【今日の時程】

  9:00      処置の開始
10:00      手術開始

12:00前~12:30頃  終了?
 *もしもがんではなかった場合。

13:00頃  終了?
  *がんだった場合。


手術終了まで私が待機する場所は、昨日の看護師さんの説明では、病室のベッドのところでもデイルームでもどちらでもいいですよ、とのことでしたが、今日の看護師さんには「できればデイルームでお願いします」と言われました。

せっかく夫が、私のために病室のベッドわきのイスに膝掛けをセットしておいてくれたんですが、仕方ない。。。

今日の待ち時間4時間に備えて、おにぎり一つと温かいお茶のポット、文庫本を2冊持ってきました。
でも結局、デイルームを出入りする人たちを何となく眺めたり、テレビの画面を眺めたり、時計を見たり、携帯を眺めたりして過ごしました。

この病棟は、男の人が多いように思います。それも、おじいさんが多いなぁ。

このときにとても救いになったのは、経験者の方のブログです。
同じような経験をした方が、めでたく『完治!』された…というお話には本当に勇気づけられます。
手術前後の持ちものや処置、タイムスケジュールについて細かに記載してくださっている方もいて、とても参考になりました。
夫のこれからの様子も予測でき、家から持参するものの支度の参考にもさせていただきました。

ありがとうございます!


そんなこんなで、もうすぐ12時。
時間のたつのが遅い。。。
もう、生検に出した頃だろうな。
ナースステーションの動きが気になる。
今電話が鳴って、看護師さんがデイルームに入ってきたら、がんじゃなかったってこと。
やっぱり、だいぶん揺らいでるなぁ。

12:30になった。
やっぱり、がんだったんだな⤵⤵
先生、「12:30を過ぎても呼ばれなかったら、がんだと思ってください」って言ってたもん。。もう、揺らぐのはやめよう。
ちゃんと覚悟をきめたんだから、これからのことを考えよう。

…と、男性の看護師さんが呼びにきた!
「手術が終わったので、ICUの方へお願いします」

時計を見ると、12:32くらい?
えービミョーな時間~


急いでICUの方へ。

ちょうど手術室から出てこられたB先生に会う。
手には、小さなふたつきプラスチック容器。中には、液体と小さい何かが入っている。
これを見て、私は、「あれだけの切除で済んだ!?」と少しまた揺らぎそうに…
でも、先生は私のかおを見るなり、
「やっぱりがんでしたね」とハッキリとおっしゃいました。

その言い方が、何となく…そう、なんとなく暗くなくて、むしろ少しスッキリしたような明るいような…そんな言い方だったので、そのひとことで、ああ、がんでも、悪い結果ではなかったんだな、とわかりました。

それから部屋に案内され、説明を受けました。
先生はまずテーブルに先ほどのプラスチック容器と、アルミの平たいお皿(何て言うのかな?)に乗った、長さ20センチに満たないくらいの、まるでステーキのようなものを置きました。

小さなプラスチック容器のものは、ホルマリンに入った、切り取られた患部。
アルミのお皿の上のものは、夫の肺の左上葉。

先生の説明は。。。

⚫腺がんですね。
⚫リンパもきれいにとりました。
⚫他に怪しいところは全くありませんでした。
⚫詳しいことはちゃんと検査してからですが、経験上、初期でいいと思います。
⚫結果は2週間後にお伝えします。
⚫術後、自発呼吸を確認して、先ほどICUに入られました。麻酔から覚めてはいますが、まだぼーっとした状態です。面会のできる状態になったらまたお呼びします。

主人から言われていたので、先生に許可をいただいて、切り取られたものの写真をスマホで撮りました。


しばらくデイルームで待っていると、面会ができるとのこと。
ICUへ…

夫は、ぼんやり目を開いたり閉じたり。


夫のそばにはモニターや様々な機器があり、管が出ている。
鼻から酸素の管。
点滴のバッグが、ふたつくらい?
あとは心電図のライン。
ドレーンの太い管から赤い液体が出ている。
尿管。

あー、痛々しいなぁ。


私のかおを見る。
「よかったね、無事おわったって!」
と言ったら、「よかった。」と一言。

がんだったって、今言っていいのかな?とちょっと迷っていると、夫から、「普通のがんだった?」と聞いてきた。
「そうよ。きれいにとれたって」と言ったら、安心したようにうなずきました。

