『退職刑事』　永瀬隼介

刑事。

その特殊な職業人は、退職しても普通じゃない！

警察を追われた悪徳刑事の夢、
不思議な神隠し事件の解明に執念を燃やす引退した老刑事。
様々な事情を抱え、

職を辞した刑事たちに訪れる“人生最後の事件”。
―――――　帯より

個人的評価　：　★★★★☆
３つ寄りの４つ。

短編集。
「ミイラとりがミイラになった」刑事の話が多かったかな。

内容的にはサラッと軽い話じゃない。
息子の死を利用する父親の話だったり
閉鎖的な環境で起きた哀しい事件だったり。
サラッとした話じゃないはずなんだけどサラッと読んじゃった。

面白くないとは言わないけど

少々物足りなかったかもしれない。
短編だからある程度は仕方ないのかとも思うんだけど。

帯にも書かれてる神隠しの話が好きだったかな。

『父子鷹』もわりと好きだった。
最後の電話で明かされる「実は……」は想像したとおりだったけど、
それでもまぁいいかと思うくらいには。

鈴と空のブログ