- 敵影/古処 誠二
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
敵など、どこにもいない。
だが、行き場のない感情は、知らず敵の姿を捜し求める。
たとえそれが、己や味方の内にあったとしても――。
昭和二十年八月十四日、
敗戦の噂がまことしやかに流れる沖縄の捕虜収容所で、
血眼になって二人の人間を捜す男の姿があった。
一人は自らの命の恩人・ミヨ、
もう一人はその恩人を死に追いやった男・阿賀野。
執念の調査は、やがてミヨのおぼろな消息と、
阿賀野の意外な正体を明らかにしていく――。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
中の登場人物の台詞にあった
「死んでいないのが罪だとは悲しい」。
本当に。
でもそんな空気が現実にあったんだろうな。
「血眼になって二人の人間を捜す」という感じではなかったな。
受け取り方の問題だろうか。