『出られない五人』 蒼井上鷹 | 鈴と空のブログ

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あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

出られない五人―酩酊作家R・Hを巡るミステリー (ノン・ノベル)/蒼井 上鷹
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東京郊外のビル地下にあるバー<ざばずば>に集う男女5人。
脳溢血で急逝した愛すべき酔いどれ作家・アール柱野を偲び、
彼の馴染みの店で一晩語り明かそうという趣旨の会合だった。
だが、身元不明の死体が目の前に転がり出たところから、
5人に疑心暗鬼が生じる。
殺人犯がこの中にいる!?
翌朝まで鍵をかけられ外に出られぬ密室の中、
緊張感は高まっていく。
しかし5人には、それぞれ、

出るに出られぬ「理由」があったのだ……。
ミステリ界期待の大型新人が放つ傑作長編!
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★☆☆


「出られない五人」の理由や
それぞれが企んでいることなんかが分かったときは
「うわぁ……」なり「あぁ、なるほど」なり思う。


無関係に思える小さな出来事が誰かと繋がったり
あっちの人とこっちの人の別の繋がりが見えたときには
いくらか驚きもした。


けど、その驚きなんかもどうにもな……。

「やられた!」という爽快感があるわけでもなく、
おまけに最後まで読んでも納得、スッキリというわけじゃなくて
何だかモヤモヤというか。


「面白くない」の一言で済ませてしまうのは少々躊躇う。
そこまで言ってしまうのは勿体無い気もするし。
ただ、好きかと言われるとまた「うーん……」。

アール柱野、あの人が浮かんで仕方ない。
特に詳しく知っているわけではないから
どの程度モデルになっているのか分からないけど、
どうにもあの人が浮かんじゃう。