- ルーム (ジョイ・ノベルス)/新津 きよみ
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姉の理美が死んだ。
家族とは絶縁状態にあった姉が、
妹の友美の住所を書いたメモを残して息を引きとったのだ。
友美は後始末のために、姉のマンションを訪れた。
姉はどんな生活をしていたのだろう。
どんな人間関係があったのだろう。
姉の死を知らせる必要のある人がいるのだろうか。
だが、大都会で、たった一人で生きてきた姉の部屋で、
友美は姉の隠された部分を発見してしまった。
それは段ボール箱に入れられた幼児の白骨だった…。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★☆☆
なんだか最後がどうにも唐突というか呆気ないというか……。
しっくりこない感じで終わっちゃった。
最後の最後に再登場したあれだけは
なかなかに印象に残るけど。
始まってからしばらく面白くなりそうな空気は感じる。
気になる、盛り上がりそうな要素もたくさんある。
突然亡くなった音信普通だった姉、
その姉が家族から離れた理由、
亡き姉の部屋から見つかった白骨やら猫やら壊れたパソコンやら、
友美のいない間に荒らされた部屋、
突然尋ねてきた狂気の女と彼女のその後、などなど。
しっくりこないと感じたその最後で
そのどれもに一応の説明がされてはいるんだけど、
どうもなんだかな……。