【結果】アイスリボン6・1蕨 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】アイスリボン6・1蕨

『アイスリボン・27219時女子プロレス旗揚げ1周年記念大会』
◆6月1日(水)埼玉・イサミレッスル武闘館(19:00)
観衆68人
 
▼インターナショナルリボンタッグ選手権試合20分1本勝負
 星ハム子&○宮城もち(12分25秒/雪崩式メタボリックサンド→片エビ固め)さくらえみ&●Ray
※王者組が5度目の防衛に失敗。らぶりーぶっちゃーずが第16代王者となる。
 
 らぶりーぶっちゃーずがタッグ王座に初挑戦。19時女子プロレス1周年を記念してUSTREAMでも同時中継されている今大会は、音楽の著作権の問題もあり、ネット上でVTRが流れている間に会場では選手がテーマ曲で入場した。
 
 序盤はらぶりーぶっちゃーずがさくらに合体攻撃を決めるなど優勢。2人並んでの側転からの合体ブルドッキングヘッドロックをRayに決めるなど勢いは止まらない。さくらにも宮城がタックル、ボディプレスで攻め立てた。うすDONをすかしたさくらがダブルアーム式ストマックバスターからリバーススプラッシュを狙うも、宮城は足を立てる。ハム子がボディアタックでRayを吹っ飛ばした。Rayも負けじとドロップキックを2人へ同時に放ち、619を決める。ハム子のバックフリップ、宮城のもっちりバディシザースを浴びたが、スタナー、バックラッシュで反撃。さくらえみのタイガードライバーとRayのダイビングギロチンドロップの合体技でハム子の動きを止めると、宮城にさくらがムーンサルトプレス、Rayは捻り式ムーンサルトプレスを放つ。さらにRayが雪崩式フランケンシュタイナーを狙ったが、ハム子が串刺しボディアタックで阻止。そのまま宮城は雪崩式メタボリックサンドに切り返そうとする。これは態勢が崩れて失敗したが、宮城は粘りを見せて流れを渡さない。Rayの白鶴をブロックすると、そのままRayの足を捕まえて、再び雪崩式メタボリックサンドを敢行する。今回は決めて3カウント奪取。先輩タッグからベルトを奪った。

 

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨
 
▼アイスリボンvs白鳥プロレス・エキシビジョンマッチ10分間
 藤本つかさ&真琴(0-0)星薫<志田光>&ビックデビル<向日葵=赤井沙希>
 
 ドラマ『マッスルガール!』で共演し、「薫と向日葵fromマッスルガール!」として1日から配信がスタートしたラップ『マッスルガールRAP』を歌う志田と赤井がリング上でもタッグを結成。この試合のみ『マッスルガールRAP』のプロデューサー・Kダブシャインさんがゲストとして実況席に座った。Kダブシャインさんは実況のGENTAROから曲について聞かれると「私たちが強いんだぞ的な…ドラマの内容に沿ったもの」と説明した。
 
 ビッグデビルは入場してすぐに2冠王・藤本をにらみつけ、ゴング前の握手では頭を鷲掴み。星が先発となるも、ビッグデビルは乱入して藤本をロープに張り付けにし、星のドロップキックを呼び込む。タッチをかわすと藤本をコーナーにたたきつけ、顔を踏みつける。インディアンデスロックにつかまると、星から「楽しいことを考えて」と痛みに耐えるアドバイス。ビッグデビルは「あかすり~!」と叫びながらサードロープに手を伸ばした。戦いの場を場外に移すと、ヒールファイターらしく大暴れ。鉄柵を使って藤本を苦しめ、観客のブーイングには笑顔を見せた。星が花道を駆け抜けてニーアタックを放ち、再びリング内へ。星が藤本をキャメルクラッチで捕らえると、ビッグデビルが顔を踏みつけた。さらに星がカナディアンの態勢で担ごうとしたが、藤本はこれを脱出してカサドーラ。ようやく試合の権利を手にした真琴が、星にダイビングクロスボディアタック、W・W・ニーを放つ。さらに藤本と2人で星を攻め込み、ミサイルキックを連発。真琴が人間風車で投げた。星が豪快なブレーンバスターでやり返し、ビッグデビルが2度目のリングイン。コーナーから飛んで真琴にフロントキックを見舞う。バックドロップで投げることはできなかったが、星と2人でヒップアタックを放ち、真琴に変形卍固めを決めた。ハイキックを放ち、ショルダースルーを回転エビ固めに切り返すと、再び変形卍固めへ。ギリギリまで追い込んだがギブアップは奪えず、時間切れのゴングが鳴った。
 
