5・15川崎でSareeeがアジャと一騎打ち/ディアナ記者会見 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

5・15川崎でSareeeがアジャと一騎打ち/ディアナ記者会見


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  11日、午後1時よりディアナが駒沢ワールドアリーナにて記者会見を開き、野崎渚の解雇によるカード変更として、5・15川崎大会でのSareeevsアジャ・コング戦を発表した。社長の京子が出張のためこの会見を欠席しており、伊藤薫が司会進行を担当。野崎については川崎大会で改めて説明するとし、「本当に申し訳ございませんでした」と選手たちが頭を下げると、急きょ対戦の決まったアジャとSareeeが心境と意気込みを語った。



女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  アジャ「今回ちょっとバタバタといろんなことが起こったようでして、社長の京子とやり取りはしていたんですが、当初は5月15日はそのままのカードで行けるような方向で、それがみんなにとっていい方向なんじゃないかと話し合いを重ねたようですが、そうもいかなくなったようなので…。ぶっちゃけて言うと、京子から“なんとしても15日は野崎を出す方向で”と言われたんですけれども、私のほうから、そんな思いで、そんな感覚でやってる選手とやる意味合いもないと。そんなの相手にしてるほどヒマではないので、というお話をさせてもらいまして。そんな状況でおもしろい試合ができるかといったら、到底できるわけないと思いますので。結果として解雇という形になったんで、どっちにしろ変更にはなったと思うんですけど、変更するんであればということで、今回このSareee選手との試合というのはリクエストさせてもらいました、私のほうから。もともと京子が2試合やる予定だったところなので、1番スッキリした形にはなるんじゃないかなぁとは思うのですが。…1つ、私はこのような状況下で3日ぐらい前にカードが変わってしまったSareee選手に聞きたいなと思って、今日きたんですけれども。今回こういう風な状況で対戦相手が変わってしまうという、しかも井上京子からアジャ・コングに。まぁ体形とかそういったものはさほど変わりはしないかもしれないですけれども、試合の質とかぜんぜん違う相手になってしまったことが、どういう思いで臨むのか。また、ここを素直にホントの気持ちで聞きたいんですけど、この試合がラインナップされたことは、自分としてやりたいなというか…いいんだよ。会社のこととかじゃなくて自分の素直な気持ちを聞かせてもらいたい。やれるのか、やれないのか?」。


 Sareee「(即答で)やりたいです」。


 アジャ「やれる?」。


 Sareee「はい」。


 アジャ「たぶん気持ちの中で整理つかないことはいっぱいだとは思うんですけれども…でもこの商売をやっていれば、こういうことはこれから多々でてくると思う。25年間やってきて、皆さんいろいろ大騒ぎはしてますけど、こんなことはいつでもどこでもあることなので、さほど大騒ぎするようなことでもないし。ましてこんなこといつまでもかまっても、こだわってもられない。残った人間で進むしかないですし。先に進んで自分たちがやることをやって、ホレ見たことかと言えるような状況にするのが1番ステキなことだと思いますからね」。


 Sareee「はい」。


 アジャ「そういった中で、たぶん心の動揺とかいろんなものがあるとは思うんですけれども、その動揺を隠すなとは言いません。(野崎は)自分の1番身近な先輩ですからね。たぶん15歳にとってはあまりに辛い現実というか、思いがあると思うけども、そういった自分のいろんな思いすべてを15日のリングの上で出せてもらえたらと思って、私はリクエストしたつもりなので。別にそこでカッコつけて“私がこういうことします”じゃなくて、いま持てる自分のすべて、自分の感情、思いとかすべてをリングで吐き出してください。それを受け止めるぐらいの器は持ってるつもりなので」。


 Sareee「はい」。


 アジャ「もちろん、アジャ・コングとしてお客様を満足させる・納得させる、たとえ誰が相手であろうとも最低限それはするつもりですけれども、たぶんほかの選手もいろんな思いはあると思うんですけど、1番どうしていいかわからない状況の中で、当事者という渦の中に巻き込まれてしまったSareeeというものが等身大の中で、しかしこれから先に女子プロレス界で走っていけるようなものを、皆さんにお見せできるような状況になればなと思ってはおりますので。腰は大丈夫?」。


