【結果】レイナ9・18新木場 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】レイナ9・18新木場

『REINA 13』
◆9月18日(日)東京・新木場1st RING(12:00)
観衆302人


▽入場式


 選手を代表して栗原あゆみがあいさつ。「自分は今日メインでCMLLのベルトに挑戦させて頂きます。旗揚げ戦で下田美馬選手から勝ち取ったこのチャンスを、自分が必ずつかみ取ります。最後まで応援よろしくお願いします」。


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▼石橋葵復帰戦・エキシビションマッチ3分1本勝負
 石橋葵(時間切れ引き分け)チェリー


 首のケガにより福岡の実家で療養していた石橋が3ヶ月ぶりに復帰。まだ練習を開始して間もないため、3分のエキシビションマッチによる試運転として行なわれた。チェリーのケサ固めを石橋はネックシザースで切り返す。マウントからのエルボーの応酬からフライング・ボディーアタックを浴びせた石橋は、サッカーボールキックを連打。対するチェリーは首投げから後頭部にドロップキックを打ち込むと、逆エビ固めで石橋をロープに這わせダブルリスト・アームサルトへ。エルボーの応酬に打ち勝った石橋が、コーナー最上段からのボディーアタックを決めたところで時間切れのゴングが鳴った。


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★石橋のコメント女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

 「やっぱり試合ができるのは嬉しいんですけど、やっぱりまだまだ自分の実力が足りないなと思いました。(ケガは?)もう大丈夫です。堀田さんもいま復帰なさったので一緒にレイナをもっともっと、1番の団体にできるように頑張りたいです」。


▼20分1本勝負
 中川ともか(8分3秒/CRB)沙耶


 ショルダータックルで打ち倒した沙耶は右手を突き上げて大きくアピール。中川の豪腕を両腕でブロックするとブレーンバスター、リバース・スプラッシュからダイビング・セントーンにつないで追い込んでいく。それでも冷静さを失わない中川は、トモキャッチをクリアした沙耶に低空の延髄斬りを打ち込むとCRBでギブアップを奪った。


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▼30分1本勝負
 松本浩代(14分29秒/バックドロップ→エビ固め)ダマ・デ・イエロ


 両者とも大柄なパワーファイターながら松本はリープフロッグでダマの体を飛び越え、ダマは跳躍力を生かしたドロップキックやコーナーから飛びついてのアームホイップなど動きの良さをアピール。場外へのプランチャを決めたダマはバックドロップからワキ固めで絞め上げて勝負に出る。松本は2発のバックフリップで反撃するが、バックを取ったダマはジャンプして前方に叩きつけるとラリアットへ。しかしカウンターのバックエルボーを叩き込んだ松本がバックドロップで勝負を決めた。


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▼30分1本勝負
 上林愛貴(7分30秒/STM→片エビ固め)レディ・アフロディータ


 上林は客席に見せつけるようにアフロディータをロープに張りつけるとキャメルクラッチから逆エビ固めへ。アフロディータは場外にいる上林へエプロンで助走をつけてのボディーシザースを放つと場外戦へ。リングに戻るとブレーンバスター、ダイビング・ボディープレスとつないでいくが、上林はスパインバスターからSTMで浴びせ倒して快勝した。


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▼45分1本勝負
 ○堀田祐美子&豊田真奈美(19分35秒/ピラミッド・ドライバー→エビ固め)ラ・コマンダンテ&●セウシス


 開始早々から豊田、堀田がラッシュをかけると早くも場外戦に突入。豊田は巨体のコマンダンテにジャーマンをトライ、堀田は鈍い音のローキックを連打していく。コマンダンテはセウシスを持ち上げての合体キックを見舞うと、場外に落ちた2人にセウシスがラ・ケブラーダ。リングに戻るとコマンダンテのダイビング・ボディープレスからセウシスがムーンサルトプレスにつないでピンチに陥る堀田だが、セウシスをタイガー・ドライバーで叩きつける。豊田がカウンターのフロントキックを叩き込むと、最後はピラミッド・ドライバーでセウシスを仕留めた。


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▼CMLL世界女子選手権試合・時間無制限3本勝負
 アマポーラ(2-1)栗原あゆみ
 [1]栗原(4分39秒/マサドーラ)アマポーラ
 [2]アマポーラ(2分8秒/エル・プルポ)栗原
 [3]アマポーラ(9分21秒/デビル・スウィング→片エビ固め)栗原
 ※第12代王者が24度目の防衛に成功。


