- ライオンの冬/沢木 冬吾
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かつて狙撃兵として国のために戦った男が
ふたたび立ち上がる
愛しい人を守るため
囚われた過去へ 銃を撃つ
ベストセラー『償いの椅子』の著者が新境地をひらく
感動のハードボイルド!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
3つ寄りの4つ。
設定だとか事件の謎だとかは、複雑なりに面白かった。
だけど、森での闘いのシーンなんかは
「私には合わない、好みじゃない」なんて思ってしまう。
印象の強さにしても、単純に文章量にしても
かなり大きさを占めるその部分が「合わない」なんて思うのに、
それでも「面白い」が出てくるってのはきっとすごいんだろうな。
「合わない」と「面白い」のバランスは微妙なところか。
立木に対する時の大人になった結が苦手だ。
黙ってた理由を尋ねられての答えのくだりとか。
何となく違和感というか心地の悪い感じというか。
一言で言っちゃうと「嫌い」なんだけど。
老兵たちはすごい。
文字通り命がけで闘った二人の老兵も
独りで真相を追い続ける執念の老兵も。
個人的に好きかどうかは別として、すごい。
合わないな、なんて思っちゃったり
リアルかどうかは置いといたりと、色々あるんだけど
全体の印象としては嫌いじゃない。