ひさしぶりに乙女ゲーム。
オトメイトさんから発売の「Code:Realize〜創世の姫君〜」です。
前から評判がよくて気になっていたら持っている知人に貸してくれました。
☆ストーリー
糖度が低めでシリアスに重点を置いている感じです。
後で書きますがそのせいで後半の告白シーンなどで来る甘いシーンが少し唐突になってしまう印象がありました。
あんまり馴染みがないんですけどスチームパンク系っていうのかな？
個人的に最近のRPGのシナリオを乙女ゲームにしたって感じがした。
舞台はロンドン。
触れた人を溶かしてしまう毒を体に宿した主人公カルディアが、アルセーヌルパンにさらわれるところから物語は始まります。
攻略キャラクターは全員実在する海外の小説の登場人物ですね。名前だけ聞いたことある人は多いんじゃないんでしょうか。
ルパンが怪盗なのはもちろん、吸血鬼ハンターのヴァンや月を目指すインピー、科学につよいフラン、サンジェルマンが時空を超えたと言われている説など元ネタを生かしつつオリジナリティある設定の話なのは良いと思いました。あの手のもののモチーフが好きな人にはおすすめかもです。
あとルパンまでがすごく長い。
他4人を攻略しないとルパン√が解放されないんですけど、特に最後に回すほどの真実もなく他4人の総集編＋他4人の話ではベターな解決をした部分も救われるって感じで特に最後に攻略させる意味をあまり感じませんでした。
僕は全員やるタイプなので気にしませんがルパン目当てだとちょっと道のりが長そう。
☆bgm、システム
Bgmは雰囲気にマッチしていてよかったです。「宵に貴方の隣で」が綺麗で気に入ってます٩( 'ω' )و
鑑賞モードはCG、bgm、ムービー、おまけシナリオ。
あとこのゲーム乙女ゲームにしては共通ルートが長いんですが一周すれば共通の最後から誰のルートに入るか選択して二周目以降は簡単に個別に入れるようになっています。これ便利でよかった。他にもチャプターが細かく分かれてるのでこれで好きなとこから始められるようになってます。
あと用語解説があって、科学ADVのTIPSみたいなやつなんですけど集めるのがちょっと面倒でした。
まずTIPSのようにテキスト上に出てきた単語を選択すると解説のウィンドウが入るんですけど１回既読すると普通のテキストになっちゃって見られないんですよね。１回見逃すとメニューを開いて用語解説リストを開いて用語を探さなきゃいけない。時々テキストに出てた単語とちょっと違う形で登録されてるし探すのも面倒。
しかも誰々の√を解放後に共通√で現れる選択肢を選ぶと出現、みたいな条件付き用語もあって用語コンプリートのトロフィーが手間がかかりました。
☆キャラクター
主人公含め全員魅力的でした。絵も綺麗でデザインがすごくいい！
主人公ちゃんが思ったよりキャラ付けがあって、ちょっと天然ボケみたいなとこが可愛です。後デフォルト名の「カルディア」を変更しないとキャラクターがそのままボイス付きで名前呼んでくれるのいいですね。
攻略キャラもかっこいいんですがあんまりピンとくるキャラがいませんでした。
というのもいまいち彼たちがいつ主人公を好きになったのかわからなくて…(:3 」∠)
このゲーム話がまじめな雰囲気で恋愛ゲーでよくある序盤から無条件に好意を周囲から抱かれているみたいなのはないんです、それは特に構わないんですが個別終盤になってから「気が付いたら好きになってた」みたいなの多くないですか…。
気が付いたら好きになっているのが悪い訳ではないんですけど、特に甘いシーンや意識するシーンもなしに突然気がついたら好きだったと急にラブシーンが始まり、主人公も今までそんな素振りはなかったのに愛していると言い始めて、NL的視点で見ても主人公への感情移入視点でみてもこっちは置いてかれている感じがあります。
主人公ちゃんは育ちのせいで感情に疎いのかもしれないのですが、ならば個別の過程で無意識の恋心へ戸惑う気持ちとかが欲しかったです、突然好きだ、愛してるなどと言い始めて違和感でした。
しいていえばフランさんが好きでした。
キャラとしてもなんですが彼の過去は主人公と似ている部分があるのでお互いが救済的存在であったり、フランはずっと主人公のために解毒方法を探していたりでふたりが恋に落ちるのはそれなりに受け入れられました。
キャラクター自体は魅力的だと思うので、もう少し甘い展開が多いといいなと思いました。まぁ話がわりと重めなのでそういうゲームとしてみるのかもですが。
あとファンディスクがあるみたいだからそっちはもうちょっと甘いのかな。
あとドラちゃんめちゃめちゃかわいかったんですけどファンディスクでも昇格ないんですね...。フィーニスの話は少し気になります。
☆感想
総合的にはあんまり僕には合いませんでした..._(:3 」∠)_
泣けると聞いていたんですがあまりストーリーにも入り込めませんでした。
先程書いた恋愛過程のことは抜きに、ご都合主義ではありますが伏線回収できてないとか曖昧で終わる部分があるとかではなくシナリオはきちんと完成されてるので好きな人には合うと思います。