とうとう拝殿まで…(ToT) | 青森の鉛筆

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青海林檎です青林檎

敷地内の建物の取り壊しが着々と進んでしまっている弘前の東照宮ですが、とうとう拝殿まで壊されてしまいました

弘前東照宮の拝殿解体作業に着手(東奥日報 より)弘前市標

破産手続き中の宗教法人・東照宮(弘前市笹森町)の敷地内で、国重要文化財の本殿以外の建物や土地を所有する東京の不動産会社・パーレックが17日、重機を使った拝殿の取り壊しに着手した。神社を象徴する「東照宮」と書かれた額は取り外され、屋根は音を立てて崩れ落ちた。解体を前に、弘前市教育委員会の職員は拝殿内にある奉納額などの搬出作業に追われ、近隣住民からは拝殿がなくなることを惜しむ声が漏れた。

同社は9月下旬から、社務所や披露宴会場などの解体を進めている。同日午後2時ごろ、重機で「入り母屋造り」の拝殿の解体に着手、拝殿は「バリバリ、ミシミシ」と音を立てながら、庇(ひさし)部分から崩されていった。拝殿は昭和初期に建てられたとされるが、詳細は不明。解体には数日かかる見込みという。

拝殿の解体を前に、市教委の職員は、幕末明治期の画家・平尾魯仙と、弟子の三上仙年の絵が描かれた「短歌奉納額」をそれぞれ1点、「東照宮」と書かれた額1点を運び出した。

短歌奉納額は横4~5メートル、縦1メートルほどの大きさ。搬出後、市教委の担当者は取材に「津軽地方を代表する画家の絵が描かれた額。地域の宝として保存したい。活用方法などを今後検討していく」と話した。

神社を象徴する拝殿の解体に、市民からは惜しむ声が上がった。自転車で通り掛かった浅井洋一さん(72)は「拝殿まで壊してしまうのか」と驚いた様子。「子どものころ、ここでよく遊んだ。昔は境内で相撲大会が開かれたり、サーカスが来たりした。自分の家が壊される気持ち。さみしい」と解体作業を見守った。

近くに住む主婦(62)は「昔は盆踊りやラジオ体操など、地域の活動に使われていた。東照宮という立派な名前と歴史があるので、本殿はこの場所に残してしっかり管理してほしい」と願った。

宗教法人・東照宮の破産手続きに伴い、弘前市は破産管財人から拝殿の奥にある国重文の本殿を無償で譲り受ける方針を示しており、現在地での保存を検討している。市関係者によると、東側に近接する市所有の児童公園から本殿に入ることも視野に、現在、土地を購入する交渉に入っているという。(本文より)

重文の本殿は所有者が違うから無事だという話も聞きますが、結局不動産会社に売却されて、取り壊されるのではないか、という話もあり、東照宮周辺は全く落ち着かない状態です

重文の本殿をよく分からない不動産会社に売却、という時点で、相当神経を疑う話ではあるのですが、そもそも東照宮が破産したきっかけは、先々代の宮司が結婚式場などへの過剰投資だとか

あきれる話ですが、先々代の頃はバブル景気の少し前だったので、先行きもかなり明るく見えたのでしょう

弘前市は本殿ごと土地を買い取り、近接する児童公園も活用しての保護を検討しているようなので、なんとか頑張ってほしいですね

参考サイト下矢印

弘前東照宮の拝殿解体作業に着手(東奥日報 より)弘前市標