『摘出』 松浪和夫 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

摘出―Gray zone/松浪 和夫
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逢坂剛氏絶賛!
綿密な取材と巧みなストーリー展開に裏打ちされた快作!
脳死、臓器移植に迫る衝撃の書下ろし長編医学サスペンス
――――― 帯より

個人的評価 : ★★★☆☆


脳死は人の死か、
脳死者からの臓器摘出は殺人か、というテーマは面白い。


けど、話そのものはわりと普通だったような……。


親が子どもを思う気持ちに付け込むというやり口には
本当に厭な気分になるし、
子どものために生きなきゃならないんだと泣く父親に
思わず貰い泣きしそうにもなる。


などなど、多少感情が動くところもあるんだけど
それにしてもどれもこれもわりと普通というか……。


特に、告発の証拠になるビデオテープの在処なんて、
「何で気づかないんだ?、頭を過ぎりもしないのか?」って
読んでて少々イライラしちゃったり。


これが出たのが1997年ということで13年前か。
書かれた後すぐに読んでいればまた違ったのかな。