【結果】WAVE3・30新木場 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】WAVE3・30新木場

『Weekday WAVE Vol.34』
◆3月30日(水)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆145人
 
▼GAMIから非常時の説明
 
 大会前にGAMIがリングに上がる。「みなさん、震度5が来た時点で帰りましょう。それくらい揺れたら天才・紫雷イオでもスワンダイブができないと思うので。危険と思われるので、速やかに帰りましょう。で、避難ですが、申し訳ないですが5000円のVIPのお客様から。当たり前でしょう! 差別化ですよ」とGAMIらしい笑いを入れながらも、非常時の避難口の確認が行われ、募金箱、keep smileステッカーによる義援金の募集と、紙テープ使用自粛のお願いをした。
 
▼エキジビションマッチ5分間
 春日萌花(0-0)カヨ☆フジモリ
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE3・30新木場  4・10新宿での復帰&引退試合に向け、3・21OSAKA女子と今大会でエキシビションマッチを行うカヨ。ロックアップで押し込み、ショルダータックルを連発。エルボー合戦からボディーアタックと攻め込む。ハルヒーアタックを浴びながらも、オクラホマ・スタンピードでたたきつけ、串刺しボディーアタック、ボディースラム、ボディープレスとカヨの攻勢が続いた。カニ挟みでコーナーにぶつけられ、リストロックに捕まり、ドロップキック連発、ミサイルキックと浴びると動きが止まる。それでもマウントエルボー、オクラホマ・スタンピード、逆さ押さえ込みと諦めずに攻め続け、時間切れとなった。
 
 カヨがマイク。「自分、来週4月10日に引退をすることになってまして、先週の大阪と今日、エキシビションをやらせていただきました。次の引退試合、もっと頑張りますので最後までどうぞよろしくお願いします」
 
 インフォメーションで引退試合はGAMI&カヨvs桜花&植松で行われることが発表された。
 
★バックステージコメント
 
 カヨ「すごい緊張しまして、みなさんから声援をいただいたり、気持ちよくて嬉しくてすごいなって思いました。1月から頑張っていて、3月から禁酒して、4月に向けて減量中です。(ケガした大腿骨は)違和感はありますが、動けるようにはなりました。日にちが近づいてくると、いろいろ思うことや揺らぐこともありますが、自分の決めたことなので頑張りたいと思います。(引退試合は)デビュー戦でもGAMIさんと組ませていただいたし、WAVEでお世話になったお2人と試合をさせていただけるので、光栄に思っています。最後に女子プロレスラーとして飾れるように、みなさんのお力を借りていい試合をしたいと思っています」
 
▼選手入場式
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE3・30新木場  広田を除く出場選手がリングへ。春日が代表してマイク。「本日はご来場ありがとうございます。3月11日に東北関東大震災という大地震が起こりました。私と桜花さんは仙台で地震に遭ったんですが、たくさんの温かい方のおかげで東京に戻ってくることができて、今こうしてプロレスができています。ここにいるみなさんも同じ日本で過ごしてるから、被害や影響を受けていると思います。もしかしたら、身内の方が被災した方もいるかも知れません。プロレスラーができることは、ここにいるみなさんの顔と心を温かくすることだと思っています。みんな本当に大変だと思いますが、せめてここにいる間だけは元気になって、また明日から頑張ってほしいと思います。ご声援よろしくお願いします」
 
▼チャレンジWAVE15分1本勝負
 華名(8分41秒/チキンウイングアームロック)飯田美花
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE3・30新木場  飯田はゴングと同時にドロップキック。タニバットはかわされたが、エルボーの連発、ドロップキックを放ってタニバットを決める。しかし、エルボー一発で流れを変えられ、ドロップキック、キャメルクラッチ、ワキ固めに捕まる。グラウンドではまったく抵抗できなかったが、ドロップキックで反撃に転じ、河津落としからグラウンド卍固めで絞めあげた。セカンドロープからのミサイルキック、胸元へのサッカーボールキック3連発に耐え、STFはロープに手を伸ばす。丸め込みで粘りを見せたが、ランニングエルボー、ネックブリーカーと畳み掛けられ、アームロックに捕まり悲鳴をあげた。そのまま足を首にかけられ動きを完全に封じられると、ギブアップするしかなかった。
 
