- 想い火/中野順一
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消防系女子、魔炎に燃える!
焦がすのは胸だけにして。
高校時代に巻き込まれた放火事件をきっかけに、
望んで火災原因調査員となった茜。
心から尊敬できる上司・刀根の下で働ける幸せを
感じる日々も束の間、
たったひとつの小さな炎が、平和な職場を一変させてしまう……。
どうにか自分の手で放火犯を捕まえたいものの、
職業上、火災現場以外での活動は許されない。
しかし、なりふり構わぬ茜は、
捜査権を武器に嫌がらせをする警察とぶつかりながら、
ついに“弔い”の調査をはじめる!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
多少4つに寄る3つ。
連続放火の犯人は想像通り。
最初からずっと意味ありげで。
一見気さくで親切ないい人なんだけど、
押し付けがましい(身勝手な)感じだったりで
きっとこのまま終わることはないだろうな、なんて。
その動機がまた……。
これまでに聞いたことが無い、というものでもないけど
私には到底理解できない理由だった。
その動機とそこから導かれる真犯人について、
元放火犯からあれだけヒントを貰っているわりに
茜がピンと来るのが遅すぎるような気も。
ただ、それよりも上司の死の真相の方が嫌い。
そんな事のためにあの人は死ななきゃならなかったのか。
あまりに酷い死に方だと思う。
その酷さと動機が釣り合わない。
そんな動機ならもっと別の方法があっただろうに。
例えば水でも良いわけじゃないか。
水であったなら罪が無いとはならないだろうけど、
少なくともあの人が
あんな死に方をすることはなかったろうに。