 真琴&藤本が先に退場。志田と赤井がマイクを持つ。
 
 赤井「今日初めてプロレスデビューして、ドラマでも頑張ったんですけど、こんなに長く(試合を)やることはありませんでした。初めての試合で引き分けはめっちゃ悔しいですけど、これからも『マッスルガール!』とアイスリボンをよろしくお願いします」。
 
 志田「ドラマ撮影は終えてしまって、みんなに会えることは少なくなってしまったんですけど、こうして一緒にプロレスができて嬉しいです。そして、私たち薫と向日葵はラッパーとしてデビューしました! ここにいるみなさんは3曲ずつダウンロードしてください(笑)」。
 
 2人はラップ『マッスルガールRAP』(薫と向日葵fromマッスルガール!)を披露。この曲はワーナーミュージック・モバイル(http://wa-mo.jp/ )でダウンロードできる。

 

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨

 

▽志田「実現して嬉しい」、赤井「気持ちよかった!」
 
 志田「白鳥プロレスvsアイスリボンというのは、本当に夢のカードじゃないですか。それができたことが本当にありがたいし、こうしてわざわざ遠くまで来て参戦してくれたビッグデビルもすごく嬉しかったです。ドラマの中では一緒に組んで試合をしているシーンはないんですけど、絶対に一緒にバカなことをしているんですよ。キャラ的に。なので、ドラマの中でも2人で『絶対にここは仲いいよね』って話をしていたり、私は薫と向日葵は(実は白鳥プロレスの中で)タッグを組んでいたんじゃないかなって思っていたので、それがこういう風に形になって本当に嬉しいです」。
 
 赤井「向日葵はいろいろ経験してると思うんですけど、赤井沙希的には格闘技はもともとすごい好きで、父親が元格闘家っていうのもありますし(元プロボクサー赤井英和氏)、自分もK-1のイメージガールをやったりとか、プライベートでもボクシング、プロレスやK-1なども見に行ったこともあるんですが、自分が選手としてリングに上がると思わなかったです。小さい頃からリングサイドでおっぱいを飲まされたりしていたので、そういうのには慣れていたんですけど。みなさんにいろいろ優しく教えていただいて、ドラマと違って本当のお客さんが入った試合だったので、舞台でお芝居してるような、お客さんからひとつひとつ反応があるので、それが癖になりそうだなって思いました」。
 
 --初めてとは思えない堂々した戦いぶりでした。
 
 赤井「役があったので、役になりきって、隣に志田ちゃんもいたんで、そこは安心していました。お客さんがすごく温かかったので、それはありがたかったですね。初めての自分でも受け入れてくださったので」。
 
 --ドラマではヒールを嫌がるシーンもありましたが、実際にヒールファイトをやってみてどうでしたか?
 
 赤井「ヒールはめっちゃ楽しかったですね。あんなにブーイングが気持ちいいと思わなかった。あんなにかわいい女の子を踏むことなんてプライベートではないし(笑)、ここでしかできないことなので、変なヒール心が芽生えそうでしたね」。
 
 --客席からは「また見たい」と声が飛ぶなど好評でした。
 
 赤井「本当ですか? でも、簡単じゃなかったし、ドラマの撮影に入る前もケガをしないようにすごい練習をしたんですけど、私と青薔薇軍のスカル杏子ののっぽコンビが一番下手で、端っこでずっと半泣きにしながら練習していたんです。でも、今はあの練習が無駄じゃなかったと思います。空気や呼吸などお芝居にも通じてるところがあるので、そういう繋がってるところはたくさんあると思うし、せっかく関わったプロレスなので、これからもお客さんとして、志田ちゃんの友達としても、どういう形かわからないですけど、何らかの形で関わっていきたいと思います」。
 
 --ラップの初披露はいかがでしたか?
 