▼コミカルWAVE30分1本勝負
 輝さくさく&○植松寿絵(13分18秒/スクールボーイ)●紫雷美央&紫雷イオ
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE3・30新木場  ときめきメモリアルでタップを奪われる屈辱を受けた美央と広田の遺恨マッチ。3・20大阪では植松輝を加えた3WAYマッチで姉妹に沈められた広田だが、植松輝での再戦を一方的に決め、輝に扮して植松とともに入場した。しかし、ゴングと同時に植松はリングから下り、さくさくは姉妹のダブル攻撃を浴びる。失笑の漏れるエルボーでやり返すと「普段は喋らへんけど、大阪やで~。な、植松? 今日は強えぞ、輝さくさくだからな」と自信満々。しかし、輝とは比べものにならない体たらく。敵わないと見るや「行ってこい!」と植松を送り出した。植松がダブル攻撃を狙い「広田出てこい!」と呼び込んでも広田は無視。植松が「輝出てこい」としぶしぶ言うとようやくリング内に入るも、サンドイッチドロップキックでは植松と同じ方向に走ってしまい、ハイアングル植松では植松を支えきれずフラフラ。ニードロップ、ローリングエルボーは植松へ誤爆し、我慢できなくなった植松から張り手でお仕置きされた。しかし、姉妹にバイオレットフラッシュを狙われると、植松がカットして阻止。広田がヒザをついた状態でローアングル植松を決め、広田がダイビングニードロップを放った。美央へのローリングエルボーは首固めに返され、植松のミサイルキックは同士討ち。植松への美央のハイキック、イオのミサイルキックはことごとく広田に当たり、広田のときめきメモリアルは植松に誤爆。勝機がないかに見えたが、イオが場外の広田にラ・ケブラーダを決めると、トペで続こうとする美央を植松が背後から捕まえてスクールボーイ。隙をつかれた美央は肩を上げられず逆転の3カウントを聞いた。
 
 試合後、美央が「(植松に)チェンジしてないじゃん!」と訴えるが、Tommyレフェリーは「チューでタッチしたじゃん」と説明。広田は「キスも立派なチェンジだっつうの。いいか、これで私の実力がわかったと思うが、お前たちはしつこいんだよ。お前らに付き合ってる時間ないんだよ。お遊びは終わり」と一方的に姉妹との抗争終結を宣言。「みなさん、忘れてると思いますが、来週の新宿でWコングだと言ってきました。シングルでもタッグでもしゃしゃり出て来る植松寿絵! Wコングで受けて立ってやるよ。その勢いで8月の後楽園メインを張りたいと思います」とWコングで植松を狙うことを宣言した。
 
▼LASH OUT WAVE30分1本勝負
 GAMI(5分19秒/メガホン3連打)バンビ
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE3・30新木場  フォール、ギブアップ、リングアウトで決着はつかず、メガホンまたはムチで連続3回叩いた方が勝利となる特別ルール。GAMIは「バンビさんのムチが若干長いため、場外に落ちたときに最前列のみなさんが危険なため、ランバージャックにします」とルールを追加。ブラックダリアと肉団子がそれぞれリング下で準備した。GAMIは「わかってるな。攻撃はするなよ。リングに上げるだけやぞ」と念を押して試合開始。
 
 GAMIがだまし討ちから2発殴るも、3発目はビッグブーツでメガホンを弾かれる。場外エスケープすると、ブラックダリア勢に追いかけ回された。そこで、GAMIはバンビを場外に落とし「行け! 肉団子!」と攻撃を命じる。しかし、水波、勇気、下野は試合前のGAMIの言うことを忠実に守り、バンビを優しくリングに上げてしまった。GAMIはジャーマンでたたきつけてからメガホンでたたくが、またも3発目をビッグブーツで阻止され、ムチでトップロープ越しの絞首刑を決められる。さらに、場外からブラックダリア勢に引きずり落とされ攻撃された。終盤、メガホンをブラックダリアに奪われピンチに陥ったGAMIはムチから逃げ回り、ポキに捕えて時間稼ぎ。肉団子にメガホンを奪い返させる。最後はスクールボーイで丸め込まれたGAMIが、フォールされたままメガホンで3連発。ルールをうまく使ったGAMIが勝利した。
 
★バックステージコメント
 
 バンビ「ルールがいつもと違うとフォールしちゃったりしてダメでしたね。リベンジしたいですね。またムチとメガホンですかねぇ…。このルールは不利かも知れないので、普通のルールがいいです」
 
