【結果】ディアナ5・1南陽 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】ディアナ5・1南陽

東日本大震災復興チャリティー『志』 山形南陽市大会
◆5月1日(日)山形・南陽市民体育館(18:00)
観衆349人
 
▽入場式


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  試合前にディアナ所属選手による入場式が行なわれ、東日本大震災の被災者に対し1分間の黙祷。続いて選手を代表して地元・南陽市出身の井上京子がマイクを持った。


★京子のあいさつ
 「本日はディアナご来場、まことにありがとうございます! 私個人は南陽市の赤湯出身でして、今日ここにきてくれた人たちはホントにほとんどの人が顔見知りです。親戚のおばちゃん・おじちゃん、そして隣のおじちゃん・おばちゃん(笑)。ホントにたくさんの方々に支えられてここに立ってると思います。自分の団体ディアナは4月17日に無事旗揚げすることができました。これからは女子プロの先頭に立って頑張っていきたいと思います。いま日本はこの状況ですが、我々ディアナがプロレスで元気を出していきたいと思います。そして、今日この中には震災でこちらに避難なさってる方がいらっしゃるのですが、その方にも元気になってもらいたいと思っています。今日は私地元でとても緊張していますが、ディアナ選手一同、頑張って試合をしますので最後まで応援のほう、どうぞよろしくお願いします!!」。


▼15分1本勝負
 青野敬子(7分44秒/ハイキック→体固め)Sareee


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  青野のフロント・ネックロック、グラウンドでのボディーシザースを脱したSareeeはストンピングの連打からドロップキックを放つが再び捕まってしまう。アキレス腱固めはSareeeがロープをつかんでエスケープ。青野はボディースラムからキャメルクラッチ、逆エビ固めへ。スクールボーイで押さえ込んだSareeeは三たびドロップキックを放っていくが青野を倒せない。助走つきのクロスボディーでようやく青野に背中をつかせたSareeeはボディースラムを成功させる。しかし走りこんできたSareeeにカウンターの前蹴りを叩き込んだ青野は、ハイキックでとどめを刺した。


▼30分1本勝負
 花月(12分2秒/ワキ固め)春日萌花


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  グラウンドでの立ち上がりから春日がフットスタンプ、その場跳びのボディープレスを見せるとキャメルクラッチへ。対する花月は高さのあるドロップキックを見せると、エルボーの応酬からブレーンバスター、スピアーを叩き込む。クリストでギブアップを迫った春日はダイビング・ボディーアタックから変形のノーザンライト・スープレックスへ。しかしカウンターのスピアーを叩き込んだ化月はスワンダイブ式のミサイルキック。春日を担ぎ上げるとエアプレーンスピンからバックフリップを決めるがカウントは2。しかし、ヒップドロップ狙いで飛びついてきた春日を空中で捕えた花月は再びバックフリップで叩きつけると、ワキ固めにつないでギブアップ勝ち。試合後、花月が握手を求めて手を差し出すが、春日はその手を振り払った。


▼西口プロレス提供試合・一昨日の遺恨清算決着戦!!30分1本勝負
 ○アントニオ小猪木&小蝶野正洋(14分36秒/ジャーマン・スープレックス・ホールド)●見た目が邦彦&ラブセクシーヤング


▽南陽市長があいさつ


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  休憩時間には4・17ディファ有明大会にも訪れていた南陽市の塩田市長がリングに上がり、「この厳しい復興の時期に、我が南陽市が生んだ自慢の井上京子さんがディアナを立ち上げました。ディアナの皆さん方が本気になって、この日本に元気を与えようと、勇気を持って立ち上がって頂きました。南陽市が生んだ井上さんが日本全国すべての皆さんに元気を与えようとしているのであります。私どもはそうした熱い思いに賛同しなくてはいけないと思っております」とあいさつ。続いて福島県南相馬市で被災して南陽市に避難し、現在は京子の母校である赤湯小学校に通う小学校1年生・杉原拓也くんから、京子に手紙が手渡された。


▼30分1本勝負
 GAMI(14分23秒/アディオス・アミーガ→体固め)野崎渚


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  コールを受けた野崎をGAMIが背後からメガホンで奇襲。野崎はガウンを着たままビッグブーツを叩き込んで試合がスタート。力比べからヘアーホイップを見せるGAMIに対し、野崎はヘッドロックからビッグブーツを連打するとコブラツイスト、さらに左腕での逆水平チョップを乱打していく。ロープ渡りで股間を打ちつけてしまったGAMIに野崎はスリーパー、さらにビッグブーツでフォールを狙う。GAMIはラリアットからダイビングエルボーを決めると、最後はアディオス・アミーガで3カウントを奪った。


▼60分3本勝負
 井上京子&伊藤薫(2-1)佐藤綾子&勇気彩
 [1]伊藤(13分54秒/ダイビング・フットスタンプ→体固め)勇気
 [2]佐藤(9分6秒/高角度前方回転エビ固め)伊藤
 [3]京子(5分2秒/ナイアガラ・ドライバー→エビ固め)佐藤


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  地元凱旋に燃える京子は、走りこんできた佐藤をバックフリップ風に後ろに投げ捨てるとブレーンバスターからロメロスペシャルへ。アルゼンチン・バックブリーカーから助走をつけて前方に投げつけるなど得意技を次々と繰り出していく。勇気に雪崩式バックフリップを決めた伊藤が、京子のアシストからダイビング・フットスタンプを突き刺して1本を先取。2本目も体格に勝る京子&伊藤が猛攻を見せるが、勇気がショルダータックルで京子を打ち負かすと佐藤にチェンジ。京子&伊藤のサンドイッチ攻撃はかわしてみせたが、ダイビング・ボディープレスは伊藤が剣山で迎撃する。しかしスキをついて伊藤を丸め込んだ佐藤が3カウントを奪い、スコアをイーブンに戻した。
 3本目は京子&伊藤による場外戦からスタート。伊藤がスライディングキックで佐藤&勇気を吹っ飛ばすが、形勢を入れ替えた佐藤はプランチャでの場外ダイブで反撃。リングに戻ると勇気が京子を肩車で持ち上げたところに佐藤がミサイルキック。さらに佐藤が京子にジャーマンを決めるがカウントは2。京子は雪崩式ブレーンバスターから、空中でタメを効かせて強烈なパワーボム、丸め込みで食い下がる佐藤をラリアットで黙らせる。ダブルの攻撃を狙う佐藤&勇気を両腕でのラリアットでなぎ倒した京子は、必殺のナイアガラ・ドライバーで3カウント。マイクを持った京子は、「ディアナ、これからもよろしく! そしてまた来年も応援よろしくお願いします!!」と叫んだ。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』 ★京子のコメント
 「(山形2大会を終えて)ホッとしました。ホントにあったかい気持ちになれましたし、地元の市長さんもきてくださった、いとこもいっぱいきてくれた。ファンの人もきてくれて、仙台からも山形からもきてくれた…ホントにもうあったかい気持ちで試合を終えることができました。いつもより張り切りすぎちゃって技を受けすぎて、今ちょっと意識もうろうとしてるんですけども、とりあえず無事終われて良かったと思います。ありがとうございました。ここでいっぱいパワーをもらったので、これを一気に川崎で吐き出したいと思います。頑張ります!」。