【結果】レイナ5・8新宿 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】レイナ5・8新宿

レイナ旗揚げ大会『REINA1(ファースト)』
◆5月8日(日)東京・新宿FACE(17:00)
観衆513人(超満員)


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 ▽入場式
 所属選手兼スーパーバイザーを務める堀田は「本日はご来場まことにありがとうございます。REINA女子プロレス、旗揚げを迎えました。REINAか女子プロレスの素晴らしさを世界に発信していきたいと思います。皆さん、ご声援よろしくお願いします」とあいさつ。続いてサインボール投げが行なわれた。


▼30分1本勝負
 植松寿絵(2分45秒/ダイビング・ボディプレス→体固め)川野夏実

 2009年の大晦日にNEOでデビューした川野が再デビュー。コール時には赤と黒の紙テープで迎えられた。自身が希望した植松との対戦だったが、握手を求める植松の頬を張った川野はドロップキックを連発。植松はボディースラムからコーナーに上るが、これを投げ落とした川野は再びドロップキックを連打していく。植松はカウンターのトラースキックからミサイルキックを決めてカバー。これをクリアした川野に、植松はコーナー最上段からのボディープレスで3カウント。わずか3分にも満たないタイムで勝利をあげた。


★川野のコメント
 「やっと終わったって感じで…2年ぶりの試合だったんですけど、自分の成長を1番みんなに見届けてほしかったんですけど…。やっぱまだまだだなって思ったし、これから誰よりも1番声出して練習しなきゃいけないなって、改めて試合やって思いました」。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

▼30分1本勝負
 ○水波綾&悲恋(12分3秒/ダイビング・ギロチンドロップ→体固め)藪下めぐみ&●黒木千里

 JWP退団後はレイナが主戦場となっている黒木は、水波との力比べからショルダータックルを打ち合う。悲恋に腕十字を狙う藪下だが、これを脱した悲恋は足を極めて藪下をロープに這わせる。水波にリバース・スプラッシュでフォールを迫る黒木だが、これを凌いだ水波がスピアーからのダイビングギロチンで水波が快勝した。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

▼20分1本勝負
 バンビ(5分31秒/スタンディング・シャイニングウィザード→片エビ固め)石橋葵

 黒×ピンクの新コスチュームで登場した石橋は、ロープにつめてのエルボーの連打からドロップキックで先制。バンビはコーナーに振ってのフロントキックから顔面を踏みつけると、DDTからSTFへ。これを脱した石橋はミドルキックの連打からセカンドロープからのボディーアタック、さらにトップロープからもクロスボディーを浴びせていく。さらにドロップキックで追撃する石橋だが、開脚式のフェースバスターで叩きつけたバンビがシャイニング・ウィザード。クリアして立ち上がった石橋にもう一撃を加えて3カウントを奪った。


★石橋のコメント
 「やっぱり団体に所属しての初めての一戦だったので、とにかく元気を出して自分の今できることを精一杯やれたかなと思います。シングルで闘ったことはないんですけど何度か当たらせて頂いたことはあって、蹴りがすごい…最後の1発はすごい痛かったですね。悔しいです。REINAを1番の団体にしていくためには、もっともっと自分が頑張らないといけないなっていうのはあるので、ちゃんと確実に成長していきたいと思います」。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

▼30分1本勝負
 中川ともか&○松本浩代(7分45秒/バックドロップ→片エビ固め)井上貴子&●シルエタ

 シルエタはマスクとソンブレロを着けて入場。鮮やかな身のこなしでコルバタやトップロープからダイブしてのアームホイップを見舞っていく。対する中川&松本は、松本が中川をおんぶしてヒザを落とし、ファンタスティックフリップを決めるなどコンビネーションで上回る。貴子の美拳からシルエタがウラカンラナを決めるが、これを凌いだ松本は飛びついてきたシルエタをそのままライガーボムで叩きつける。起き上がってフォールの体勢に入ったシルエタだが中川がカウンターの豪腕を打ち込むと、最後は松本がバックドロップで試合を決めた。

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

▼CMLL世界女子選手権次期挑戦者決定戦60分1本勝負
 栗原あゆみ(13分54秒/変形裏投げ→体固め)下田美馬
※栗原が次期挑戦者となる。

 久々の日本での試合となる下田は細かい反則を交えながら試合を優位に進めると、場外に落とした栗原にプランチャ・コンヒーロ。リングに戻るとタイガー・スープレックスで勝負を決めにかかる。攻守を入れ替えた栗原はコーナーに座り込む下田に助走つきのニーアタックから、ぶら下がり式の腕十字、卍固め。下田を場外に落とすとプランチャでダイブ。ミサイルキックから裏投げで追い込むが、粘る下田はカカト落としの連打からデスレイク・ドライブを決めるが栗原はクリア。丸め込みの応酬から鈍い音のする頭突きで下田の動きを止めた栗原は裏投げ、さらにリストロック式の1発を決めて下田に快勝。CMLL女子王座の挑戦権を獲得した。


