【結果】ディアナ10・10大阪 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】ディアナ10・10大阪

『~kyoko&kaoru 24th,23th anniversary battle in osaka~井上京子デビュー24周年記念大会』
◆10月10日(月・祝)大阪・ムーブオンアリーナ(18:00)
観衆149人


▼20分1本勝負
 花月(12分51秒/ワキ固め)アニー・ソーシャル


 序盤から両者が向かい合ってのエルボーの応酬。花月の力強いエルボーに驚きの表情を浮かべるアニーは「オー・マイ・ゴッド!」。グラウンドでのボディーシザース、ヘッドロックで攻める花月に、アニーは足を前後に開きながらのフェースクラッシャーや、ネックブリーカードロップで反撃。花月のバックフリップをクリアしたアニーは胴絞めスリーパーで苦しめる。2発めのバックフリップにも肩を上げるなど粘りを見せるアニーに、花月はワキ固めでギブアップを奪った。


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▼20分1本勝負
 ジェニー・ローズ(10分23秒/回転十字固め)水波綾


 力強さで圧倒する水波。押し倒しての肩固めから脱出したジェニーは、裏投げをこらえるとリバースDDT。しかしロープに走ったジェニーにカウンターのスピアーを打ち込んだ水波は、アルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。ここからの投げを狙った水波だが、回転十字で丸め込んだジェニーが大金星をあげた。


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▼20分1本勝負
 DASH・チサコ(12分41秒/ホルモン・スプラッシュ→体固め)坂井澄江


 前日にタッグで対戦した両者がシングル対決。腕の取り合いから、両者が何度も体勢を入れ替えてのエビ固めの応酬。ロープ際でチサコを捕らえた坂井はチサコの顔に手をかけて笑いを誘う。チサコがドロップキックを見せれば、坂井は走りこんできたところにカウンターのエルボーで打ち倒す。坂井がスープレックスからミサイルキックの2連発を見せるが、コーナーに上ったところを場外に落としたチサコはエプロンからのボディーシザース・ドロップを発射。リングに戻った坂井にチサコがミサイルキック、ダイビング・ボディーアタック、ブレーンバスターで追い込むが、坂井は鮮やかなバックドロップホールド。しかし続いてのムーンサルトプレスをかわしたチサコは、助走つきのスタナーから開脚式のボディープレスにつないで3カウントを奪った。


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 マイクを持ったチサコは、「坂井さーん、ありがと~う! メッチャおもしろかったです、またお願いします(笑)。今日は皆さん大阪すごい楽しかったです、ありがとうございました! 仙女が10月27日ここで試合があります。初大阪進出なんで、ぜひ仙女の熱い試合を見にきてください。今日はありがとうございました」と締めた。


★坂井のコメント

 「(2連戦を終えて)楽しかったです。そのひとことです。またいつか…予定は未定です。里村さん大好きなんで、その教え子と試合できて良かったです」。


▼30分1本勝負
 ○ZAP I&ZAP T(11分31秒/ライガーボム→エビ固め)青野敬子&●Sareee


 荘厳なテーマ曲に乗って現われたZAPはゆっくりとリングイン。早くも奇襲を仕掛けて場外に誘うと、イスを投げつけるなどリングサイドで大暴れ。竹刀やチェーンを自在に操り、レフェリーにも竹刀を投げつけるなど往年のファイトを見せつける。青野がキックの連打で反撃するもIは豪快な裏投げ。しかしパワーボムを狙うIをSareeeがコーナーからのボディーアタックで阻止すると、エルボーとドロップキックでIに真っ向勝負を挑むSareee。青野のハイキックからSareeeがミサイルキックを決めるがフォールを奪えない。Iが青野とSareeeをまとめてブレーンバスターで投げると、Tが青野の脳天に竹刀を振り下ろす。Iがパワーボムの体勢でSareeeを持ち上げると、コーナーに立つTがSareeeの脳天に竹刀を一閃。Iがライガーボムで叩きつけて圧勝した。


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女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 ★Sareeeのコメント


 ━━大阪2連戦を振り返って。
 「初日は花月さんと試合やらせて頂いて、自分はずっと花月さんと試合がしたかったので、当たれてすごく良かったです。やっぱもっとドロップキックを思い切りできるようになって…佐藤さんと花月さんがラジアントホールでタッグでやられたんですけど(7月10日)、そのときにすごい佐藤さんと花月さんの絡みがすごくて、そういう試合がすごい好きで、バンバン動いてバンバン蹴って…そういう試合ができるような選手になりたいです」。


 ━━ZAP戦について。
 「ZAPが入場してくるときに、なんかすごい怖いって…自分あまりリングに上がったら関係なくて“怖い”とかなくなるんですけど、今日はなんかそういう気持ちがどこかあって、もっとバンバン行けばよかったと後悔してます。(凶器攻撃は)痛かったです。ビックリしました」。


 ━━もう1回闘いたいか、もう闘いたくないか?
 「(即答で)リベンジしたいです。11月にまた当たるんですけど(11・6HappyHour!!六本木)、絶対にそのときには勝ちたいと思います。ZAP IとZAP Tををボコボコにしたいと思います」。


