大雪 日本選手権20Km競歩! | 園原健弘 アドベンチアーズ!
昨日16日は神戸で日本選手権競歩大会が開催されました。
関東甲信越地方の大雪で、私の田舎(長野県南部)や山梨県のみなさまは身動き取れない状況となり大会に参加できなくなってしまいました。飯田地方の選手団は車のなかで14時間も閉じ込められた状況もあったようで、本当に心配しました。お見舞い申し上げます。

今年は、アジア大会の選考会でししたが、オリンピックの選考がかかったレースだったら、「自然には勝てない仕方ない。」では済まされない事態です。天気予報が悪い見通しを出した時点で、最善の策(木曜・金曜移動)が打てるように日頃から体制を整えておくことが重要になりますね。

そのためには、資金も必要ですし、日頃から回りの職場・チームから理解してもらえるようにしておくこと。そして何より素早い決断力が必要になります。

競技力も大切ですが、深刻な状況になった時の対応力。必要です。そのためにはいろいろな状況を経験しておくこと、一人でも決断して行動を起こせるようにしておくこと。

そんな意味では大変な経験になってしまいましたが、今回の事態もプラスに変えられるようにしてほしいとおもいます。そんな事を感じた日本選手権でした。

日本選手権20Km競歩男子結果についてはFB上に雑感をアップしましたがこちらでも。


男子競歩勢はものすごく上手く回りだしています。

今年も鈴木選手の日本記録、岩手大の高橋選手の1時間18分台と大幅な自己記録更新、東洋大1年生松永選手の8位入賞。50KM組の3人安定感のある歩き。

鈴木君が陸連ゴールド指定、高橋・藤沢選手がシルバー指定に。昨年世界陸上入賞の西塔君もシルバー。

ゴールドは強化費年間1000万、シルバーは500万。より一層の強化が可能になり好循環。

冬のオリンピックなどでも強化資金がなかなか捻出できないという話題がでるなかで、陸上競技はやはりメジャーであると実感。競歩もスポンサーに恩返しできるように、世界でメダルを獲得して露出を増やす。また競歩もテレビ中継などの優良なコンテンツになれるように。今回のレースなら国内組だけでも本当に見ごたえのあるレースになってます。
1時間20分台でないと入賞できないレベル。大学生のさらなる強化ですね。この盛り上がりも岩手大、東洋大の強さあってこそです。11位の木村君の順大、柳澤君がコーチをする山梨学院、そしてわが母校明治の復活。もう一段選手層が厚くなれば世界でのメダルが見えてきます。

鈴木君のレース語のコメントでは「高橋に勝つにはペースアップするしかなかったので。」と今回の日本記録更新は高橋君との競り合いから出たものです。

しかし、選手諸君凄い!本当に素晴らしい!
50KM組の3人(森岡・荒井・谷井)が淡々と歩く姿が本当に安定していて、見ていて心地よさと凄みを感じました!その上に若い選手たちが暴れまわって。史上最強の競歩チームになってきました。

1 鈴木 雄介(富士通 千葉) 1:18:17 日本新記録
2 高橋 英輝 (岩手大 岩手) 1:18:41 大会新記録
3 藤澤 勇 (ALSOK 東京)1:20:03
4 西塔 拓己 (東洋大 広島) 1:20:21
5 森岡 紘一朗(富士通 千葉) 1:20:30
6 荒井 広宙(自衛隊体育学校 埼玉) 1:20:38
7 谷井 孝行(SGHグループさがわ 京都)1:20:47
8 松永 大介(東洋大 神奈川)1:21:18
9 吉田 琢哉(盛岡市役所 岩手)1:22:17
10 大隈 武士(JR九州 福岡)1:25:08
11 木村 洋介(順天堂大 愛知)1:25:44

優勝・日本記録更新の鈴木選手:飯田貴紀さん撮影


レースアナウンス中の園原:飯田貴紀さん撮影