▼BLACK MEET WAVE30分1本勝負
 ○桜花由美&大畠美咲&悲恋(19分56秒/顔面蹴り→体固め)水波綾&勇気彩&●下野佐和子
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE3・30新木場  後から入場した長女・勇気、長男・水波、次女・下野のチーム肉団子は「だんご三兄弟」の替え歌で入場。竿を頭の後ろに回し、だんごを作って見せたが、ブラックダリアに襲われ序盤から劣勢。3・20大阪でムチ攻撃を邪魔したTommyレフェリーに「クソレフェリー!」と暴言を吐いた大畠は、いつも以上にムチを振り回した。勇気が捕まると、水波が「お姉ちゃ~ん」と声援を送るも、劣勢は変わらず、勇気、下野、水波が次々とローンバトルを強いられた。水波は大畠のムチを使ったチョーク攻撃、ダイビングボディーアタックと攻め込まれるもパワースラムで逆転。大畠がムチ持つと、下野、勇気が自分の体を盾にして守る兄弟の絆を見せた。さらに下野が悲恋を、水波が大畠を、勇気が桜花をコーナーに張り付けにし、同時に串刺し攻撃を見舞うと「私たち肉団子三兄弟」とポーズ。ムチを多用するブラックダリアに流れを変えられながらも、終盤には下野のジャンピングニー、バックフリップ、一本背負いから腕ひしぎ逆十字固め、勇気のジャーマン、水波の裏投げ、下野のえびす落とし、なんでやねんで桜花に畳み掛けた。しかし、悲恋のビッグブーツ、大畠の逆打ち、桜花のビッグブーツ、顔面蹴りと下野が大技を連発される。GAMIがカットに入ってスリーカウントを沮止したが、バンビがGAMIを捕まえると、改めて桜花の顔面蹴りを食らった下野が力尽きた。
 
 試合後、大畠が恒例の「ブラックダリアの勧誘コーナー!」を始め、植松の名前をあげたが、悲恋が「ビジュアル的に、あと年が…」と却下。春日が「お前らいっぱい勧誘してるけど、誰も入ってないじゃないですか! そんな真っ黒黒すけの変な集団に入りたい人いないんですよー! お前(悲恋)私は後楽園、仙台の一件、全部忘れてねえんだよ。1週間に一回、うなされる夢を見るんだよ!」と割ってはいるも、大畠が「勝ってから文句言ってください」と一蹴し「今日ここに来ていない誰かが入るかもしれないんだよね」とにおわせた。桜花は「おい、デブ。一番、年を食ってるデブ! このデブとは3回試合をしなきゃいけない。2回やってどっちも勝ちました。誕生日はこの人と試合をやりたくないんで、土下座したらやらなくてもいいよ。やせたほうがいいんじゃない?」とGAMIを挑発。GAMIは「負けたらやせてやる。勝つからどんどん太っていくわ」と言い返した。最後の締めは桜花&悲恋がまたもリーダー大畠に押し付け、大畠が「私にはあれしかないからね。わかってるでしょ? 行くぞ! 1、2、3、ダリアー!」で締め括った。
 
★バックステージコメント
 
 水波「兄弟なんで、練習しなくても通じ合える部分があるって知ることができました。でも、まだ2回目なんで。姉妹じゃなくて兄弟っていうのはご想像にお任せします」
 勇気「WAVEさんでは3兄弟で組ませてもらってるんですけど、3人は技が似ていたりするし、パワーで3人で組める人はいないと思うので、これからもパワフルでやっていきたいと思います。肉団子っていうのはどうかとも思うんですけど(笑)、大きいし、丸っこいし、ピッタリかなって。楽しいのでいいかなって思います」
 下野「このトリオで組むのがすごく楽しみだったし、大好きなので、また組めたらいいなって思います。アニキとお姉ちゃんにはいつも優しくしてもらっているので大好きです」
 
 大畠「不機嫌ですよ! 何ですか、あの無茶振り! 恥をかかせようとしてるしか思えない」
 悲恋「いやいや、さすがリーダー」
 大畠「心の中でバカにしてるでしょ。むかつく。絶対に次は締めないからね。逃げる。でも、春日もおかしくなっちゃって」
 桜花「入りたいなら考えてあげるけど」
 悲恋「いやぁ、厳しい。見てるだけで痛々しいし」
 桜花「4月10日もカードは決まってないですけど、快勝ですよ。笑って終わりますよ。(GAMIは)あれはダメだ、メタボで。手が回らなくなってきたもん。ダイエットしたほうがいいと思います。醜い」
 
 春日「いやぁ、小学生のいじめっ子と一緒ですよね。つるむことしかできないのかって。意味がわからない。(入りたい?)入りたいわけないじゃないですか! しゃべり方が気に入らなかったみたいですけど、逆に私は子供の心を忘れてない。純粋なんですよ。カードを組んでくださいって自分から言いたいですね」
 
 GAMI「史上初のムチ対メガホンで面白かった。もういいですよ、痛すぎる。ムチの方が絶対に痛い。(道具なしの)シングルなら受けて立ちましょう。彼女とは違うキャラだった頃に来る日も来る日も当たっていた過去がありますから。(カヨ引退試合は)デビュー戦で組んで始まったので、カヨちゃん的にもWAVEの選手で終わりたいっていうことで、WAVEらしく見送ってあげたいですね。さよなら○○○もあるだろうし、もしかしたら『5分だけいいですか?』もあるかもしれないですね。(桜花戦は)2番目でこけると思わなかったです。彼女の成長は認めるけど、隙はあるので勝ちます。勝って太ります」