『死亡推定時刻』 朔立木 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

死亡推定時刻/朔 立木
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身代金を要求する中年男の声。


警察が優先するのは、
犯人逮捕か、少女の命か?


初めて書かれた
犯罪発生→捜査→裁判の実態は
サスペンスそのものだ!
――――― 帯より


出版社/著者からの内容紹介
渡辺土建の社長・渡辺恒蔵の一人娘美加が、
中学校から帰宅の途中何者かに誘拐された。
美加の母親・美貴子が電話で受けた
犯人からの身代金要求は一億円。
「警察に言ったら娘の命はない」という常套句はなかった。
地元の有力者である恒蔵の通報によって、
直ちに県警本部と事件発生署との合同捜査本部が設置された。
翌日、犯人から美貴子に連絡が入る。
高速道路から身代金を投下せよと言う指示だったが、
警察は美貴子に身代金を投下させず…。
犯罪発生→捜査→裁判の実態を、
現役弁護士である著者がリアルに描く。
――――― Amazonより


個人的評価 : ★★★★★

多少4つに寄る5つ。


面白かった。


冤罪だってことは最初からはっきりしてて
気になるのは誰が真犯人なのかってことと、
冤罪裁判の行方がどうなるのかってこと。
どっちも面白かった。


真犯人の方は哀しい話だったけど。


こんなに簡単に冤罪ってできあがるんだ。
警察官も裁判官も弁護士(1審)も
あまりにも簡単に。


この裁判の結末がリアルってことなんだな。
裁判官や検事の様子から予測できた結末ではあるけど、
それでもちょっと意外だった。
最後の最後には真相が明らかになって終わるものだと思った。


「これで終わり」じゃなくて
かすかにではあっても希望の見える終わり方で良かった。