▼60分1本勝負
 井上京子(8分55秒/ナイアガラ・ドライバー→エビ固め)井上貴子


 クリーンな握手から試合がスタート。力比べで優位に立つ京子に、貴子はアームホイップから腹部へのソバット。京子を場外に落とすと互いに客席へ放り投げていく。リングに戻ろうとする京子に後ろからイスを投げつけた貴子は、場外でうつぶせの京子にスタンガンを当ててダウンさせると、リング内に何脚ものイスを敷きつめる。京子がフラフラになりながらリングに生還すると、貴子はイスの上へのノド輪落としを連発。さらにコーナーからの雪崩式ノド輪落としを決めると、イスに座らせた京子にデスティニー・ハンマー。さらに追い討ちのデスティニー・ハンマーを叩き込むが京子はクリア。美拳を腕でガードした京子は2発のラリアットで形勢を入れ替えるが、貴子は再びスタンガンを当てて京子をダウンさせると、トップロープに乗っての雪崩式アームホイップ。美拳の乱れ撃ちからデスティニー・ハンマーを叩き込む貴子だが、それでも京子は3カウントを許さない。パワーボムで叩きつける京子に、美拳を打ち込む貴子。京子は至近距離からの豪腕でなぎ倒すと、ナイアガラ・ドライバーで試合を決めた。


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★試合後のマイク


 京子「貴子! 24年前、10月10日、後楽園ホール。同じリングで同じ場所でデビュー戦した2人…また今日試合できて嬉しい。ホントに良かった! どうもありがとう」。


 貴子「いや~相変わらず強いねぇ(笑)。私すべて出し尽くしました、今日は。だけどやっぱり団体は違えど行く先は一緒というか、やっぱり女子プロレスを愛してる2人だなっていうのが今日の試合ですごい伝わってきたので、これからもできるだけ頑張りましょう」。


 京子「…スタンガンは止めてください。どうもありがとう!」。


 (選手全員がリングへ)


 京子「2日間、ディアナ皆さんホントにありがとうございました! 女子プロレス長い長い冬の時代まだ続いてますけれども、女子プロレス好きなお客さんたくさんいると思います。ディアナは今、選手も減って最悪な状況ですけれども、世界一の団体目指して頑張りますので。そして次、ここを必ず満員にできるように頑張ります。皆さんぜひ応援してください! 今日はありがとうございました!!」。


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★京子のコメント


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  ━━今日の試合について。
 「何がなんだかちょっとわからない状態だったんですけど、最後勝ったなっていうのしか覚えてない感じなんで。貴子さん、あんな感じでしたっけ?(苦笑)」。

 ━━相手が京子選手だからでは?
 「勝とうと思ったんですか、ヤツは? 受けてくれると思ったんですか?」。


 ━━今日のカードは自身の希望で?
 「そうですね。声かけさせてもらいました。いま(闘うなら)誰とかな? と思ったんですけど…豊田さんとかアジャさんとかもいろいろ自分の中ではあったんですけど、やっぱり団体に所属している中でって考えたときに井上貴子さんかなと。ずーっと当たってなかったので」。


 ━━24周年について。
 「冗談で“40までやろう”と言ってたんですけど、もう42で。ホントにプロレス好きなんで、ここまでやれて幸せですね。だって25歳定年があったらとっくに終わってますもんね。ホントにプロレスの神様に感謝ですね。健康で元気でプロレス続けられて、そしてディアナの巻き返しというか…今年旗揚げしてから映画1本できるぐらいいろいろありすぎたので、どん底ですけどあとは上がるしかないなと。今日ジャガーさんにも控室で言われたんですけど、“どん底なら上がるしかないからね”って。ホントについてきてくれるメンバーもいるんでね、ディアナ頑張って団体続けていかなきゃなと改めて思いました」。

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 ━━次の大会は12月の北沢となるが。
 「そうですね。そういうところも、ちゃんと計画立ててやってかなきゃなと。(かつて5人にまで選手が減った)JWPさんとかもあんなに頑張って続けてやってるもんね。見習ってちゃんと団体として存続していけるように、いろいろやることたくさんあります」。


 ━━早く若い人にバトンタッチしたい?
 「辞めるときって、“この人に負けるかな?”と思ったら辞めようと思ってるんですよ。自分がまだ1番強いと思ってるうちは辞めないでおきたいですね。なので、試合が怖くなったり上がるのが恥ずかしいような感じになったらたぶん辞めると思うので。辞めどきは自分が1番わかるんじゃないかと思ってるので…もうちょっとやらせてください。会社のこととかいろんなことがあってつらくても、会場にきて試合するとものすごく気持ちいいんですよね。私の居場所ってここなんだなって…メインの試合終わって帰っていく、花道で“ああ、もうプロレスやってて良かった!”っていつも実感するんで。私プロレスたぶん辞めれないなっていつも思うんですよね、試合終わると。ホントプロレス好きなんで」。

 ━━区切りの試合を大阪で迎えたが。
 「東京の人に言われましたよ(笑)。たまたま10日がここだったので。ちょっと大阪悔しいですね。もうちょっと満員になるように、次は頑張ります」。