★栗原のコメント
 「CMLLのベルトに挑戦できることも含めてなんですが、年末に田村欣子に勝ってNEO2冠を巻いたのに今年1回も防衛戦ができないままなんですが、すごく悔しいとかそういう言葉ではなく、自分の中で下田美馬とのシングルが、自分がここからどんでん返しできるチャンス、起点だと思って試合をしたので、この1勝で自分は巻き返したいと思います。(下田との)シングルは初めてでした。自分がAtoZ練習生の時の先輩なんですけど、ずっと関わることなく、メキシコで再会というか初めてリング上で出会ったんですけど、日本では今日が初めてでした。(NEO2冠は)防衛戦を期待してくださってるファンのみなさんとか、本当に歴史のあるベルトということで、NEOさんの団体がなくなったことで、今後の行方をたくさん話し合いを重ねています。でも、聞かれても防衛戦が決まりましたと言えない自分がいて、自分でも情けないし、不甲斐ない気持ちで、年始から本当に上っていかなければいけなかったのに、そうできなかった自分がいて、ベルトに関してまだ甲田さんやたくさんの方と協議中で、何も発表できないのが現状で、申し訳ないと思っています。思っているんですけど、だからって自分が宙ぶらりんって状況には押し潰されたりとかはなくいきます。(今日の試合では)防衛戦をできなかった悔しさも含め、年始から半年くらいのいろんな気持ちが巡って、今日の下田さんとの試合でそういうモヤモヤした気持ちが吹き飛びました。(CMLL王座への挑戦は)自分的にはメキシコに行って、そこで獲って日本に帰ってきたいなって気持ちがあります。まだ発表はしてませんが夏前に遠征に行くと思うので、そこでチャンスがあればメキシコの舞台で挑戦したいです」。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

▼TLWシングル世界女子インターナショナル王座決定戦60分1本勝負
 上林愛貴(11分30秒/STM→片エビ固め)ケリー・スケーター

※上林が初代王者となる。

 SHIMMERからの刺客・ケリーは23歳のオーストラリア人。フロントネックロックからグラウンドでのレッグロック、キャメルクラッチと落ち着いたファイトで上林を攻め込んでいく。これを脱した上林はコーナーにつめてのヒップドロップからジャンピング・ネックブリーカーで攻勢に。しかし、セコンドについた中川からプロテインドリンクの入ったボトルを受け取ったケリーは、それを飲み干して急にパワーアップするとブレーンバスター、ラリアットを放っていく。コーナーからのクロスボディーを決めた上林はコンバットバスター。ノーザンライト・スープレックスを決めたケリーだが、トップロープからのダイブは自爆に。走りこんできたケリーをカウンターのSTM(STOと同形)で叩きつけた上林がTLW世界女子インターナショナル初代王者となった。


★上林のコメント
 「ホントに今日ここで初めて会うような選手とやったんですけど、外国いったらよくあるパターンなんですけど、日本でそういうのってあんまりなかったので。どれだけのパワーがあってどんな技を使うのかわからなかったので、正直、未知数で怖いっていうか。闘ってみて間もちょっと違うし、最近大きい選手と闘うことがなかったんですけど、タッパがあるだけで勢いというか技の1つ1つが重いんだなっていうことが、タイトルマッチとまったく関係ないようなことなんですけど、1発1発が染みて。タイトルマッチっていうことを忘れて闘ってましたね。終わって勝ったときに“あ、ベルトもらえるんだ”みたいな感じだったんで(笑)。なんか…すごい嬉しいですね。ベルトの価値っていうか、ベルトがたくさんあるので、このベルトは何のベルトかは私が初代で巻いたとしたら形を作りたいなと思うんですけど、私が王者である限りは私が好きな挑戦者とやりたいなって気持ちはあるんですけど、ホントに今日やって思ったことは、まったく未知数の外国の人とやれるまで防衛したいなっていう。日本人ではなく、どこの国でもいいんですけど、どんなプロレスのスキルがあるかもわかんないしキャリアもあるかわかんないけど、そういう人に挑戦してもらいたいベルトにしたいなって思いましたね」。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

▼特別試合30分1本勝負
 堀田祐美子&○豊田真奈美(14分44秒/ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド)ヘイリー・ヘイトレッド&●セウシス

 初来日のセウシスは序盤からトペ・スイシーダを発射。豊田の鎌固めに捕まったヘイリーもスープレックスで反撃すると、両腕でのラリアットで堀田&豊田をまとめてなぎ倒す。セウシスが豊田にローリング・クレイドルを決めると、負けじと豊田も対抗。サイクロン狙いの豊田が肩車で持ち上げると、セウシスはミステリオラナ風に切り返してフォールするがカウントは2。豊田は場外へのプランチャからリング内でムーンサルトプレスを決めるとクインビーボム。最後はサイクロンでセウシスを下し貫禄を見せた。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

▼CMLL世界女子シングル選手権試合時間無制限3本勝負
 アマポーラ(2-1)マルセラ
[1]マルセラ(7分27秒/変形サーフボードストレッチ)アマポーラ
[2]アマポーラ(2分43秒/エル・プルポ)マルセラ
[3]アマポーラ(5分9秒/デビルウイング→片エビ固め)マルセラ
※第12代王者が21度目の防衛に成功。

 日本で初めてCMLL所属選手同士のタイトルマッチが実現。久々の来日となるアマポーラに来日経験豊富なマルセラが挑む図式で、3本勝負により争われた。グラウンドでの攻防から鮮やかなコルバタを見せたマルセラは、場外のアマポーラにエプロンで助走をつけてのトペ・コンヒーロ。肩に担いだアマポーラを自身のヒザの上に落とすと、変形のサーフボードストレッチで両腕を極めて1本を先制。しかしアマポーラは変形のカンパーナでマルセラを吊り上げてギブアップを奪い、スコアをイーブンに戻す。勝負のかかった3本目は互いにリバース・ゴリースペシャルを掛け合う攻防からアマポーラがロープの間をすり抜けるトペ・コンヒーロを発射。マルセラはミサイルキックやダイビング・フットスタンプで追い込むが、最後は王者が開脚して尻もちをつくフォームのダブルアーム式フェースバスターで3カウント。試合後は握手をして抱き合うと2人で手を上げた。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』