 志田「昨日みっちり練習をしまして、動き方から何から何までまったくわからず、ゼロの状態だったんですよ。ずいぶん前から歌をやるっていうのは聞いていたんですけど、志田にとっては2つ目の歌ですし、ドラマから派生していくのかなって思ったら、まさかのラップで(笑)。普段からあまり聞いてなかったので、2人で特訓して大変でしたね。薫は常にテンションが高いし、声も高いので、それで薫のキャラでラップをやるって本当に難しくて悩んだ時もあったんですけど、いろいろな方に助けていただいて、形になったかなって。リング上で歌ったら本当に気持ちよくて、私たちかっこいいじゃんって思いました。これが話題になって次の曲ってなればいいんですけど。次はCDとか(笑)。来ますね、頑張ります。赤井さんとはドラマが終わっても縁が切れることはないし、いつまでも友達だと思うので、また歌えたらいいなって思います。今日聞いたみなさんがまた見たい、聞きたいって言ってくだされば、また機会があるかもしれないので、みなさんにどんどんダウンロードしていただきたいなって思います」。
 
 赤井「最初に話を聞いた時、(ドラマの)みんなで歌うと思っていたんですよ。私、音痴なので、2人じゃ絶対にごまかせないって。イメージ的にビューティ・ペアやクラッシュギャルズだと思っていたんですけど、ラップって聞いて『マジか?』って思って。ラップは普段聞かないので、カラオケに行って練習したんですけど、あまりにうまく歌えないので15分くらいで出てきてしまったんです。でも、レコーディングの時はKダブシャインさんに丁寧に教えていただいて、語尾の上げ下げとか、ドラマのキャラクターにあわせた歌い方とか。歌詞もドラマにあった関西弁のラップにしていただいて、すごくやりやすかったですね。モーニング娘。のオーディションを受けたり、本当はアイドルになりたかったんですけど、今後は今回のような盛り上げ系とか、機会があれば挑戦してみたいなって思います」。
 

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨
 
◆IW19選手権試合19分1本勝負
 都宮ちい(8分48秒/ジャングルクラッチ)みなみ飛香
※王者が初防衛に失敗。都宮が第3代王者となる。

 

 ゴングと同時に都宮がウラカンラナ。早いロープワークの攻防は場外に移動しても続き、都宮はスイングDDTで実況席のゴングに飛香の頭を打ち付けた。さらにゴングを鳴らしてダメージを与える。飛香は場外カミカゼを放ってリングアウト勝ちを狙うも、都宮は自力でリングに戻り、マフラーホールド、逆片エビ固めで攻め込んだ。しかし、コーナー2段目からのミサイルキックはフェースバスターに返され、スワンダイブ式ボディプレスを浴びる。それでも都宮はアームロックとヘッドシザースの複合技、逆エビ固めで絞めあげる。ジャングルクラッチを切り返されてもすぐに首固めで丸め込み、ボディブローで飛香の動きを止める。裏スイングDDT、スライディングエルボーと畳み掛けた。足でワキ固めを決めたクロスフェースとの複合技(GENTAROは腹黒ックと実況)で追い込み、ブロックバスターを阻止して耳元で絶叫。ジャングルクラッチを狙ったが、これは飛香が切り返した。都宮がウラカンラナで飛香の肩に飛び乗ると、飛香はブロックバスターに切り返す。しかし、都宮はたたきつけられた瞬間に態勢を入れ替えて逆にフォール。焦る飛香のはりきりキックをかわすと、ジャングルクラッチで押さえ込んだ。都宮が必死に押さえてカウント3。都宮が第3代王者となった。
 
