【結果】OZアカデミー4・10新宿 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】OZアカデミー4・10新宿

『~One Night In Heaven~』
◆4月10日(日)東京・新宿FACE(18:00)
観衆550人(超満員札止め)
 
▼30分1本勝負
 ○豊田真奈美&カルロス天野&小松奈央(15分29秒/ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド)紫雷美央&紫雷イオ&●悲恋
 
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▼30分1本勝負
 桜花由美(8分10秒/エビ固め)井上貴子
※エビ固めを切り返す。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-OZアカデミー4・10新宿 ▼30分1本勝負
 輝優優&○AKINO(19分22秒/ジャックナイフ式エビ固め)ダイナマイト・関西&●栗原あゆみ
 
 昨年12月12日以来となるAKINOと栗原の対戦。栗原はエプロンに控えるAKINOにエルボーを浴びせるなど、AKINOを執拗に意識する。守勢を強いられるたびに関西の助けで反撃に転じていたが、最後は関西のハイキック誤爆、AKINOのライガーボム、輝のニーアタックからAKINOにフォールされた。
 
▼OZアカデミー認定タッグ選手権試合30分1本勝負
 ○中川ともか&松本浩代(17分19秒/変形横入り式エビ固め)●永島千佳世&加藤園子
※王者組が4度目の防衛に失敗。中川&松本が第12代王者組となる。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-OZアカデミー4・10新宿  1・9新宿で挑戦し時間切れ引き分けに終わった中川&松本が再挑戦。「引き分けだけど、防衛だからお前らの負け」と言われるなど悔しい思いをした中川組が奇襲を仕掛けたが失敗。松本が永島のモンキーフリップ、加藤のミドルキック、中川の水噴射の誤爆、場外へのファンタスティックフリップを浴びる。松本、中川と攻め込まれ苦しい時間が続いたが、松本のトペで逆転。加藤のハイキックを食らっても倒れず追っかけ式のボディアタック。東海道落とし、中川との合体ダブルニードロップと加藤を攻め込んだ。加藤のダイビングギロチン、ドラゴンスープレックスを浴びたが、バックドロップで投げ捨て、中川とのファンタスティックフリップを決める。さらに加藤の上に永島をパワーボムでたたきつけ、バックドロップで投げ捨てた。ライガーボムは加藤がクーロンズゲートに切り返す。中川が加藤のダイビングギロチン、永島のダイビングフットスタンプと追い込まれたが、永島の網打ち原爆をDDTに切り返し、松本がライガーボム。すかさず中川が唸れ豪腕を放つも3カウントは奪えず、逆に腕固めに捕まり、網打ち原爆でたたきつけられた。松本がウラカンラナで場外に落とされ、隙をついて狙った中川の唸れ豪腕もかわされてしまう。それでも中川が諦めずに丸め込みでフォールすると、ついに3カウント奪取。中川&松本が新王者となった。
 
★バックステージコメント
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-OZアカデミー4・10新宿  松本「やったぞ!」
 中川「獲ったね」
 松本「獲りましたよ」
 中川「やっぱり諦めなかったらかなうんだよ。あぁ長かった。後楽園だったら向こうの方が経験があって負けてたかも。でも、縁があって新宿でやることになり、もしかしたらそれがよかったのかも」
 松本「もちろんホールでもモチベーションは上がってたけど、今日はさらに上がってたんで」
 中川「ここまで相当時間かかったしね」
 松本「去年、そんちかに負けてて、その後に挑戦してドローで、なかなかチャンスはなかったけど、そのイライラが自分たちの闘争心を高めて今日に至ったので、それが結果につながったと思います。アメリカ遠征の経験も影響しなかったこともないです。プラスになって帰ってきたつもりなので」
 中川「(防衛戦は)やりたい人はいっぱいいるし、ジャングルジャックでもやりたいことあるしね。(メインで解散をかけて戦う)アジャ様が負けるわけないんで言っちゃいます。ジャングルジャックでまた興行をやりたいです」
 松本「今後はうちらもメインとして動きたいんで」
 中川「ジャングルジャックも広めたいね。OZ以外でも」
 
▼OZアカデミー認定無差別級選手権試合ザ・ドレスアップワイルドファイト、ダブル・フォール・トライアングル時間無制限
 (王者)KAORUvs尾崎魔弓(挑戦者)vsアジャ・コング(挑戦者)
※11分5秒、KAORUの試合続行が不可能なため無効試合。第8代王者が4度目の防衛に失敗、空位となる。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-OZアカデミー4・10新宿 他の2人から連続でフォールまたはギブアップを奪わないと勝利とならない特別ルール。セコンドの介入、凶器の使用はすべて自由で、リング外でのフォールも有効、ロープエスケープはなし。挑戦者の2人は負けたら軍団の解散という条件がかけられた。
 
 ゴングと同時にアジャとKAORUが場外戦を展開。カウンター席の上でブレーンバスターを狙うなど、いきなり全開ファイトを展開する。尾崎はリング上から高みの見物で動かない。KAORUはイスをアジャに次々とたたきつけると、リング下に机をセット。額から流血したアジャを寝かせ、コーナー最上段から飛んだ。しかし、若干距離が足りなかったため、机は割れずに倒れるだけ。KAORUは机の手前に落下し、右足首を痛めてしまった。アジャは動けずうずくまるKAORUに机、イスをたたきつけリングに戻る。やりたい放題の尾崎軍に怒りを爆発させたアジャは、場外で暴れ回り傘を振り回した。リングに戻ると有刺鉄線バットで尾崎を流血させ、一斗缶の上に垂直落下式ブレーンバスター。止まらないアジャは持ち込んだ7つの一斗缶すべてをリングにセットし、次々と尾崎への垂直落下式ブレーンバスターで潰す。最後はダイビングエルボードロップを落とし、尾崎から3カウントを奪取した。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-OZアカデミー4・10新宿  アジャはKAORUを狙うが、伊東幸子レフェリーが止める。KAORUの試合続行が不可能と判断しレフェリーストップを宣言。解散のかかった試合で「選手が納得しないと思う」と無効試合とした。
 
