【結果】レイナ10・30新木場 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】レイナ10・30新木場

 『REINA 19』
◆10月30日(日)東京・新木場1st RING(13:00)
観衆146人


▽入場式


 選手を代表して上林があいさつ。「レイナは旗揚げして半年が経ちました。まだまだ知名度のほうは低いのですが、こんなにたくさんの外国人選手が見られる唯一の団体だと思っています。私たち日本人も外国人と切磋琢磨しながら成長していきたいと思っています。そしてこれからも色々な国のモンスターガイジンたちをレイナのリングに呼び集めて、目が離せない団体にしていきたいと思っています。今後とも応援のほう、どうぞよろしくお願いします」。


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▼Try!Try!Try!20分1本勝負
 阿部幸江(8分29秒/フランケンシュタイナー→エビ固め)レイディ・アフロディータ


 アームホイップの応酬から阿部が弓矢固め、コブラツイスト。アフロディータはコーナーからダイブしてのアームホイップからドロップキック、フィッシャーマンズ・スープレックスから逆エビ固めで阿部をロープに這わせる。ロープに飛びついた阿部は振り向きざまのエルボーアタックを決めるとラ・マヒストラルで丸め込むがカウントは2。しかしアフロディータの正面から飛びつくとフランケンシュタイナーで押さえ込んだ。


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▼REINAvsJWP Cute Fighting!! 20分1本勝負
 中森華子(13分17秒/フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド)石橋葵


 キャメルクラッチで髪をつかむ中森を和田京平レフェリーが厳しく叱責するが、素直に従わない中森は和田レフェリーを挑発しながら突き飛ばす。怒った和田レフェリーは石橋がフォールすると速いカウントでアシスト。劣勢の続いた石橋は振り向きざまのボディーアタックから腕十字へ。対する中森は足4の字固めで再び石橋をロープに這わせる。中森のミサイルキックをかわした石橋はドロップキックからサッカーボールキック。しかし蹴り足を捕らえた中森はマフラーホールドで絞り上げる。石橋はコルバタからハイキックを叩き込むと、コーナーからのクロスボディーを浴びせるもフォールは奪えない。中森はカウンターのフロントキックで逆転するとミサイルキックを2連発。最後はフィッシャーマンズ・スープレックスで試合を決めた。


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▼THE ルチャリブレ 30分1本勝負
 Leon(10分34秒/マッド・スプラッシュ→体固め)ダマ・デ・イエロ


 アームホイップの応酬からグラウンドに持ち込むLeon。チョップとエルボーの応酬からダマはサイドバスター、さらにノーザンライト・スープレックスを決めると逆片エビ固め。さらにミサイルキックで追い討ちをかける。ドロップキックでダマを場外に落としたLeonはスワンダイブ式のプランチャを発射。リングに戻るとコーナーへの串刺しスピアーからミサイルキックへ。ダマのフェースバスターをクリアしたLeonはnoki-Anバックブリーカーからマッド・スプラッシュにつないで快勝。


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▼ランジェリー武藤セクシー壮行会マッチ30分1本勝負
 ○上林愛貴&維新力(10分52秒/横回転エビ固め)●ランジェリー武藤&セウシス


 引退の迫るランジェリー武藤と、どすこいプロレスでミックドタッグではおなじみの維新力が参戦。セウシスがトペ・スイシーダで維新力を場外に釘付けにすると、上林が武藤にラ・マヒストラルを狙うもが、これを切り返した武藤は上林を寝かせるとコーナーポストへ。しかしバランスを崩して悶絶すると維新力が四股の体勢からショルダータックル。すかさず上林が丸め込んで3カウントを奪った。敗れた武藤に食ってかかるセウシスだったが、最後は4人で握手を交わした。


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▼レイナ集大成スペシャル・シングルマッチ時間無制限1本勝負
 堀田祐美子(16分48秒/腕ひしぎ十字固め)ラ・コマンダンテ


 ロックアップからショルダータックルで堀田を打ち倒したコマンダンテだが、フライング・ボディープレスは堀田が身をかわす。巨体のコマンダンテに珍しくアームホイップで投げた堀田は得意の場外戦でペースを握ると、チェーンでの殴打からキャメルクラッチへ。これを脱したコマンダンテは逆片エビで絞り上げると場外で逆襲。リングに戻ると堀田が回転エビ固めから腕十字を極めるが、コマンダンテの足がロープに届く。今度はコマンダンテがリバース・カンパーナから羽折り式のベアハッグ、しかしダイビング・ボディープレスをかわした堀田は再び腕十字。さらにコマンダンテの腕をロープを絡めて絞り上げていく。ラリアットからチョークスラムを放つコマンダンテだが、3度目の腕十字を極めた堀田の執念が上回った。


