めるかのように、僕のプロレスやってる目的でしたけども、やっぱりできなかった人、できた人います。その中で今日、引退する前にギリギリ…もう1つのドラゴンボール、レフェリー島田裕二に裁いてもらうなんてこんな嬉しいことはないです。どうもありがとうございました。これもすべて華名さんの切り開いていく引力だと思います。どうもありがとうございました!」。


 華名「これからも世間に殴っていきますんで…」。


 澤「どっかで聞いたような言葉だな(笑)。華名さん、バトラーツなくなっちゃうけど、俺も引退しちゃうけれども…華名さん、どうかこれからも女子プロ界をバチバチ切り開いてください! この言葉だけ覚えておいてください! 皆さん一緒にお願いします。僕が“やりすぎぐらいが”と言ったら大きな声で“ちょうどいい!”でお願いします!」。


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★華名のコメント


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  「澤さんと女王バチという興行をやるということで、今はもう辞めてしまったんですけど及川(千尋)と一緒に…それがなくなってしまったんですけど、今でも私は女王バチを追い続けてまして、澤さんが引退するって聞いたらすぐに、これは最後に闘わないと公開すると思いまして、こうやって試合できたんですけど。ホンマにバトラーツの技術っていうのを証明するために闘ってたっていうのもあったりして、澤さんは口には出さないですけども葛藤だったりいろいろあったんじゃないかなって思って。引退するのを聞いてホントに寂しく思いました。でも、最後に闘うことができて、黄昏(たそがれ)ることができました。今まで前しかむいてなかったので黄昏るっていうのはホンマはあかんのかもしれないですけど、今までやってきたことを確認するために今日試合ができてホンマに嬉しかったです」。


▼30分1本勝負
 紫雷美央(時間切れ引き分け)植松寿絵


 試合前、握手を求める美央にいきなりジャーマンを放った植松が右手を差し出す。応じると見せかけて今度は美央がSTOで叩きつけてから手を差し出す。ようやく握手が成立して試合がスタート。植松のドラゴン・スープレックスを何度もクリアするなど意地を見せる美央は得意のキックでラッシュをかけるが、植松も3カウントを許さない。植松がソラリーナで丸め込んだところで時間切れのゴングが鳴った。


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★試合後のマイク


 美央「(泣きながら)ドローですみません…」。


 植松「オマエなんで勝たねぇんだ、バカ!」。


 美央「自分は植松さんに教えてもらって、植松さんみたいに人に見せてみんなに支持される…それでもヒールな植松さんに憧れました。普段こんな言えないですけど、もっともっと成長したかった。超えられなくてすみませんでした。でも自分はもっともっとプロレス続けて、蹴りとかだけじゃなくて技でも魅せれるような…植松さんみたいな素晴らしい選手になりたいと思います。引退までまだありますから、もっともっとみんなに素晴らしいプロレスを見せてください。今日はホントにありがとうございました!」。


 植松「目標が小せえんだよ。植松寿絵がすごいレスラーなわけないだろ。1試合1試合、精一杯見せるので必死だ。引退だって決して動けなくなって衰えて辞めるわけじゃない。私がいま最大限輝いてるから、いま辞めるんだ。だけどな、私を目標にするな。みんなそうだ…植松さんに植松さんにって。通過点にしろ! もっと上を目指せ。今日勝てなかったのはオマエの実力不足だ。こないだ大阪で栗原に負けてオマエが泣いたとき申し訳ないと思った。だけどな、栗原に負けたのはウッカリだ。まだまだ植松寿絵がな! 華名とかな栗原ごときに負けるわけねぇんだよ!! 魔がさしただけ。だからな、オマエも私を超えるとか言うんじゃねぇ! 私はな引退まで誰にも超えさせねぇよ! マジメにもっと上めざせよ」。


 美央「植松☆輝の歴史が消えるような、紫雷姉妹というタッグを轟かせてやります! …でも、ありがとうございました」。


 植松が退場。華名と美央がリングに。


 美央「あ~あ…テイルズ・ドットエス、これはプレスタート的なアレなのかな?こんな感じでスタートしました。ちょっと最後、湿っぽくなっちゃいましたが広島のスタートはもっとこれ以上に華やかにドッカンとやって、皆様をまた楽しませたいと思います。今日は本当にたくさんのご来場ありがとうございました」。


 最後は“私たち”“ドSじゃけぇのぉ”のかけ声で幕を下ろした。


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★試合後のコメント


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  華名「終わりましたねぇ。平日だってのに最後になったらけっこう…(席が埋まっていた)」。


 美央「ありがたかった! もっとスゲーことしなきゃね。足りないわ!」。


 華名「私ももっと頑張らなあかんって思った。いろいろ勉強になりました、今日の試合」。


 美央「前半はエロス、マジメ、エロスっていう素晴らしいコンビネーションでバランス最高だと思った。お子様連れてくるときにはしんどいかもしれないですけど、ホントにいいと思います私的には」。


 華名「いい始まりやったんじゃないですかね。ありがとうございました」。