 アジャは「無効試合、レフェリーストップ。KAORUなんてそんなもんだからしょうがない。でもさ、うちらもこれで終わりなんて誰も納得しないだろうがよ。だったら1対1のサシで決めればいいだけ。さっきのフォールはチャラにしてやる。お前(尾崎)にはハンデをやらないといけないくらいだからな。サシの勝負でどっちが勝つのか、今ここで、ベルトをかけてだ。悪いけどお前(王者のKAORU)に云々言う資格はない。オレとお前のサシの勝負。当然ながら負けた方のチームは解散な。オレとお前の潰しあいだ」とルールはそのままで、尾崎との1本勝負を提案。尾崎も受諾した。KAORUが「今日は申し訳なかった。身の振り方考えさせてもらうわ」と退場すると、再試合のゴングがなった。
 
▼OZアカデミー認定無差別級王者決定戦・時間無制限1本勝負
 アジャ・コング(11分18秒/机の上への雪崩式ブレーンバスター→体固め)尾崎魔弓
※アジャが第9代王者となる。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-OZアカデミー4・10新宿  いきなり場外戦となり、アジャが尾崎にイスをたたきつける。リングに戻ってからコーナーに有刺鉄線ボードをセットしたが、逆に尾崎&桜花の手で有刺鉄線の中に投げ込まれてしまった。さらに尾崎&ポリスのダブルブレーンバスターで有刺鉄線の上にたたきつけられ、有刺鉄線ボードでサンドイッチにされると、尾崎、ポリス、桜花、悲恋のセントーンを浴びる。アジャは有刺鉄線バットで殴打し、有刺鉄線ボードの上に尾崎を倒すと、乱入する尾崎軍のメンバーもバットで殴打。尾崎を有刺鉄線バットの上に垂直落下式ブレーンバスターでたたきつけ、机をセットして雪崩式ブレーンバスターを狙った。しかし、これは尾崎の反撃に遭い、机の上に落とされてしまった。オザキック、裏拳連発、毒霧、裏拳と畳み掛けられたが、AKINOがカットに入る。机に寝かせようとする尾崎&ポリスを振り払ったアジャが、尾崎をコーナーに上げ、机めがけて雪崩式の垂直落下式ブレーンバスター。アジャが死闘を制し、尾崎軍を解散に追い込んだ。
 
 試合後、アジャがマイクを持つ。
 アジャ「勝ったぞ。ジャングルジャックの勝利だ! こんなご時世のこんな状況の中で、プロレスなんてやってていいのかなって、3月11日以来すっごい考えてきたけど、やるよ、やり続ける。どんな困難が来ようともオレは絶対に立ち向かう。立ち向かって立ち向かって、ついでに日本を元気にしてやる。誰のためでもない、オレ自身のためにな。だからオレは、今日は何があっても絶対に負けちゃいけなかったんだ。ジャングルジャックを守らなきゃいけないし、延いては日本を守んなきゃいけないからな。約束通りだ、尾崎軍! 解散してもらうぞ。名前変えて再出発とかなしだからな。オレがチャンピオンだ。今日からオレがこのリングのことを決めるから。解散したお前らはジャングルジャックに入るか、正規軍に入るか、もしくはこのリングから去るか。3つにひとつだよ」
 解散が慌ててエプロンに上がる。
 関西「何が正規軍に入るや。そんな話あるか。こんなヤツらいらんわ」
 アジャ「残念なお知らせだけど、ジャングルジャックもこんなヤツらいらねえんだ。となると、自然と正規軍しかねえだろうが」
 関西「いらねえ」
 アジャ「お前に断る権限はない。なぜなら、オレがチャンピオンだ」
 関西「そんなに偉いんか、チャンピオンが。だったら、オレがお前のベルトに挑戦してやるよ」。
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-OZアカデミー4・10新宿  アジャ「残念ながら、今まで高みの見物決め込んでたヤローが、いいところになって出てきたって通るわけねえだろ、バカ! お前とはやらない! やるんだったら、正規軍のやり方ってものを見せてもらおうか。まず最初に一つ目の提案、いや決定事項として、正規軍としてこいつら(尾崎軍)の面倒を見てくださいよ。正規軍同士で正規軍らしい試合をIMP(4月29日)でしてもらいましょう。こいつらを絡めたカードをきっちり考えますわ。こいつらと一緒にやって、OZを盛り上げられるところを見せてくださいよ。オレはオレできっちり盛り上げる、やるべきことがあるから。なあ、輝。前回の大阪で言ったよな。大阪の借りは大阪で返そうって。だから、IMPで輝とタイトルマッチをやります」
 関西「オレはオレのやり方で戦う。それだけや。輝と勝負した後でもオレがいることを忘れるなよ」
 関西が退場。
 アジャ「じゃあ、忘れないだけの存在感を出してみろよ、ダイナマイト関西! それをみんな待ってるんだろうが! とにかく、尾崎軍はもうないんだ。お前らは自分の行く末を考えた方がいいぞ。嫌ならこのリングから去れ」
 尾崎軍が控え室に引き揚げる。
 アジャ「IMPホールで大阪の借りは大阪で返す。みなさんは残念ですが、見たかったら大阪まで来いや。きっちりしたジャングルジャックとしての、OZを回していくトップの2人の戦いを見せてやるからさ」