 Sareee「はい」。


 アジャ「なら、目いっぱいのアジャ・コングでいきたいと思います。そしてすべての思いを受け止めたいと…Sareee選手の思いと同時に、アジャvs野崎戦を楽しみにしてくださっていたお客様もいたとは思いますけど、そういった方の悔しさというか“ふざけるな”という感情すべてを受け止められたらなと思っております」。


 Sareee「ディアナは今こういう状況になってしまったんですけども、自分がディアナを引っ張っていけるような選手にならないといけないと思うので、前を向いて頑張っていきたいと思います。当日はすべての思いをアジャさんにぶつけられるように頑張ります。よろしくお願いします」。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

 ━━Sareeeの試合を見たことは?
 アジャ「見てないです。別にどうとでもなるとかじゃなく、自分の中の自分の思いというものを沸き立ててもらって、それをぶつけてもらえればいいかなと思うので。何をしてこようともそのすべてを“さぁ、どうぞ”と言えるだけのものは、やっぱり25年間やって培ってきてるものがあるので。逆にあわてさせるぐらいの動きをしてくれたらおもしろいかなと思うんですけれども、たぶんそこまでに至るかどうかは正直難しいとこだと思うんですけども…。思いを受け止めるとは言いましたけど、別にいいところを出させよう、頑張らせようとは思ってませんので。ダメならダメで、すぐその場で極端に短く終わるかもしれないですし。彼女の思いを吐き出した瞬間には終わるだろうなと。そうしたいなと思ってるんですけど、吐き出しきれないんだろうなと思ったらすぐさま終わることもありますしね。今までの試合を見て参考にしようとかっていうのはないですね」。


 ━━今のコメントを聞いて。
 Sareee「自分がすべてアジャさんにぶつけていきたいです。自分のできるとこまで思い切りやって倒したいと思います」。


 最後に伊藤が、「まだまだ至らない点がたくさんあるんですけれども、ワールド女子プロレス・ディアナ、選手一丸となってスタッフ一同、一生懸命これからも頑張りますので応援のほうよろしくお願いします」と締めると、選手たちが一礼。野崎については、「会社に一任していますので、自分たちから言えることは本当に何もなくて、川崎大会で社長の井上(京子)よりちゃんとした形でごあいさつがあると思いますので、それはお約束させて頂きます。自分たちも昨日知らされたばっかりなので、選手は誰もわからないんですよ。ちゃんとした形で発表できるまで待って頂けたらと思います」とコメント。ほかの選手も「昨日の今日で、各選手言いたいことはあると思うんですが、今は川崎に集中したい」と語るに留まった。なお、野崎の地元である5月22日の長野・佐久大会は予定通り開催されるという。



女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 東日本大震災復興チャリティー『志』
◆5月15日(日)神奈川・川崎市体育館(15:00)


▼Shooting Encounter~Kick vs Submission Hold~10分1本勝負(延長1分3Rまで)
 青野敬子vs悲恋
▼Be ready for it 10分1本勝負(延長1分3Rまで)
 春日萌花vsバンビ
▼Who are you? Let you make a trial 10分1本勝負(延長1分3Rまで)
 植松寿絵vsアニー・ソーシャル
▼Cool and Chic Master vs Ace of the Preset Generation 10分1本勝負(延長1分3Rまで)
 吉田万里子vs桜花由美
▼Other Extreams 10分1本勝負(延長1分3Rまで)
 勇気彩vsレイン
▼Power of Dynamite 10分1本勝負(延長1分3Rまで)
 伊藤薫vs水波綾
▼Fight Back Monster Battle Now!時間無制限1本勝負
 Sareeevsアジャ・コング
▼Lock on to the Ace 10分1本勝負(延長1分3Rまで)
 佐藤綾子vs里村明衣子
▼Go over the Peak 時間無制限1本勝負
 井上京子vsアンドレアル・マザー


◇チケット料金
 特別リングサイド(SRS/最前列)=10000円
 リングサイド(RS)=7000円
 指定席=5000円
 自由席=3500円
※当日はそれぞれ500円増し。
◇取扱所
 ぴあ(Pコード:818-063)、ローソン(Lコード:36567)、イープラス、ディアナ事務局
◇問い合わせ
 ディアナ 03-3786-6716