 5・8旗揚げ戦以来、4ヶ月ぶりにアマポーラがレイナのリングに登場。ベルトをはさんでの記念撮影から握手でスタートした試合は、バックの取り合いからロックアップを経てグラウンドの攻防へ。ゴリースペシャルを決めたアマポーラは栗原の体を前方に倒してフォールを狙うと、栗原は腕十字で反撃。さらに両手を広げて大回転してアマポーラを投げ捨てると、うつぶせとなったアマポーラの手足を固めてシーソーのように揺さぶりをかけるマサドーラでギブアップを奪い、1本目を先取した。
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 あとがなくなったアマポーラはドロップキックから強烈なエルボーを打ち込むが、栗原はアマポーラをコーナーに詰めるとダブルニーアタックで押しつぶす。しかしアマポーラはサソリ固めの体勢からステップオーバーすると、栗原の両腕を取って吊るし上げる形でギブアップを奪いスコアをイーブンに戻す。

 勝負のかかった3本目、栗原はぶら下がり式の腕十字からゆりかもめ。アマポーラは変形のレッグロックで栗原をロープに這わせる。ドロップキックで栗原を場外に落としたアマポーラはロープの間をくぐり抜けるトペ・コンヒーロを発射。この一撃で後頭部を打ちつけてしまった栗原だが、ロープにもたれかかるアマポーラへの低空ドロップキックを連発すると、場外のアマポーラににプランチャ、リングに戻ったアマポーラにミサイルキックと猛攻。アマポーラもミサイルキックで反撃するが、栗原はラ・マヒストラルから裏投げを一閃。それでも3カウントに届かない。栗原の後頭部にヒザを当てて倒れこみながら叩きつけたアマポーラは、開脚式のダブルアーム・フェースバスターで3カウントを奪取。栗原の挑戦を退けた。


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★バックステージのコメント


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  アマポーラ「アユミはとても強い選手ですけど、私も強いです。いつでもどこでも、また闘いたいです。日本の選手は強いので試合をするのは大好き。私も日本のスタイルを勉強したいし、いろんな選手と闘いたいです。グラシアス、ドウモアリガト」。


 栗原「メキシコでも何回か当たってアマポーラの強さっていうのは重々知っていたので、ホントにそれは覚悟の上で挑んだんですけど…やっぱり強かった! っていう。負けて悔しいし、でもまだ変形裏投げとか出せなかったんで、自分の技に手ごたえっていうのはすごい感じたので、まだまだ自分的にはあきらめてません。メキシコ行ってでもまた狙いに行きたいなと。1回負けたぐらいじゃ自分はしぶといんでそのへん(笑)。あきらめないで、また挑戦できるチャンスを自分でつかみたいです」。


 ━━再戦の希望はベルトに対してか、アマポーラに対してか?
 「両方ですね。両方なんですけど、やっぱり負けた借りは返したいので。ブル中野さんが巻いていたりとか、自分が憧れてるレイナ・フブキさんが巻いてたりとか、ホントに何十年もあるすごい歴史のあるベルトなんで、挑戦するっていうことだけでもすごいベルトだと思ってリングに上がったので。今日は届きませんでしたけど、やっぱり巻くことは夢なんで、夢は叶えたいと思ってます」。

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 ━━田村欣子に向かうときのような気持ち?
 「あのベルト(NEO2冠)を持って頂点に立たねばならなかったっていう気持ちはやっぱりあるんですけど…いろんな気持ちを持ってあのベルトを返上して、またこうやってシングルのベルトに挑戦してるんですけど、何かに向かうときっていうのは自分でも…自分が思う以上にすごい強くなれるというか、自分でホントに弱っちいなって思うんですけど、今までやってきた中で打たれ強さっていうのは絶対に、簡単に心も折れないしあきらめないし。ここぞというときに勝てない自分が、自分でもムカつくんですけど…(苦笑)。でも、あきらめないでまた(ベルトを)獲る姿を応援してくれた人に見せたいし、自分も巻きたいし。正直(NEO2冠を)返上して気持ちが落ちそうだった部分、折れそうだった部分はあるんですけど、でもやっぱり折れないのが自分だなっていう(笑)。次を見つけて、また前向いて歩くのが自分だと思ってるんで。負けて這い上がるのが私だと思ってます」。