【結果】アイスリボン3・26蕨 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】アイスリボン3・26蕨

『アイスリボン・276』
◆3月26日(土)埼玉・イサミレッスル武闘館(18:00)
観衆118人(超満員)
 
▽オープニング
 
 21日の後楽園大会を終え、翌日には19時女子プロレス特別版と大きな動きのあったアイスリボン。しかし、4月16日には大阪大会、約1カ月後の5月5日には再び後楽園大会となる。さくらは「どうする? やっと終わったのに!」と悲鳴をあげたが、恒例のアンケートで初来場の観客が多かったため、すぐにテンションをあげて選手を呼び込んだ。
 
 代表挨拶は手を上げたつくしを差し置いて藤本がマイクを奪う。「後楽園大会、無事にベルトを防衛しました! 今日は突然、タッグのタイトルマッチが組まれましたが、チャンピオンは忙しいなって思いました。しっかり防衛して、3つベルトを巻いて自分が誇示したいなって思います」
 
▼15分1本勝負
 ○つくし&成宮真希(7分1秒/ハルカゼ)りほ&●松本都
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン3・26蕨  初代IW19王者つくしは4日前に獲ったばかりのベルトを持って、後から入場。早くも都がつくしを意識し、試合前の握手を拒否する。開始早々、ダブル攻撃を決めたつくし組がペースを握り、つくしが先輩2人相手に堂々とした試合運び。デビューから1週間とキャリアの浅い成宮がローンバトルを強いられたが、すぐにつくしが逆転。都のみやここクラッチをかわしてハルカゼを狙う。一度は切り返されたが、オースイスープレックスを挟んで再びハルカゼを仕掛けて3カウント奪取。王者としての初戦を白星で飾った。
 
▼イリミネーション6人タッグマッチ20分1本勝負
 ○ヨネヤマカオ・リー&○みなみ飛香&○たま子(2人残り)●真琴&●都宮ちい&●くるみ
 くるみ(2分19秒/ヒップドロップ→エビ固め)たま子
 ○ヨネヤマカオ・リー&○みなみ飛香(9分42秒/チャイニーズ・レッグロールクラッチ)●真琴&●都宮ちい&●くるみ
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン3・26蕨  デビュー2戦目となるたま子は飛香のコスチュームで登場。飛香vs真琴、ヨネヤマカオvs都宮に続き、たま子はくるみと向かい合う。頭を抱えてくるみの攻撃を怖がり、倒されるとヒップドロップを食らう。一度目は肩を上げたが、二度目は返せずまたも秒殺負けに終わった。人数的に不利となり、ヨネヤマカオがローンバトルを強いられる。チェンジした飛香が3人まとめてダイビングボディーアタックで倒す場面もあったが、なかなかペースを変えられなかった。しかし、最後は3人のサンドイッチを同士討ちにさせると、ヨネヤマカオが3人まとめてドロップキックで吹っ飛ばし、飛香と2人で3人をまとめてフォール。逆転勝利を収めた。
 
▼10分1本勝負
 飯田美花(6分36秒/津軽固め)宮城もち
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン3・26蕨  青森と宮城のみちのく対決。ファーストコンタクトは飯田が「あ!」と宮城の視線をそらして張り手。宮城がお返しを狙うも、飯田は付き合わず張り手を放った。ボディーシザースからたたきつけられる「餅つき」を連続で食らった飯田だが、串刺しのドロップキック連発でやり返し、逆エビ固めに捕らえる。ボディースラムは持ち上げることができず、宮城の体重に潰され、ジャイアントスイングで回された。腹に噛みつくと、逆に腹の肉を押し付けられ、シャイニング式腹アタックを食らう。さらにうすDONと追い込まれるも、強烈なヘッドバットで逆転。河津落とし、津軽固め(グラウンド卍固め)でギブアップさせ、シングル初勝利をあげた。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン3・26蕨 ▼インターナショナルリボンタッグ選手権試合20分1本勝負
 さくらえみ&○Ray(17分2秒/スカイツイスタープレス→片エビ固め)志田光&●藤本つかさ
※王者組が4度目の防衛戦。さくら&Rayが第15代王者組となる。
 
 挑戦者組は3冠王者藤本を標的に秒殺を狙う。藤本は何とか凌ぐもローンバトルを強いられた。何とかさくらをボディースラムで投げ捨て自力で脱出した藤本が志田とチェンジ。勢いよく2人を蹴散らし、藤本との合体攻撃でRayを攻め、さくらには腕固め、雪崩式ココナッツフラッシュ、ニーアタック、カナディアンからのフェースバスター、三角絞めと畳みかけ、バックブリーカーを浴びてもすぐにワキ固めに捕らえた。藤本にチェンジ。志田の雪崩式ブレーンバスター、ダブルのミサイルキック、藤本のサッカーボールキックと志田のスリーカウントのサンドイッチと追い込んだが、ビーナスシュートはかわされてしまう。ウラカンラナをカウント2で返し、ビーナスクラッチを決めるもさくらのカットに邪魔される。Rayはスピンキックで反撃に転じるとぶっこ抜きジャーマン。志田もジャーマンで投げ捨てた。ムーンサルトプレス、さくらのタイガードライバーとRayのダイビングギロチンドロップの合体、さくらのクリオネと藤本を追い込むと、最後はRayのスカイツイスタープレス。藤本は返すことができずベルトが移動。初めてベルトを腰に巻いたRayは泣きながら師匠さくらに抱きついた。
 
