『訣別の森』 末浦広海 | 鈴と空のブログ

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訣別の森/末浦 広海
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江戸川乱歩賞受賞作


課せられた「使命」と「魂の絆」の狭間で、
男たちが咆哮する!


ドクターヘリの機長・槇村は、墜落した取材ヘリを救出。
怪我人は、自衛隊時代にかつて愛した部下・一恵だった。
その夜、一恵は入院先から姿を消した―――。


乱歩賞史上、最もロマン溢れるミステリー!


選考委員・内田康夫氏、恩田陸氏、天童荒太氏、絶賛!


内田康夫氏
ドクターヘリ、自衛隊、知床の自然環境問題などを
巧みに絡めており面白い。最上級の作品だ。


恩田陸氏
スケール感があって目に情景が浮かび、登場人物に魅力を感じた。


天童荒太氏
伏線を巧みに引けるし、ディテールの書き込みも緻密。
面白く物語る力は、頭ひとつ抜けていた。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

4つ寄りの3つ。


わりと短時間で一気に、ぐんぐん読めちゃう。


だけど、引っかかる部分もあるような。
引っかかるというよりは、ピンとこないという感じか。


どうにも登場人物がピンと来ない。


恩田さんの言葉にあるように、“魅力的”なはずなんだ。
人生をかけるのも仕方ないと思わせるくらいに
愛されたり慕われたり憧れられたりするんだから。
でもそれが私にはピンと来ない。
そこまで魅力的に思えなくて。


「何で?」だとか「ん?」って思ってしまうことがたくさん。


それでも一気に読めたんだから面白いんだと思う。
ただ全部読み終わった後に残る印象としては、
やっぱり「ピンとこない」。
星も4つは付かないかな…、なんて思う。