『ミステリ魂。校歌斉唱』 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

ミステリ魂。校歌斉唱! メフィスト学園 (講談社ノベルス)/著者不明
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ミステリの名手たちが学園に仕掛けた謎とは!?

『無貌の王国』   三雲岳斗
『《せうえうか》の秘密』   乾くるみ
『ディフェンディング・ゲーム』   石持浅海
『三大欲求(無修正版)』   浦賀和宏
『三猿ゲーム』   矢野龍王
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★★☆


前3編と後2編で随分雰囲気が違ったな。

好きだったのは前の3編。

普段から読んでる浦賀さんと矢野さんが
今回はイマイチ好きだと思えるポイントがなく。


浦賀さんのはラストはそんなに厭じゃない。
「好きだ!」というのは憚られるものだし
途中で想像した通りだったりもするんだけど、
「浦賀さんだ」ってことでまぁいいか、の範囲内。


ただ、そこまでに続く部分がどうも。
三大欲求の性欲の部分なんだけど、
ずっと続くその描写や表現が
私には楽しくも面白くもない。


矢野さんのも「つまらん!」とは言わないんだけど。
あそこまでの施設や装置をどうしたのか、とか
あれだけの怪我を負って普通に思考できるものか、とか
そういうことへの説明を求めるのは
最初から諦めて読んだんだけど、それにしても。


主人公の教師が捜す答えが
あまりにも簡単に想像ついちゃって、
おまけにそれがそのまま正解なものだから
起こることの酷さに比べて、
読んでる間のドキドキもハラハラも
イマイチ盛り上がらないまま終わっちゃった感じ。