- 超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮エンターテインメント倶楽部SS)/東野 圭吾
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推理作家の舞台裏を描く、衝撃作。
日本推理作家協会、除名覚悟!
「最近の推理小説は生ぬるい」
とお嘆きの貴兄に贈る、激辛クールな衝撃作。
冴え渡る笑いに強烈な毒を潜ませて、
昨今の出版・読書界をメッタ斬り。
もう二度とこんな小説は書けない!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
本(小説)を取り巻く人たちの話。
作家、出版社サイド、読者。
最初の「税金対策」の話なんかは
暢気に笑いながら読んでた。
「さすがにそれはやりすぎでしょ、アホやなぁ」なんて。
だんだん棘や毒が効いてくる。
高齢化の話なんて近い将来こんなことが
実際に起こりうるんじゃないか、と思ったり。
さすがにここまでのことはないだろうけど。
しばらくは小説を書く側、出す側の話という印象だったんだけど
進むにつれ、特に最後あたり。
長編の話とか“ショヒョックス”の話とか
読者として、「本を読む」ということへの姿勢に関して
反省を促されてるような気になってきた。