- 時の誘拐/芦辺 拓
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鮎川哲也氏
本篇は犯人の意外性と、
その犯人が主張するアリバイに焦点をあてた、
読みごたえ充分な作品である。
元来が調べて書くという姿勢の作者なのだが、
私としては、往年の人気作家行友李風氏を
登場させた辺りが特に面白かった。
構想10年、<水の都>大阪を舞台に名探偵・森江春策の名推理
ハイテクを駆使した現代の美少女誘拐と
もう一つの警視庁を揺るがした連続殺人
新境地を拓く書下ろし長篇本格推理
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
4つに少々寄る3つ。
過去(もう一つの警視庁)の方が少々読みにくかった。
けど、それでもなかなか面白かった。
現代の誘拐事件と過去の連続殺人がどう繋がるのか。
そのどちらにも“冤罪”が絡んできたりして。
森江春策ものではあるんだけど
過去の事件が半分を占めてることもあってか
「森江春策、大活躍!」って印象はそんなにないかも。
活躍してるには違いないんだけど、
なんとなく印象が薄いというか。