 帯広代表からベルトを受け取った都宮は「やっと、やっと獲れた。ずっと…やっと、ベルト獲れた。19時にずっと出てて…」と涙。GENTAROの「ちいらしくないな。ウソ泣きだよね?」という言葉にも言い返さず泣きじゃくる。立ち上がった都宮は「自分はこのベルト、期限ギリギリまで防衛戦やりません! (期限ギリギリの)最後に6月24日、挑戦者に真琴さんを指名します。そして、アイスリボン、19時さんに協力してもらって、6月24日までの全試合、真琴さんとシングルをお願いします」と仰天プランをぶち上げた。さくらは「私はこういうのは大好きです」と快諾。帯広代表も「全試合組みましょう」と約束した。最後は都宮が「今日も明日も明後日も、全力で行くぞ! オー! 19時は女子プロレス! 全国に届けアイスリボン! 本日もご来場ありがとうございました」と19時恒例のかけ声をアイスリボンバージョンに変えて締め括った。
 
 なお、USTREAM中継では同時視聴者数が1112人、ユニークユーザーが約8400人とのこと。
 

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨 ▽都宮「やっと獲れた」
 
 都宮「19時女子が始まった頃からずっと出ているんですけど、(初代王者決定)トーナメントはなぜか参加できず、つくしに挑戦しても負けて、やっと獲れたんですよ。黒くしがいがあるというか…いいですね。このベルトが真っ黒になっていくのを見ていてくれたらと思います。(黒くしていいのかは)帯広さんと相談させてもらいます。ダメって言われそうだけど。(真琴と連戦は)腕立て伏せができるかできないかっていうのがあって、SMASH練習に行けないはずなのにTAJIRIさんが助け船を出してしまった。自分は何をやっていたんだってことですよね。すごくムカつきました。だから期限ギリギリまで全部シングルで叩きのめしたい。それだけです」。
 
▽帯広「濃い1年だった」
 
 帯広「本当にみなさんに言ってるんですけど、5年分くらい走ったような、すごく濃い1年でしたね。半年くらい前から欠場してるんですけど、関わってくださるみなさんがいないと存在していなかったので、バトンを引き継いでくださったみなさんがいたからこそ、自分は代表でいられるので、みなさんに感謝です」。
 
 --新王者が都宮選手になりました。
 
 帯広「今年になってからベルトを作ったんですけど、こんな早くこんな展開でちいさんが奪取するとは。1年前に19時女子プロレスが始まって、ちいさんも腹黒キャラが定着して、19時でまた違った都宮さんが見えてきたと思うので。それが巡り合ってよかったです」。
 
 --記念大会がアイスリボンとの合同興行になったが?
 
 帯広「アイスリボンがなければ19時女子プロレスは存在してないので、この機会をいただいてありがたいと思っています。あと、普段アイスリボンを見られない方に19時女子プロレスで発信できる。お互いにとってメリットがあると思います」。
 
 --1年間を振り返って思い出すことは?
 
 帯広「毎日試合をしたいと言って始まったのが19時女子プロレスで、何もわからなかったので、毎日試合をする大変さ、そういうことを学ばせてもらって、体のケアが大切だとわかりましたし、すごく大事なことだと思いました。連戦で戦う体を作るのが大事だというのが、19時女子を始めてわかったことだと思います。週2回(のアイスリボンだけ)ではわからなかったと思います」。
 
 --今後の目標は?
 
 帯広「今日やっと目標の同時視聴者数1000人を超えることができました。後楽園満員の目安の人数を超えられたので、次は2000人を目標にしていきたいですね。最近は同時視聴者数500人が定着していたので、一気に2000人は無理ですが、だんだん増やしていきたいと思います」。
 
 --2日後には崖のふちプロレスが旗揚げします。
 
 帯広「1人だと本当に心細くてどうなるかわからないですが、あえて選んだ松本都選手は1年前の自分と重なる部分があります。敵対関係というより友好関係を築いていければいいなって思います」。

 

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン6・1蕨