『暴雪圏』 佐々木譲 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

暴雪圏/佐々木 譲
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最大瞬間風速32メートル。
十勝平野が十年ぶりの超大型爆弾低気圧に覆われた日の午後、
帯広近郊の小さな町・志茂別ではいくつかの悪意が蠢いていた。
暴力団組長宅襲撃犯、不倫の清算を決意した人妻、
冴えない人生の終着点で職場の金を持ち出すサラリーマン…。
それぞれの事情を隠した逃亡者たちが辿りついた
ペンション・グリーンルーフで、恐怖の一夜の幕が開く。
すべての交通が遮断された町に、
警察官は川久保篤巡査部長のほかいない―。
超弩級の警察小説。
――――― 「BOOK」データベースより


個人的評価 : ★★★★☆


上にはそう書いてあるけど、
“警察小説”という印象はちょっと薄かったような。


川久保巡査部長が主役ってことなんだろうけど、
読んでみて一番印象に残るのはやっぱり「暴雪」だろうな。
最後の最後は川久保巡査部長が
かっこいいところを持って行った感じもするけど。


全部がすっきり解決!という終わり方じゃない。

不倫していた人妻の夫婦関係だとか
義父から逃げ出した少女のその後とか
書かれないまま終わっちゃったこともたくさん。


けどその終わり方も嫌いじゃない。
嵐が去った後に待ってるものが
そんなに悪いものじゃないような予感を抱かせる感じで。