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 試合後、堀田とコマンダンテ&セウシスがマイクで舌戦。この試合を最後に帰国するコマンダンテに対し堀田は、「(また)日本にこい! 待ってるからな! オマエさ対抗戦(10・27仙女・後楽園)でいい味出してたじゃないかよ。それをもっと早くレイナでやれっちゅうんだよ!! 帰る前にやるなっちゅうんだよ」と言い放つ。対するコマンダンテは堀田に敗者髪切り戦を要求。堀田は「なんでもやってやるよ」と了承した。


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★堀田のコメント


 「最後の最後で発揮してきたけど遅いよって話。2回目はあるかないかわかんないし。私は勝つためには手段を選ばずやる。彼女のパワーを全面的に押し出すことをすれば彼女の勝ちになってたかもしれないんですけど…。でもあれだけデカくてインパクトがあって、仙女の大会でも彼女のインパクトはすごいあったと思うし、レイナというカラーをもっともっと強く引き出していきたい。同じことをやっていても仕方ない。コマンダンテがここで帰って、またくるなら一段と強くなっていてほしいし、レイナとしてはああいうバケモノみたいな選手を今後送り込んでくると思うので、ほかの団体とは色が違うもの。プロレスというものは闘いだというところをもう1度…私はこないだオールスターの試合(仙女・後楽園)、各団体が団体を守るために闘っているという、すごいいい大会だったんじゃないかなと思います。だけど、なんかもう1つ足りないものってなんだろう? と。味を加えること、違うスパイスを入れていくために、こないだの試合はすごいレイナとしてはプラスだったと思うので、今後もコマンダンテ的な選手を世界からピックアップしていこうと考えはあるので。スターダムと仙女は確かにすばらしいスキルを持っていて、完璧だったと思うんですが、そことは違うもので対抗できるようなもの。迫力のあるものを作っていきたいなっていうのがあるので。色々と考えているので、皆さんにお見せできる日が近いと思います。私たちはどん底のどん底からスタートしてるので、どん底がないんですよ。下から這い上がるだけなので。注目されてるときに何か突拍子もないような…スパイスを入れていければいいなと。ダメだからこそ良くなれると確信してるので、自信はあります。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  自分の得意技があれば大きい人にも小さい人が勝てちゃうし、そこがプロレスのおもしろさであって魅力だと思うので、私に勝てる若い選手もいるわけだし、私がレイナの石橋であろうが黒木(=沙耶)に負けることもありえるんですよ。そのためにトレーニングをして頑張ってもらいたいなと思いますね。ホントにこないだの後楽園を見て、あの子たちのトレーニングの量ですね。物語ってたかなと、全部。世Ⅳ虎に“練習どんだけしてるの?”って聞いたら“週6してます”って。“試合あったら休みないじゃん”って、“はい!”って笑って言ってるんですよ。試合の次の日にジムに行ったらきてましたもん。それぐらいガムシャラになってほしいなと。そこまでの練習ができる環境…練習が楽しい、もっと学びたいという環境なんですよ、仙女にしてもスターダムにしても。そういう環境を作ることがああいう選手たちを生むんじゃないかなっていう、私はホントにあの大会を見て色々なことを…試合だけじゃなくて控室とか全体を1日見たときに、すごいいろんなことがわかったし勉強になりましたよ。レイナでも若手がのびのび練習だけを考えていける…そういう環境を作ってあげなきゃいけないんですよ。今日も石橋…ダメだったよ。だけどスターダムと当たったときはすごいイキイキしてね、どうにか付いていこうと頑張ろうとする気持ちがすごいあったの。それだけでもすごい良かったと思うし、気持ちが出れば絶対いい試合ができちゃうんですよ。いろいろと兼ね備えてたスターダムと仙女が決勝に残ったんじゃないかなって。もっともっと考えれば、おもしろいじゃんプロレス! って思いましたよね。高橋がいて里村がいて、昔からの女子プロレスが残ってて良かったなと。やっぱり私はそういうものを残していきたいし、若い子に教えていきたいなと思いました」。