『最終退行』 池井戸潤 | 鈴と空のブログ

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最終退行/池井戸 潤
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乱歩賞作家渾身のリアリティーあふれる長編銀行ミステリー



「きっちりお返ししてやるさ。この銀行という組織にね」


ゼネコンへの巨額不良債権を放棄する一方、
中小企業に対しては貸し渋り、貸し剥がし。
中小企業の経営者を相手にコツコツと働いてきた現場行員が、
私利私欲に凝り固まったエリート頭取に鉄槌を下す!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

3つ寄りの4つ。

「正義は勝つ」的な結末は予想できるし
その予想が大きく外れることもない。
それでも一気に読んだ。


「正義は勝つ」というよりは「巨悪をぶっ潰す」だろうか。
不倫して家族(特に息子)をないがしろにしてる
あの人を“正義”とは言いにくいから。


M資金だとか宝探し云々は個人的には少々読みにくかった。
その部分に来るとカクンとペースが落ちる。


先にも少し書いたけど、息子は可哀相だな。
父親はそんなだし、母親も母親で色々と。
最後にはもう少し何かあるのかと思ったんだけど。
例えば、親子でちゃんと向き合うだとか。