なんだ、揺らいでいたのは私だけか~

手を握ると、冷たい。
「寒い?」ときくと、「寒くない」と。

ICUでは、患者一人に対して看護師さんが二人。忙しそう。。。

30分ほどいて、一旦帰宅することにしました。

また後で来るね。












今日は手術の日。

先生のお話では、10時からの手術に備えて8:40には処置が始まるので、家族は8:20くらいには来てほしいとのこと。

子供たちをそれぞれ学校に送り出し、8時過ぎには病院へ。

夫は既に手術着を着ていて、忙しそうに術後一晩過ごすICUで使う物や貴重品袋の準備をしていました。

【ICUで使う物】➡記名した袋にまとめる
    下着、くつ下
     タオル
     歯磨きセット
     テレビカード
     スリッパ

【貴重品袋】➡私が預かる
     財布、携帯、充電器、時計


昨夜はよく眠れたとのこと。
切り替えが早いなあ。
そういうところはすごいなあと思います。
不安もあるだろうに。。。
でも、主治医のB先生のお話はとても納得がいったし、何よりもセカンドオピニオンを受けたことも大きかったですね。

なにしろ、セカンドオピニオンの先生は画像データを見ながら、
「これは、ほぼがんだと思った方がいい。初期の腺がんで、画像で見る限りリンパへの転移も無さそうなので、手術して切除すれば根治が可能。これが見つかったことが幸運。」
…とキッパリおっしゃったわけですから、だったら早くとってしまおう!というスッキリした気持ちでいられたわけです。

私は、昨日のB先生の「実は、がんじゃないっぽいな、とも思ってるんですよね」というひと言に、少しだけ揺らいでいました。
でも、セカンドオピニオンの先生の言葉で心を決めたことを思い出しては、その揺らぎを押さえ込んでいました。


支度ができてベッドで待っていると、病棟の看護師さんがお迎えに。
荷物をもって手術室までスタスタ歩いていきます。
手術着は後ろあきのもので、それ一枚だけなので寒そうに見えます。
でも、「寒くないよ」とのこと。

手術室前に着くと、看護師さんは手術室の看護師さんにタッチ交替。

「じゃあ、頑張ってね!」「じゃあ(^_^)/」と手を振り、歩いて大きな自動ドアの向こうに消えていきました。


手術室の隣がICUらしい。ICUのご案内をするのでお待ちくださいと言われ、私は看護師さんを待ちます。

見ていると、今日これから手術を受けるらしい患者さんが何人もその大きな自動ドアに入っていきます。
若い人もけっこう入っていくなあ。
若い女の人がご主人らしい人に付き添われてドアの前に立ち、ハイタッチをして入っていく。そのご主人らしい人、見送ったあとしばしドアを見つめてから出ていく。。。

みんな、闘ってるんだね!頑張ろうね!

ほどなく看護師さんが出て来て、ICUへの入り方や面会時間などの説明を受けてから、病棟に戻りました。


つづきます。





明日は手術の日。
どうか、無事に終わりますように。

夫が入院してまだ2日しかたっていないけど、ふとしたときに夫の大きさを感じる…

子供たちはどう思っているんだろうな。

長男(21)には、手術を決めた時に、そのまま伝えてあります。
その時からの長男の言葉は、一貫して「早く見つかって良かったじゃん」「心配しても仕方ないだろう」。

…そうだよね。そう考えるしかないよね。心配する私は、この明快な言葉に救われました。

次男(16)、三男(12)には、心配しないように、心配ないんだよ、ということを言葉を選んで、入院間近になってから伝えました。

だから、そんな普段通りの子供たちに癒されていました。
でも、翌日に手術を控えて、なんだか私一人で背負っているような気持ちになってしまっていました。

男の子だから、母と一緒にあーだこーだといってくれるわけでもない。あっさりしたもんです。

でも実は、それぞれお父さんへの心配を秘めて我慢していたのでした。
この日私はそれを思いやる余裕がなかったんです。

ふとしたことから長男と次男が大喧嘩!
三男が「やめろ!」と止める…
そんな事態になっちゃった。

みんな、お父さんを思うあまりの行き違いから起きた喧嘩でした。
こんな喧嘩、初めてでした。

お父さんがいないと、こんなにガタガタになっちゃう。。。😭

この、男の子たちを、一人でなんて守っていけない。だめだ、私は全然だめだ。

不平不満ばかりでごめんなさい。
あなたはこんなに大きな存在だった。
わかっていたけど、ちょっと、平穏な日常に甘えすぎていました。

一生懸命祈ります。
明日、頑張ってね。

朝から行くからね。
夜には、子供たちと行くからね。