▽エンディング
 
 つくし「自分はICE王者の藤本選手に勝って19時の初代王者になりました。自分がICEに挑戦しても問題ないと思います。つくしの春にご期待ください」。
 
 真琴「後楽園でTAKAみちのくさんにガッカリしたと言われました。3Dの男性を追いかけたことはないですが、絶対にTAKAみちのくをメロメロにします」
 
 飛香「カオと組んでタッグベルトに挑戦したいです」
 さくら「やりましょう!」
 ヨネヤマカオ「中国にベルトを持って帰っちゃうあるよー!」
 さくら「日程を調整してやりたいと思います」
 
 志田「自分はマッスルビーナスタッグが負けるわけないと安心していました。アイスリボンのどんな2人が組んで来ても、絶対に勝てると思っていました。去年あんなに痛い思い、つらい思いをして獲ったベルトが、こんなにあっという間に袂を離れてしまうなんて。でも、都が言った通りベルトが獲られてからスタートだと思います。頑張ります」
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン3・26蕨  藤本「今日の敗因は、自分がまだ5日前の後楽園大会の余韻に浸っていたからだと思います。前を向いていかなきゃ行けないのに、自分はまだ5日前から気持ちが動いていないから、つくしにも負けたし、Rayさんにも負けてしまったと思います。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分も獲られてから、今日からが勝負だと思って、気持ちを切り替えるのはきもちをきりけあえるのはzむzぅかしいですけど、頑張りたいと思います。
 Ray「8年目にして、ようやくベルトが手元に来ました。今まで自分に足りないものは何かってずっと考えてきました。今日こうしてさくらさんと組んで、ようやく意味がわかりました。自分には仲間が足りなかったんだと。自分と一緒に熱くしてくれる仲間がいなかったんだと思いました。このベルトをさくらさんと一緒に師弟コンビとして獲れたことを誇りに思っています。熱い試合を一緒に繰り広げてくれた志田、藤本にも感謝します。自分にも仲間が欲しいです。さくらさん、アイスリボン所属になりたいです。お願いします」
 飛香「はぁ? 何言っちゃってるんですか? Rayさんが入団すること、自分は…大歓迎です! やったー!」
 りほ「今、Rayさんにできることは、えみさんと私たちの間にできた溝を埋めることです」
 さくら「私も思う。Rayが欲しい。みんなと私の間にできた溝を埋めてほしい(苦笑)。Ray、アイスリボン入団ということでいいでしょうか?」
 観客が拍手。
 さくら「溝、そんなにあった…?」
 
★バックステージコメント
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-アイスリボン3・26蕨  さくら「何年にデビューした?」
 Ray「2003年です」
 さくら「2011年だから8年前」
 Ray「やっと自分の手にベルトが入りました」
 さくら「すごいね。今はベルトが多い時代で、うちの子も1、2年目で初めて巻く子がいたりするけど、8年って。このまま獲らないほうがよかったんじゃない?」
 Ray「えー!(笑) それじゃ一生やめられないですね」
 さくら「ベルトが当たり前で8年目でって感慨深いですね。後楽園の日にセコンドについてたんですけど、シングルで獲れなくて、ずっと参戦してきて後楽園で獲れなかった、でストーリーが終わってもおかしくないんですけど、やっぱり可能性を感じたので、タッグに挑戦させてもらいました。私の中で我闘姑娘タッグとか師弟タッグとかないんですけど、Rayが入団?」
 Ray「お願いします!」
 さくら「なら、何で離れていったのよ!」
 Ray「さくらさんとみんなの溝を埋めないと(笑)」
 さくら「仲良くやってるよ。でも、みんなと会話をするのが嫌なんだよね。新人の子にいちいち説明したり。選手会長の志田がやってくれてるけど、最近はドラマとかもあるし。いちいち話すが面倒くさくて。本当にそういう意味で橋渡しになってくれればね」
 Ray「さくらさんの言いたいことはわかるつもりです。いつイライラしてるとか。そのまま選手に伝えたいと思います」
 さくら「キャリアのある選手が途中入団ってアイスリボンではなかなかなかったのでね。舞ちゃんも預かりだったし。飛香ちゃん(が喜んだの)も嬉しかったな。でも、終わらないね」
 --後楽園でRay選手のセコンドについたのは?
 さくら「どうなるかって思ったんですよ。震災もあって、藤本びいきになるかなって。私はどっちが勝ってもよかったんですけど、どちらかのワンサイドゲームにならなかったし、アイスリボンの新しい形のアイスリボンのメインを見たかなって。そういう意味でも(セコンドに)ついてよかったかなって」
 --アイスリボンでどんな試合を?
 Ray「選手がたくさんいるので、みんなと試合をしてみたいし、いろいろ可能性がある団体だと思っていて、ベルトもいっぱいある。誰が勝って誰が負けても、次の瞬間には変わっているのがアイスリボンだと思うので、自分も負けないように食らいついていきたいと思います」