『ライオンの冬』 沢木冬吾 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

ライオンの冬/沢木 冬吾
¥1,680
Amazon.co.jp

かつて狙撃兵として国のために戦った男が

ふたたび立ち上がる


愛しい人を守るため
囚われた過去へ 銃を撃つ


ベストセラー『償いの椅子』の著者が新境地をひらく
感動のハードボイルド!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

3つ寄りの4つ。


設定だとか事件の謎だとかは、複雑なりに面白かった。


だけど、森での闘いのシーンなんかは
「私には合わない、好みじゃない」なんて思ってしまう。


印象の強さにしても、単純に文章量にしても
かなり大きさを占めるその部分が「合わない」なんて思うのに、
それでも「面白い」が出てくるってのはきっとすごいんだろうな。


「合わない」と「面白い」のバランスは微妙なところか。


立木に対する時の大人になった結が苦手だ。
黙ってた理由を尋ねられての答えのくだりとか。
何となく違和感というか心地の悪い感じというか。
一言で言っちゃうと「嫌い」なんだけど。


老兵たちはすごい。
文字通り命がけで闘った二人の老兵も
独りで真相を追い続ける執念の老兵も。
個人的に好きかどうかは別として、すごい。


合わないな、なんて思っちゃったり
リアルかどうかは置いといたりと、色々あるんだけど
全体の印象としては嫌いじゃない。