[あらすじ]
まだ生まれる前、母のおなかの中で聞いた
<ぶらんでぃっしゅ>という謎のコトバは、
誕生後もずっと「ぼく」の人生を支配し続けていた。
特別な人との出会いや別れをも予感してしまう、
不思議な能力に目覚める「ぼく」。何度も姿を見せる、
死神のようなライダーはいったい何者なのか?
1500を越す候補から選び抜かれた
108の名作<ぶらんでぃっしゅ>によるトーナメントは、
コトバのマスターたちの競演で、興奮の頂点へ!
そして、クライマックス。
連続強盗殺人犯<ブラン・ディッシャー>の
銃口が「ぼく」に向けられる―――。
この姿を見るのは、これが最後だ。
「おたくのお子さんは<ぶらんでぃっしゅ>ね」
ブレンド・シチュー?
グラウンド一周?
手ぶらで会社?
それとも……?
――――― 表紙袖より
この姿を見るのは、これが最後だ―――。
とても説明できない不思議な謎の数々。
たったひとつのコトバが、ぼくたちの人生を変えた。
森博嗣氏、西尾維新氏、飯野賢治氏、
スペシャルゲストで参戦!
書き下ろし長篇娯楽小説
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
JDCシリーズなんかと比べると、うんと読みやすい。
なのに、JDCシリーズよりも楽しくない。
「娯楽小説」という以上、楽しくないということは
私にはこれは合わなかったってことか。
人との別れを察知できる理由だとかはともかく、
肝心の<ぶらんでぃっしゅ>の言葉遊びがあまり楽しくない。
特にトーナメントのあたりでは危うく挫折しそうになっちゃった。
何度読んでも<ぶらんでぃっしゅ>には聞こえない、
そういうものも多くて。
無理やりじゃ?なんてちょっと冷めるというか引いちゃうというか。
実際に声に出して読んでみたら聞こえたりもするんだろうか。